WRC-12 海洋レーダーについて JARLの見解2010年11月11日 15時30分10秒


問い合わせの回答が寄せられました。

パブコメをこれから出される方もいらっしゃると思いますので、参考にされてください。



 今回の総務省のパブリックコメントにある短波帯を使
用する「海洋レーダ」に付きまして、JARLとして技術的
な仕様を始め利活用状、普及予測も含めた調査研究を行
っているところです
。短波レーダには海洋レーダ以外に
もSuperDARN短波レーダという電離圏の下部や熱圏、中間
圏の物理現象を探査するレーダもあります。
 どちらも私たちの生活や知的興味を豊かにしてくれる
システムと思いますが、アマチュア無線の障害となって
は困ります

 ITU-Rでの検討に上がっている分配の候補周波数には、
アマチュアバンドは含まれていません。また、既に我が
国の海流観測のために運用されている海洋レーダは下記
の通りで、周波数や電力を見ますとハイクラスのアマチ
ュア無線局と以下のシステムです。

情報通信研究機構(NICT)
 周波数 : 9.2MHz帯
 帯域幅 : 22kHz
 送信出力: 1kW(ピーク)500W(平均)
国土交通省国土技術総合研究所、他
周波数 : 24.515MHz
 帯域幅 : 100kHz
 送信出力: 100W(ピーク)50W(平均)

 アマチュア無線局の直近に海洋レーダが設置されるよ
うな条件を除けば問題は無いと思いますが、導入に当た
っては既存システムに有害な混信を与えることが無いよ
うにして頂きたい旨の意見を提出したいと考えています。