ALL JA コンテスト レビュー 20132013年04月29日 07時36分22秒

ALL JAコンテストにご参加になられた各局、お疲れ様でした。そしてQSOしていただいた皆さん、ありがとうございました。私は今年もいつも通り X50H に参加しました。みなさまはいかがでしたでしょうか?

昨年のレビューはここにあります。http://jp1lrt.asablo.jp/blog/2012/04/30/6429934

今年の目標も例年と同じ目標としました。QSO 600 over Multi 30 over です。今年は関連記事にも書きましたが、皆様よくご存じであろう6mDXだけでなくコンテストのエキスパートの方が同じ部門にご参加ということで、当然意識をしないわけにはまいりませんでした。スキルも設備も敵わないので、後はここ数年のX部門での経験を活かして戦うしかありません。しかし毎度毎度のコンテスト、目指す目標があればがんばれる物です。(^^)
良いモチベーションとなりました。

今回はサブの受信機に IC-575 を使用しました。私の50MHzのアンテナは今までは 8eleとその下に90度方向の違う 2ele を IC-7600 に繋いでいました。しかし今回からサブのリグに 2 ele と GP をアンテナ切り替え機で繋ぎ、2台のRIGの音声出力を音声切り替え機でヘッドフォンの左右で聞き比べるか、どちらかの音声を両方の耳で聞くかという感じで行いました。6mのアンテナが3系統です。もう6mコンテスト馬鹿丸出しです。 
しかしこのシステムには欠点が・・・・ IC-575 には CWのナローフィルターを入れていません。orz  次回から IC-575 ではなくて、移動用の FT-857DM を使います。このリグには 500と300のfilterを実装しています。 早く気がつくべきでした。
H部門で参加していますので、サイドから呼んでくる L  P  の方が取れないことがよくあります。そんなときにアンテナを切り替えるととてもよく聞こえたりします。最初から両方聞いていればいちいち切り替えなくてもそのまま交信出来ますので便利です。 2eleで弱い時はGPに切り替えたりもできます。それでも分からない時はメインのアンテナを回すことになります。コンテスト終盤では1局1局が大事です。取りこぼしのないようにします。また、受信機があればSSBでRUNしている時にCWの未交信局を探したり、その逆もしたりという使い方もでき、交信局数を維持もしくは伸ばすのに役立ちます。IC-7600のDUAL WATCH 機能も良いのですが、MODEが異なるとそれができないのです。同じMODEのサーチは このDUAL WATCH機能で主に行いました。もちろんサブでも探します。

コンテスト当日午前中はEsで北海道が入感するなど、コンディションは面白い物がありました。しかしこの時期のEsはまだまだですので、コンテスト中にも発生するかと言えばそうも言えません。たぶん開かないと思っていた方が正解です。

通常コンテスト当日の昼間は体力温存をはかるのですが、なんと自転車で往復2時間の遠出をしてしまいました。しかしこのおかげで15時半から18時半まで3時間の仮眠をぐっすり取ることができました。これはコンテスト中の体調維持にとても役立ったと思います。若かりし頃は昔のテレビCMではありませんが、「24時間戦えますか」の問いに ハイ(^-^) と笑顔で応えられたと思いますが、今やそれは不可能・・・orz 22時間が限界です。

18時間に起き、夕飯を食べた後に買い出しに。コンテスト中の飲み物等です。コーヒー飲料とお茶、そしてのど飴です。X部門はしゃべりますので喉がかれます。後半暇になればもちろんボイスメモリーですが、開始直後はそんな暇もありませんのですぐ喉がからからになります。

通常コンテスト当日は開始一時間前にはシャックに入り、周波数の確保などをするのですが、この日は面白いテレビ番組があり・・・ 関ジャニの仕分け です。つるのたけしがカラオケ対決をしていまして。私は彼の歌が大好きです。カバーソングのアルバムは全て持っています。で、その対決を見ていたら 20時半を回ってしまいました。(^_^;

急いでシャックに入るとまだそこまでバンドは混雑していません。 50.323MHz という適度な位置を確保することができました。アンテナを筑波山方面に回してCQを出しました。 筑西市の JL1NDJさん、同じ杉並区の JA1FTBさん、そして草加市の JH1KZRさんにお相手いただき、コンテスト数分前まで一般QSOをして備えました。
アンテナがなぜ筑波山なのかは昨年のレビューを是非お読みください。

コンテスト開始前の1分間。毎回の高揚感。今回は独り言を言いながらコンテストに突入。「皆様よろしくお願いします」と。

コンテスト開始です。スタートダッシュは昨年の方が良かった気がします。最初の10分のログです。

  4  27 2100 JR1MEG   
  4  27 2100 JA1QQU/2
  4  27 2101 JE1KUC   
  4  27 2101 JA1RYC   
  4  27 2102 JG1BUM   
  4  27 2102 JR1DDI    
  4  27 2103 JG1PMF    
  4  27 2103 JJ1FDS/1
  4  27 2103 JA1UOA    
  4  27 2104 JF1MLG    
  4  27 2104 JK1GVN    
  4  27 2104 7K2ODM/1  
  4  27 2104 JQ1ZAS       
  4  27 2105 JG1JAX    
  4  27 2105 JH1DHV/1  
  4  27 2106 JA1YII    
  4  27 2106 JA1XUY     
  4  27 2106 JH8JLI/1  
  4  27 2107 JF1WNT     
  4  27 2107 JP1WKO    
  4  27 2108 JA1GIN     
  4  27 2108 JH1KZR     
  4  27 2109 JO2WOB/2   
  4  27 2109 JA2JTN/2   
  4  27 2109 JL1VJX     
  4  27 2110 JO1UNR    
  4  27 2110 JR0MOE/1   
  4  27 2110 JK1WZU     

例年通り開始3時間はSSBでRUNです。日が変わるまでの目標は200QSOですが、昨年は230できました。しかし今年は少し下回り225でした。まずまずのペースと思います。0:15には計画通りCWに移ります。これは特別な作戦ではなく、声を夜中に出したくないという理由からだけです。

バンドスコープを見るとコンテスト周波数が賑わっています。


これを見るだけで、いわゆる DX WINDOW 付近はかなりクリアーになっていることが分かります。昨年からのコンテスト周波数の変更はコンテスターとDXerの軋轢回避にはかなり貢献していると思います。

仮眠はいつも3時から5時と決めていますが、体調が良かったので少しだけ延長しました。
少しだけと言いつつ30分ですが・・・ しかしおかげで京都の JA3QOSさん とQSOできました。いつもできるのですが巡り合わせで出会わないこともありますから、これはラッキーなご縁でした。

仮眠開始が遅れた分起床時間もと思いましたが、いつも通りの5時起床。軽く朝食を取り、5時半から再開です。この後はCW SSB 取り混ぜてオペレーションします。私はいつも毎時 00分 ではモード変更をしません。それはきっと00分で変えてくる方がいらっしゃると思うので、その方とお会いしてからの方が良いと考えるからです。じゃあいつ変えるか? 今でしょ! ではなくて バキッ!!( -_-)=○()゚O゚)アウッ! たいてい10分から15分です。気分次第でそれ以外も当然ありますが。

以前どなたかから6mのコンテストは AM  FM  もチャンスがあると聞き、それを思い出して聞いてみましたが、どなたもお出になってませんでした。

しかし本当に何の変化もなく時間だけが進んでいきます。午後に入ると沖縄周辺にEsがあるようでした。また15時ちょっと前には JD1 がかすりましたがQSOには至りませんでした・・・ 残念!!  16時を過ぎると DX cluster では BV の入感がSPOTされています。これは沖縄くるなと思っていた矢先、石垣の JS6RGJ局 からコールされました。沖縄はこの時期でも比較的QSOしやすいマルチです。逃すと痛いので良かったです。(^^)
17時前には国分寺上空のEsも出たようですが、コンディションには特に影響はありませんでした。いつもは時々HFのハイバンドの状況を確認したり、違法CBの27.005MHzを聞いたりしますが、今回はその気もおきませんでした。

コンディション把握のためDXのチャットにもずっとログインしていたのですが、九州からなんとネパールが入感したとの情報が!!!!!!!!!!!!!   9N7SZ です。JA9LSZさんがゴールデンウィーク中に出ることをブログに書いてらっしゃっいましたが、開けましたね~。 当然コンテスト中のDXは無視!!  と思いましたが、私は 9N はまだやっていません。 聞きに行ってしまいました。 50.1048MHz CW です。 聞こえず・・・・ 3以西では大変よく聞こえていたそうで、特に九州ではガンガンだったとか。
その時間帯には沖縄方面のEsも良い感じになっており、南西方向のスキャッターもありました。しかし例のごとく、そのスキャッターを利用してのコンテストQSOは福岡の1局にとどまりました。沖縄へのEs伝搬は19時台も存在し、CWで2局からコールされました。

なんだかんだで最後は 50.341MHz SSB で終了。  今年も最後はJF1KWG局でした。最後の1分のログです。

4  28 2059 JH1UCC  
4  28 2059 JL1KPS     
4  28 2059 JF1KWG     

JL1KPS局が呼んできた時点で 20時59分30秒。終了は50秒。もう終わりと思いつつ超ショートなCQ一発。超早口な JF1KWG局。それに対し「JF1KWG 5910H!」「5910M!」「QSLどうも!」で終了~~~~。 JF1KWGさん、狙っていました??(^_^;

21時で終了後、50.341MHzでお馴染み各局と反省会。今年は JJ2JQF/1  JM1EKM  と3局でラウンドQSO。 EKM局とJQF局はマルチバンドで参加だそうです。JQF局のポールが曲がってしまったとのこと。昨年はアンテナのトラブル。毎年大変そうです。

さて暫定結果の報告です。自分はいつも50MHz H部門に参加と明言していますし、実際コンテスト中にHのナンバーを送っていますので他の方への影響はほぼ無いと思い、ここに発表します。結果が気になる方もいらっしゃると思いますし。





<結果>

     627 ×   36  =  22572

<時間ごとの交信局数> (括弧内は電信の内数)

  
 [21]  112   
 [22]   65    
 [23]   48    
 [00]   36(26)   
 [01]   27(24)  
 [02]   15(15)   
 [03]    6(6)    
 [04]    0      
 [05]   12(12)  
 [06]   25(10)  
 [07]   25(25)  
 [08]   16(16)   
 [09]   47(5)   
 [10]   22(16)  
 [11]   33(6)   
 [12]   19(10)  
 [13]   23(14)  
 [14]   11(9)   
 [15]   17(10)   
 [16]   15(14)  
 [17]   10(3)   
 [18]    9(5)   
 [19]   19(10)  
 [20]   15(7)    

Total  627(243)


<時間ごとの累積交信局数> (括弧内は電信の内数)

   
 [21]  112     
 [22]  177      
 [23]  225     
 [00]  261(26)  
 [01]  288(50)  
 [02]  303(65) 
 [03]  309(71) 
 [04]  309(71)  
 [05]  321(83)  
 [06]  346(93)
 [07]  371(118)
 [08]  387(134) 
 [09]  434(139) 
 [10]  456(155) 
 [11]  489(161)
 [12]  508(171) 
 [13]  531(185)
 [14]  542(194)
 [15]  559(204)
 [16]  574(218) 
 [17]  584(221) 
 [18]  593(226) 
 [19]  612(236) 
 [20]  627(243)


<マルチプライヤーの獲得状況> (括弧内は電信の内数)

   
 [21]   10      
 [22]    2        
 [23]    2       
 [00]    1(1)     
 [01]    3(3)    
 [02]    -        
 [03]    1(1)    
 [04]    -        
 [05]    -       
 [06]    2(1)     
 [07]    1(1)     
 [08]    2(2)    
 [09]    -        
 [10]    3(3)     
 [11]    1(1)     
 [12]    1(1)    
 [13]    1       
 [14]    -       
 [15]    2(2)    
 [16]    2(2)     
 [17]    -        
 [18]    1(1)     
 [19]    -        
 [20]    1(1)    

Total   36(20)   

<時間ごとの取得マルチプライヤー>

[50 MHz]
 [21] 16 18 12 10 14 11 13 15 17 08
 [22] 07 20
 [23] 09 19
 [00] 21
 [01] 30 28 24
 [03] 22
 [06] 26 27
 [07] 31
 [08] 35 04
 [10] 37 25 34
 [11] 29
 [12] 02    → 久し振りに青森ができました。
 [13] 38
 [15] 05 06  → 東北、どうなることかと心配していましたが良かったです。
 [16] 03 47
 [18] 40    → スキャッターでできました。
 [20] 23    → 最後まで残っていたのでとてもよかったです。

去年のスコアを超えることはできませんでした。が目標を局数、マルチともクリアーできました。ひとえに交信していただいた皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。

昨年との比較です。


昨年を一度も超えることなく終わりました。 原因についてはまた色々考えたいと思います。

一昨年との比較です。


一昨年の局数はずっと超えていました。がとても近い事が分かります。

昨年から実施されたコンテスト周波数の移動については色々なご意見があろうかとは思います。しかし今回も 9N の入感があり、きっと多くの方がコンテストからのQRMを気にすることなくQSOできたのではないでしょうか。関東ではほとんど入感がなかった様子ですが、これがよく聞こえていた場合にはもっと多くの方が実感できたと思います。今後もこのコンテスト周波数が維持されるか、CW周波数帯が50.250-350MHzのように拡張されることを期待しています。

最後に、QSOしていただいた皆さん本当にありがとうございました。また次のコンテストでもよろしくお願いいたします。自分は固定からどれぐらいできるか という事に重きを置いて参加しています。都市ノイズもありピックアップできないことも多々あろうかとは思います。お呼びいただいたのにQSOできなかった 皆さん、次回も是非コールして下さい。アンテナを振りながら追っかけます。よろしくお願いいたします。

QSLカードはJARLに発送予定です。 PSE QSLとは書きませんのでご負担のようでしたら折り返しは結構でございます。

コンテストは本当に楽しいです。また次のコンテストでもよろしくお願いいたします。