2016 6m and Down コンテスト レビュー2016年07月04日 22時24分05秒

昨年は宮崎県延岡市の山に登り、X50部門で2位になりました。

今年はどうしようかと思っていましたが、思い切ってEs狙いの移動を計画しました。沖縄県には毎年移動するコンテスト仲間がいます。なので同じ沖縄県は外して、沖縄のすぐ北の大島郡与論町に移動地を決定しました。その仲間は宮古島に移動していました。

与論島へは那覇からと鹿児島からの行き方があります。私は那覇経由を選びました。しかし那覇行きの直行便はマイルの枠は一杯。仕方なく宮崎経由で那覇に入りました。
那覇-与論の往復は早割でGet。

昨年と一昨年は車中泊。今年は宿を取り、その屋上にアンテナを建てました。宿だとエアコンの効いた部屋で、トイレも有り、仮眠もし放題(?)、食事も付いています。快適そのもの。


しかしそこには落とし穴がありました。


酷いノイズ。」



常にこのレベルです。 これでは弱い信号は取れません。CWモードでもS6-7のノイズ。HFもでした。

宿のすぐ脇に携帯の基地局と、柱上変圧器。やられました。同じ宿で運用経験のあるOMは「ノイズが有る」とおっしゃっていたので、ノイズキャンセラー ANC-4 も持参しましたが、全く効果なし。コモンモードフィルターを入れても全く変化なし。NBでは切れないノイズ… これならばまた車中泊でノイズのない環境にいけばよかったかもしれません。



アンテナを建てました。さて送信をしてSWRを見ます。 げげげ!!!! 6mの3eleはSWRが4もあります。説明書通りでは全然下がりません。仕方なくCUT and TRYです。 それでやっと 1.9まで落としました。ここまでに手間取り、運用開始は18時過ぎでした。第一声は40R。けっこう呼ばれます。一時間弱運用した所で夕食です。ちっょと設営で疲れていたのか、とても美味しかったです。気がつけば設営中に日焼けしていました。それが疲労感を呼んだのでしょう。

その後20時ころ6mを聞くと8が入っています。1局QSOして40CでCQを出すとものすごいパイルに… とりあえずコンテスト準備もあるので30分だけ。

さあ開幕です。と言っても全然開いていません。相手はいません。しかし西に400キロの宮古島に移動中の JM1TDG/6 局と繋がります。彼とはこのコンテストでのバトルをしようということになっていました。400キロの差がどうでるのか。この時点では知るよしもありません。

その後うるま市のJS6RTJ局がコールしてくれました。しかしあとが続きません。ということでCQ TESTの垂れ流しです。CWだと疲れません。開いていない時はCWにかぎります。しかし全くできないのはどういうことなのか・・・  ノイズしか聞こえません。
宮古島では時々浮いて数局できている様子。モチベーションもさがり、寝ることにしました。23時前には就寝です。こんなことはコンテストではありえません。

翌朝は6時起床。たっぷり寝ました。CWでまた垂れ流しの開始。 沖縄県内の移動局が一局呼んできてくれました。また鹿児島県内移動の JH6QIL/6局とQSOできました。宮古島にしても鹿児島にしても海上伝搬ですね。かなり遠くまで届くものです。おどろきました。

午前9時前に北谷町の JS6SCO局が呼んできてくれました。コンテストが始まって12時間。 なんとここまでで 「たったの 5交信 2マルチ」 です。 本当に辛い12時間。 と言ってもかなり寝てましたが…  例年ではありえない交信数です。

しかし9時を回った所で岩手県のJA7FDA 局からのコール!!  ついにEsが開きました。その後宮城県、福島県と続き、ついに千葉県の JI1ACI 局とQSO。まさに

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!  

です。その後オープンエリアは徐々に広がり、関東も全域に、そして 7 0 9 2 3 5と拡大。
お祭りの開始です。12時間の鬱憤を晴らすべくガンガンさばきます。11時台は159QSOを叩き出しました。一分間に3局、4局のレートで進みます。最大交信局数/分は 5 QSO / min でした。無駄なことは一切言わず 「JK1OTP 5946マイク!」 とVery short で進めると、交信していただいた方も皆さん合わせてShortに徹してくださいました。ありがとうございました。これが交信数を増やす最良の方法です。特に6mのEsでは、いつコンディションが沈むか分かりません。呼ぶ側も早く次に進みたいと思います。パイルが大きくなった時はこのスタイルが私的には一番だと思いそれを実行しました。

15時前、8が聞こえ出しましたが、「なんでこんな時間に聞こえ始めるんだ・・・」と思いつつ4局8とQSOしたところでコンテスト終了。

コンテスト終了後はちょっとだけ休憩した後に15mでピロピロ開始。これがまた呼ばれます。しかし17過ぎからまた6mがOPENし、2から1 0 7 8までの範囲で呼ばれます。ピロピロとSSB、そしてAMも運用してしまいました。

19時過ぎに夕食のためQRXし、その後40Rを少し。しかしノイズが酷くなり辛いのでやめました。その後6mがまた弱くオープン。RTTY SSB CWで少しずつ運用。ノイズが酷いのでモチベーション続かず・・・ その後40Rを20局ほどやってこの日は終わり。JCC JCGを集めている W9NGA局も呼んできてくれました。

朝は40Rから始めて、40Cに移り、15Cをやった後に6Sに出ました。ノイズが酷くなったので運用停止。 延べ交信数 737 でした。 交信していただいた皆さんありがとうございました。

さてコンテストの結果ですが、まずはグラフを御覧ください。 忍耐のコンテスト参加がご理解いただけると思います。

見事なまでに横に真っ直ぐ伸びるグラフ・・・ そして突然立ち上がる波のように。狂ったようにSSBでQSOしました。

昨年の実績と比較すると

あっという間にトータル交信数を追い抜いています。 これが南の島の開け方です。マルチ数は昨年のほうが圧倒的に多いので、トータルスコアはかなり下がりました。昨年はマルチ58でしたので…

今年は北海道が遠かったのと、四国、中国、九州がさっぱりでした。宮古島ではJD1が呼んできたとか・・・ 400キロの差がでています。


今年のスコアは

 CONTEST : 2016 6m AND DOWN コンテスト

  Band   QSOs   Pts  Multi
 50MHz    425   425   35
--------------------------
 Total    425   425   35

Score : 425x35=14,875点


でした。9時からでは全国レベルには到達できませんでした。マルチも取れず惨敗です。バトルにも敗北しました。orz

まとめてみると

★ハイライト
1.開いてからはとにかく狂ったお猿さんのようにQSOしまくった。

それだけです・・・

◆ローライト
1.コンディションが期待していた程ではなかった。
2.ノイズが酷過ぎた・・・ ロケ地の設定に失敗。快適さを優先した結果に反省。
3.アンテナの調子が悪かった。原因はフェーズラインにあると思いますが…
4.強風のためアンテナが回った。ゴムのチューブで押さえていたが伸縮ポールの締めが弱かった模様。
5.ヘッドホンが両耳で聞こえるようにするアダプタを忘れた。片耳で聴いていたので非常に疲れました。
6.FT-857DMの性能に限界を感じた。これは自宅から2m 430のコンテストに出るときも思っていましたが、まず近接信号特性が良くないです。2m 430では特に。そしてCWのパイルではすぐに飽和してしまいます。ノイズ対しても弱いです。感度も良くありません。自宅ではIC-7600を使っているので、その差を余計に感じるのかもしれません。IC-7300か2m 430も視野に入れるのならば FT-991 のあたりに変えることが必要だと実感しました。
普通の移動運用ならばいいのでしょうが、コンテストでの使用となると…

QSL は全て発行します。必要ないという方はお知らせいただけると幸いです。今回は移動運用ということですし、初めての移動地ですので出していいかと思いますが。撮影してきた写真で専用QSLを作ろうかと思います。少しお時間をいただければ幸いです。

移動地は 鹿児島県大島郡与論町  JCG 46005/B  GL:PL47EA

eQSLにはすでにデータをアップロードしてあります。 LoTWは VUCCアワード に使用する方もいらっしゃると思いますので、JP1LRT/6 の設定をした後にアップロードします。
PL47を6mでLoTWにあげている方はほとんどいないのではないでしょうか?

VUCC アワードは世界中のグリッドロケーターを集めるアワードです。
http://www.arrl.org/vucc 
LoTWはJA分はアップしないという方もいらっしゃいますが、それではDXCCでもVUCCでもWPXでも、いつまでたってもJA分をcfmできません。全ての交信をアップするようにしていただけたらと思います。

また今回の与論島での運用は IOTA AS-023 Yoron Is. で
すでに Validation をもらっています。IOTA の申請に使用可能ですのでご活用ください。


今年の夏は暑くなりそうです。来月はFDが待っています。また次のコンテストでお会いしましょう。

QSOしていただいた皆さん、ありがとうございました。お呼びいただいたのにQSOに至らなかった皆さんごめんなさい。次の機会ではぜひよろしくお願い致します。

重ね重ね、ありがとうございました。