40m bandの国内向けJT65 FT8運用2017年11月27日 10時31分02秒

JAのバンドプランの問題で、WSJT-X提唱の交信用デフォルト周波数 7074kHz や 7076kHzではJA同士のQSOができません。

そこで先駆者の方々がJA同士のQSOは 7041kHz でと広くアナウンスした結果、現状では国内同士の JT65 は 7041 kHzに落ち着いています。 この周波数は RTTYのペディションなどにも用いられる周波数だとご指摘もあり、全ての方にオーソライズされているわけではないと私自身は解釈しています。

FT8がリリースされた結果、世界のデジタルモードの趨勢はFT8が主流になったことは皆さんも御存知のとおりです。となると当然ですが、40m bandでも国内向け運用のFT8が出てきます。

ところが現時点では 「FT8 はここに」 という了解事項が存在していません。したがってJT65と同様に 7041kHz にて運用されるケースを良く見かけます。既に JT65 の運用をされてらっしゃる方はご理解いただけるかと存じますが、 7041kHzであっても DF の設定で、実際にキャリアの出ているところは例えば DF1500 ではあれば 7042.5kHz付近となります。 JT65の他にも JT9 T10 QRA64 MSK144 等も運用者数は少ないものの 7041kHz にて運用されているのを散見します。 しかし JT9等は私の見た限りでは DF=2000 より上に出ていて、JT65とのQRMを避ける 「住み分け」 がされているように見受けられます。きっと先駆者のみなさんがQRM回避のためにそうしようと提唱されていたのだと思います。

JT9 T10 は JT65と同じ 1分のピリオドで運用されていますので、その周波数が異なれば違和感は感じません。 しかし FT8は15秒が1ピリオドなのでモニターすると違和感を感じてしまいます。

WSJT-X提唱のデフォルト周波数では、40m bandは 7074kHzが FT8、7076kHzがJT65と分離されています。これは同じデジタルモードではあるが1ピリオドの異なる電波形式の分離を意味していると私は解釈しています。

その精神を組めば特殊なJA国内事情下であっても「住み分け」はしかるべきなのではと感じます。 気になる気にならないという次元の話ではなく。
現時点では 40m bandの国内向けJT65とFT8の運用周波数に関しては、私が知らないだけかもしれませんがJT65の国内向け運用は 7041kHzでという他には無かったように思えます。やはり早めに運用周波数についての了解事項を作ることが必要なのかもしれません。

個人的に私が40m bandで国内向けFT8運用をする際は、現時点では最低限でもDF 2000より上に出ています。 DF 2800 とかで出てもQSOしてくださる方はいらっしゃいますので、あえて混雑している JT65のど真ん中に主張するような形で出ていくようなことはしません。無用な軋轢は避けるというのが私の基本的なスタンスですし。

下の画像を御覧ください。私は DF 555付近で JT65を運用していましたが DF1100付近は JT65とFT8のかぶせ合いになっています。同じデジタルモード愛好家同士で、しかも同じバンドに出ているのにこんな状態になるのは悲しすぎませんか?



じぁあ具体的にどうしろと言うんだ? LRTがまた住み分け論書いているというご意見があろうかとは思います。 私がもし提唱する立場にあるとすれば 7041kHz であれば DF 2500以上で FT8は運用しませんか? と言います。 JT9 T10にも配慮する必要があるからです。 Facebook等のグループで皆さんが積極的にご意見を出していただければ、意外と早く了解事項が決まるかもしれないですね。(^^)

JTDX FT8実装間近2017年11月27日 12時56分09秒

先日リリースされた JTDX 18.1.0.3 にはまだ選択できませんが FT8 のモード選択タブがあります。




早く実装してほしいですね。 実装されたら JTDXとWSJT-XのFT8デコード競争させてみたいです。