FT8 の運用者がかなり増えてまいりました。 昨年以上に多くの方とQSO出来ると思います。
6m band は HFや2m以上のバンドと特性が異なり、突然国内や近隣諸国とのオープンがあったり、また夏のマルチホップEsのシーズンには大陸間通信が行われたりと変化に富んでいます。
特に夏至を中心として5月から8月にかけて開ける 「マルチホップEs」 ではヨーロッパ、北米、中央アジア、中東、アフリカ等の地域が開けます。
昨年の6m FT8 DX をご経験の方はすでにご存知だと思いますが、大陸を超えて飛んでくる弱い電波を、国内同士や近隣諸国の強い電波から受けるQRMを回避するために、 JA は奇数で電波を出し、偶数側はDXからの弱い電波の受信にという仕組みが自然発生的にできました。
これをもとに、この夏至を中心として5月から8月にかけては 「CQは奇数側 ODD 15/45 2nd」で出す事が慣習化しています。
しかし この時期だけ という事ではなく普段から 6m bandでは「CQは奇数側 ODD 15/45 2nd」 という習慣を身に付けていた方が違和感なくスムースにそれが実施できるのではないでしょうか?
その考え方を多くの方にご理解いただけたら良いと考え、先日発売された HAM WORLD誌の中でも 6m bandでは「CQは奇数側 ODD 15/45 2nd」 を国内向け、DX向けのいかんにかかわらず、またどのシーズンであっても推奨すると書かせていただきました。
これをお読みいただき趣旨にご賛同いただける方は是非実践していただけると幸いです。
また WSJT-X 2.0 のリリースにより、昨年まではオフィシャルな周波数は 50.313MHz だけでしたが、昨年私と OE4VIE Joさんを中心として活動し、世界的なコンセンサスを得た 「大陸間通信専用周波数 50.323MHz 」もソフトウェアにデフォルトで組み込まれました。これは大変嬉しいことなのですが、その一方で 50.323MHz の設定趣旨をご存じない方が、大陸間通信以外でご使用になってしまう可能性も危惧されています。
50.323MHz は 昨年世界的に認知された 「FT8 大陸間通信専用周波数」 であることを是非ご承知おきください。 国内通信や近隣諸国との通信には用いず、それを行いたい場合は 50.313MHz で行うようにしてください。
皆様のご理解とご協力を切に願う次第です。
追記 : CQ HAM RADIO誌 2019年3月号 別冊付録 最新 50MHz帯マニュアル にも同様のことを書かせていただきました。
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