2019 6m and Down コンテスト レビュー2019年07月09日 00時02分18秒

今年も昨年と同じ場所に陣取っての運用です。


JA方向のロケ



プレ運用の記事でも書きましたが、コンテスト開始30分前にコンディションは沈んでしまいました。つまりまた交信相手のいない時間が続くこととなります。

運用開始時はCW。開いてたいないときはCWが楽でいいです。 CTESTWINにお任せできますし。

まずはJM1TDG/6 とQSO。その後DX関係の情報交換でお世話になっているJR6GV局が那覇からコールしてくださいました。CQを出すも呼ばれないのでワッチをすると、おなじみのJI1ACI局がフラッターを伴いながら入感しているのを発見。時々ふわっと上がるのでコールをしてみると、何回目だかは忘れましたがタイミングが合いQSOできました。その後うるま市のJS6RTJ局をコールしてログ・イン。JR6YAA局をコールするも交信不成立。昨年はできたのでこちらにアンテナは向いていなかったのでしょう。

その後は不毛の時間。 色々なエリアの局がふわふわ聞こえますが取ってもらえず。時々?が返ってくる感じです。昨年QSOできたJM1TUY局は何回か?くれましたが結局できませんでした。

一時間ほどログが進みませんでしたが、JA5FDJ局のCQが入ってきました。IC-7300のWFは素晴らしいです。 コンテストバンドに合わせて表示する周波数を設定できるので、いつもコンテストの時はCW/Phone/51MHzまでと3つ設定し、運用中はそのモードに限らずWFの範囲を変えながらBandの状況把握に努めています。そのWF画面にすーーっと流れるCWの痕跡。合わせるとJA5FDJさんでした。なかなかコールとナンバーが通らなかったのですが、粘らせてもらい交信することができました。

私の運用したところも全くノイズのない場所でした。プリアンプの設定を P AMP2 にしてもノイズでSを振ることはありません。WFも濃い色のままです。素晴らしい。 唯一のノイズ源はPC用のアダプター。場所を動かすとノイズのレベルが変化します。ぱっちんコアをつけると少し減りますが、まあ気にならないレベルにまでは落とせました。電源はDC-ACで一旦疑似ACにしてからアダプターで供給しています。いっその事DC 19.5V への昇圧装置を自分で作ったほうがノイズが出ないでよいのかもしれません。そのへんは検討課題です。

JA5FDJ局以降は諦めて寝ました。22時半から01時まで。しかし車中泊ですから熟睡はできません。時々目が覚めます。真っ暗なはずの外に明かりが見えます。カップルが来ているようですが、私の車のガラスは日除けがバッチリ当ててあるため、中から外は見えませんし、その逆もしかり。気にせず運用します。PCのWi-Fiの受信一覧に、私のスマホ以外の信号が見えましたので、それがなくなればいなくなったことがわかります。(^_^;)

1時から運用再開。WFに少し信号が見えましたので合わせると馴染みの7N4SJX局。何度かコールすると取ってもらえました。JE1CKA JA1ZGP両局と続きました。

その後・・・・・・

事件です!!!!!!  この場所に移動運用来て初めての事件です。 時刻は午前二時。明らかに懐中電灯でこちらを照らしています。 そして窓をどんどんどんと叩かれました。 ああ、来たなと思って窓の日除けを外すとそこには二人の警察官の姿が。午前二時の訪問者は職質の警察官でした。開いていない時間で良かったです。

110番通報があったそうで。って誰がいつ?? 通報があったから来たという事はさっきからそばに止まっているカップル車? まあ何でも良いですが、警察官は車だけ止まっていてもしかしたら入水自殺でも・・・と心配していた様子。僕が窓を開けると「あーっ良かったー」が第一声。(笑) 事情を説明し、運転免許証を提示。無線関係の免許も合わせて見せ、暇だたのでPCでJARLのコンテストのページを開いて説明。

6m and DOWN コンテスト 規約  

JARLとは何か、コンテストって何か、どこまで飛ぶの? など質問されましたが15分ほどで帰りました。カップル車にも職質に行った様子。

そうそう、今更ですが規約の話が出たので。参加部門は X50 です。 このコンテストはALL JA とは違い、パワーの違いによる部門分けはありません。H M L Pのどれで参加しても一緒の「土俵」です。 はい。

職質の後、馴染みのJM1SZY局を見つけてコール。タイミングよく取っていただきました。その後はなんだか気合が入らなくなったので休むことに。起床は6時として寝ました。

しかし時々目は覚めます。あまり良く寝られませんでした。これが後で・・・

6時ら起きてはみたものの、開いていない様子。PCの画面を注視していたのですが、ふとリグのWFを見ると・・・ 何本かの筋が流れています。 あれれ?? ローングバースト?? いいえ途切れません。 慌ててモニターすると1234の局が入っています。強くはありませんがコールをすると反応があります。3局と交信したところでまたコンデイションは沈みました。

再びコンディションが上がってくる事を期待しつつCWでCQ垂れ流し開始。(笑)昨年と同じパターンだとすると8時ころからよくなるのですが、8時になっても一向に変化なし。それどころか8からは日本全国(先島諸島を除く)にオープンが始まった様子。

はい、今年も8が勝利確定です。

8時半過ぎに沖縄県内移動のJF6UZS/6局からコールされました。おお、久しぶりのQSOでログがやっと進みます。その数分後、JK8PBO/8局との交信をスタートに待望のEsでの交信が進みます。8の局は弱く聞こえますが呼んでもパイルを破れません。7の局は強いです。7 9 0 が強いので呼びまわり。 SSBを聞いてみるとJR7CXU/7がいたのでコール。それまでは全てCW。しかしSSBにはいまいち弱いオープン。CWに戻ってCQを出すと7 9 0からコール。しかし続きませんしWF画面からも信号が消えました。

なーーーんだ。これで終わり???

と思いつつもSSB帯をモニター。JM1TDG/6は熱心にCQを出しています。聞いていると2からコールされました。

2??????

突然WF画面が賑やかになってきました。おお~~~ 聞こえる聞こえる。数局コールしました。 関東は北部が入っています。 これゃくるぞと思いCQを開始。JM1TDG/6局は 50.3015MHz という絶好のポジションを確保。 私はデジタルの周波数を避けて 50.327MHzです。ちょっと高い気もするけどCQを出すと呼ばれ始めました。爆発的ではありませんが続きます。 となると後は猿化です。ドンドンさばきます。 しかしコンディションは長続きしません。 15分ほどで下火になりました。 再び呼び周り。 なんだかなぁ・・・です。
腹減ったので何か食おうとQRX。カップ麺を食べることに。お湯。今年はお湯を確保しました。沸騰しているお湯ではありませんが。車のエンジンルームに1リットルのペットボトルを入れておいたのです。期待通りかなりの熱さに。沸騰はしていませんので3分ではだめだと思って10分ほど待ちました。 ちょうどいい感じになっています。 お試しあれ。

食べながらモニターしていると少しぶり返してきた感じです。食べながらCQ。呼ばれたら対応という感じで行けるほどのオープンでした。 11時ちょっと前から30分ほどコンデションは保ちましたが、その後また落ちたためJM1TDG/6局のCQをモニターしていました。するとものすごい睡魔に襲われ・・・

はい。寝てしまいました(^_^;)

ふと目覚めると時刻は11時45分、CW帯のWFに筋が。JR8QMO/8局とQSO。その他の8局は取ってくれません・・・ でまた寝落ち(^_^;)

次に起きたのは12時15分。これは流石に焦りました。WFには沢山の筋が。お世話になっている 7K1VKU局を見つけてQSO。

その後SSBで8のマルチを狙いますが、壁が厚くなかなかできません。効率が悪いのでCQに切り替えます。50.341MHzで開始。呼ばれますがQRMがあるので50.337MHzにQSY。するときましたきました。がんがん呼ばれ始めました。時に 12:50、ステージ開幕です。

ここからはもうお猿さん。超早口ぶっきらぼうモードで進めます。

「JP1LRT/6コンテスト」
パイル・・・・・
「JA1*** 5947M !」
「5911H」
「JP1LRT/6」
パイル・・・・・

という感じで進めます。 時々移動地を尋ねる方もいるのでアナウンスします。 一分間に 5QSO というケースが何回もありました。アドレナリン出まくりで捌きます。早口でオペレーションすると相手局も対応してくださいます。 時々ですが 「津久浦さんありがとうございます。久しぶりの・・・」 すみません。上からQRZ?を出して他局と進めます。交信が終わってもまだお話されていらっしゃるケースも。ナンバーは取れていますので間に2局交えてから交信終了したケースもありました。これは極端な例ですが、本当にありがたいです。ペースを維持することが皆さんのお蔭でできました。

14時50分すぎに少し下火になりました。まだ呼んでくる方はいらっしゃいますが、そういやCWで捌いていないと思い、ラスト6分だけEsの中でのCW運用をしました。CQ出した途端パイルでパニクりました。まだこんなに局いるじゃん・・・ 時間がないーーー!!!
CW Skimmerを使ってらっしゃるのでしょうか。とにかくいきなり呼んでこられます。
29WPMで進めますがSSBの様に短くはできません。広範囲に開いているため色々なエリアからコールされます。 6分で10局が限度でした。

14時59分58秒 JH2FXK局をログインして終了。

この後は18時過ぎの飛行機で那覇へ。後ろ髪を引かれつつも撤収作業に。一時間でアンテナ、タイヤベース、PC、リグの片付けを終えました。

しかしまた事件です!!!!!  15時で終わってアンテナを下ろしている時に再び警察官登場。職質開始。
「これなんですかーーー?」
「昨日通報されて夜中に職質受けましたよー。アマチュア無線のアンテナです。片付けなきゃいけないので。」
「アマチュア無線でなにしてたんですか?」 ・・・・  またこの質問かよと思いつつ、アンテナのエレメントを外す作業しながら説明。 
「写真撮っていいですか?」 
「どーぞどーぞ、お好きなように」   マスト、解体中のアンテナ、その作業をする私などたくさん撮っていました。
「免許証拝見できますか」
「ちょっと待ってください。ボルト・ナット無くすといけないので、この部分だけ片付けたら」
「あー、急がなくていいですよ」  って 忙しているではないかーー。

で、また運転免許証と無線関係のライセンスを提示。警察官の方は
「おっ、無線従事者免許証は僕も持ってます。」
「当たり前ですよねー、皆さん無線機使うし」 等と会話しながらアンテナ撤収を進めます。
「えっと・・・  コンテストでしたっけ?」
「はい。」
「詳しく聞いていい? 」    ・・・・ 昨日の警察官にも説明たのに。
「日本アマチュア無線連盟主催の 6m and Downコンテストです。 昨晩21時から先程の15時までの18時間内に、何局と交信できたか、そして何都道府県とできたかで、その局数掛ける交信できた都道府県数(支庁は面倒なので説明を省きました)の得点で競います。」
「15時、あっそっかぁ・・ 終わったから片付けしているのね。」  そーですー!! (笑)
等ともう開放してくれー と思いつつ。

やはり15分程度かかりました。 (^_^;)

16時には全て終わり、荷物の発送、レンターカーへの給油と返却をして空港に送ってもらいました。そこでJM1TDG須藤氏と再開。 同じ飛行機で那覇へ。

那覇では反省会を。

楽しい移動運用が終わりました。


すでに速報で公開していますが、暫定結果です。


 CALL : JP1LRT
 CONTEST : 2019 6m AND DOWN コンテスト

  Band   QSOs   Pts  Multi
 50MHz    485   481   47
--------------------------
 Total    485   481   47

Score : 481x47=22,607点

グラフは



昨年との比較は


昨年は落ちたので途中でやめています。 今年は最後まで開いていました。

その他の解析は


1時間あたりのQSO数が 182  150 というのは自己最高かもしれません。

全国レベルでは・・・・  今年も8の天下でしょう。 先に全国に対して開けましたし・・・
8は先島諸島にはガツンと来ていませんでしたので詳細はわからないです。

実質的には2時間半のステージでした。マルチ数は須藤氏に3つも負けています。山形と8で差が出ました。寝ていた間に落としてかもしれません・・・

★ハイライト
1.開け方が爆発的で楽しめた。
2.天気に恵まれた。  予報では雨、しかも雷雨だったのに。実際は雨も降らずでした。


3.皆さんが早口に合わせてくださいました。 ありがとうございました。
4.温かいカップめんを食べる方法を見つけた。 これは大きい。

★ローライト
1.時刻合わせ用のGPSドングルを忘れた
2.アンテナ設置時に一番上をボルトで止めるのを忘れたため、上げ下げが必要になった。
3.マルチ・・・ また須藤氏に負けた orz
4.アンテナ作業で日焼けをしてしまった・・・  年なのに。(^_^;)


QSLは普通の移動運用ですし発行します。 データはLoTWとeQSLには既にアップロード済みです。

来月はFDが待っています。また次のコンテストでお会いしましょう。

QSOしていただいた皆さん、ありがとうございました。お呼びいただいたのにQSOに至らなかった皆さんごめんなさい。次の機会ではぜひよろしくお願い致します。

ありがとうございました。