FT8高調波の見分け方2021年07月02日 15時10分37秒

FT8高調波。倍音の要因が送信機側か受信機側かの見分け方。受信周波数をVFO等でずらしてみるのが簡単です。

送信側要因の倍音は間隔が一定のはずなので、VFO等を動かして高調波の間隔が変化する場合は、受信側要因の倍音(PCサウンドデバイスへの過大入力など)が原因と考えられます。

画像は送信側原因。受信周波数を変えても間隔が一定で平行移動ですね。



6m and Down コンテストに参加しました2021年07月06日 19時45分53秒

先週末に開催されました6m and Down コンテストに 50MHz CW 部門で参加しました。

当日はマルチホップEsのコンディションが良く、十分な昼寝ができないままコンテストに突入となってしまいました。

仮眠はいつもどおり2-5時。それまでのペースは去年を上回っていたのでいい感じだと思っていましたが、局数は良いもののマルチが仮眠までに伸びません。6のマルチが全然埋まりませんでした。 鹿児島だけ開始一時間後にできましたが後はだめ・・・ コンディションが悪いまま推移してしまうのかと悪い予感はしていました。


仮眠から起きて運用開始して間もなく、8の局が2局コールしてくれました。期待しましたが続かずひたすらCQ。

7時半過ぎに宮古島移動の友人 JM1TDG/6 を発見してQSO。沖縄は彼だけでした。7時台は長崎も弱いEsで。8時台に8を3マルチゲット。9時台は短時間ですが42県と43県が入感。絶対にいると思った40県等ば見つからずじまい。9時半過ぎに8を一局。そして終了間近に8を3局。

終了。

盛り上がりに欠けるコンテストでした。6からも8からもどかーーーんというオープンはありませんでしたので、勝機は1にあるかもです。しかしC50は不動のチャンピョンがいますから2位以下は決定的。X50でしたらばチャンスがあったかもです。

既に2位以下は決定していますし、去年のスコアを大きく下回っていますのでいつもどおり暫定的スコアを下部に表示します。


★ハイライト
残念ながらありません・・・・・・・

★ローライト
まあコンディションが悪くて眠かったことでしょうか。
あと開始直後のパイルで日頃CWから離れていた耳・頭がついていきませんでした・・・ たまにはやらないとだめですね。

今回特に感じたのは、CQを出していて呼んできてくださった方のコールサインを一発で取れない時、取れた一部分を指定したり、QRZ? を出してスタンバイしても全然出てきてくれないことが何回もありました。
あれ? と思ってCQを出すと、さっきの局だと思しき局からコールされます。 なんで?????
例えば JK1? と打ってスタンバイしても出てこないのに、CQを出すと JK1***と呼んでくる。 コールサインの二文字が取れて LR? と打っても誰も出てこないのに CQを出すと J*1*LR が呼んでくる。 なぜですか????  もう分け分かりませんでした。

あと毎度毎度のお願いですが、アンテナが向いていないなどの理由で一発では取れないときもあります。すぐにいなくなってしまうのではなくてもう少し粘っていただけたらと。アンテナ回しながら聞いておりますのでよろしくお願いいたします。



以降ネタバレになります。   見たくない方はここでブラウザを閉じるか他のページへご移動ください。

QSOしていただいた皆さんありがとうございました。またよろしくお願いいたします。







グラフ  去年との比較です。

























取れたマルチは赤色です。


















スコアを見たくない方は決してクリックしないでください。







 CALL : JP1LRT
 CONTEST : 2021 6m AND DOWN コンテスト

  Band   QSOs   Pts  Multi
 50MHz    474   470   37
--------------------------
 Total    474   470   37

Score : 470x37=17,390点

簡潔なQSO2021年07月06日 21時39分16秒

アラスカのペディション KL7RRC のページにJA向けにこんなメッセージが載っています。




これ、先日の6m and Down コンテストでもありました。 正しくコールバックしているのに自局のコールを再送する方。 間違っていたのかと聞き直してしまいます。

こんな感じで良いのかと。
CQ TEST JP1LRT TEST
JA1@@@
JA1@@@ 5NN10H
5NN 13M (TU)
TU JP1LRT TEST

空いているときは時間の挨拶も入れたりもします。
CQ TEST JP1LRT TEST
JA1@@@
JA1@@@ GM 5NN10H
GM 5NN 13M (TU)
TU JP1LRT TEST


またTU E E などで しばし沈黙するRUNをしている局が時々いらっしゃいますが、サクッと次へ進んでいただけたらと思います。
送るなとは申しません。各人の流儀ですので。 しかし沈黙は無しでお願いしたいです。

例えば知人が呼んできたとしてE E送ったとしても途切れない感じで。
CQ TEST JP1LRT TEST
JL1RUC
JL1RUC GA 5NN 10H
GA 5NN10H TU
TU EE           → TU を縮めて X で送る場合もあります。
EE
TU JP1LRT TEST

JTDX 交信時刻が 00:00 で記録される不具合2021年07月23日 10時38分42秒

JTDX をお使いの方へ。

交信時刻が「00:00」になって記録されてしまう問題があります。この現象は、ある局をクリックして呼び出した後、その局が他の局にいってしまい、自局が呼び出しを停止した後、再度クリックすると発生します。
プログラムの不具合により、開始時間が00:00、終了時間が適切な時間になってしまいます。
「00:00」 が正しい時刻の場合もありますが、もしログに「00:00」の記録あがあった場合 ALL.TXT を見て修正することが必要です。

この問題は 2.2.156 から発生している模様です。

これを防ぐには交信終了時刻を記録する必要がありますので、JT Get's や JT Linker をお使いの方はそれぞれ設定してください。

交信したはずなのにeQSLでリジェクトされた、LoTWでcfmされない方は点検されたほうがよろしいかと思います。


FT8の恩恵2021年07月31日 07時58分08秒

今日は7月31日。この2ヶ月6m bandは「シーズン」でした。COVID-19の影響で在宅の時間が長く、その分無線を楽しむことができました。

少し振り返ってみたいとと思います。

私のアンテナはブーム長8.9mのLFA型八木です。導入にあたってはすったもんだもあったのですが、今はまともに仕事をしてくれています。スタックでも、まして4枚でもありません。シングル八木です。

給電点からローテーターの回転部越えまでは10D-2Wを引き、そこに鳥の巣のようなウォルボックスに入っています。そこには直下型プリアンプが入っています。このプリアンプは2線式です。TXラインは12D-SFA、RXラインは10D-SFAを使用しています。あれ?受信のほうが細いの?という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。受信はプリアンプで持ち上げますし、故障した際はスルーして使うので、その時はTXラインで送受しますからTXラインを太くしています。

今年のシーズン前、東京に雷雨が来襲しました。全てのラインをリグから外し通り過ぎるのを待ちました。そののち再度接続したのですがなんと・・・・・・・ ブリアンプがお亡くなりになっていました。

終わった・・・・・・・・・   今シーズンは終わった・・・・・・・  とそう思いました。卓上型もかつては持っていましたが捨てました。今シーズンはリグ内臓のプリアンプのみです。

しかし意外にも見えます。全くだめということもなさそう。今シーズンは修理しないでそのまま行こうという方針にしました。

FT8。その登場は非常にありがたいです。私は6m bandが好きで、通常交信も移動運用もコンテストも、そしてDXも楽しんでいます。DXはDXに特化したシステムをお持ちの方には到底敵いません。SSB/CWのパイルではほとんどできません。CWはスプリットでかなり離れたところで呼んでたまにはコールバックがありますが、すぐ上に乗っかられて潰され、交信が完了しないこともしばしばありました。 CQを出して呼んでもらうほうが確実でした。しかしSSB/CWでCQを出しても弱い私に応答してくれる局は極稀でした。

FT8は相手に電波が届き、その電波がデコードされれば、「SNRの値のいかんに関わらず相手が応答してくれる可能性がある」のです。ですので相手がJTDXユーザーであることをいつも願っています。デコード能力が全く違いますので。ソフトウェアが選ぶ場合、オペレーターが自分の意志で選ぶ場合がありますが、SSB/CWと比較すればコールバックされる確率は格段に上がりました。

これはもはや常識ですが、6mのEsによるDXは入感エリアがかなり狭い場合もあり、そのエリアが高速に移動することもあり、例えば東京23区西部ではデコードできても東部ではできない。埼玉南部では非常に強くても杉並区では皆無。さらにSSB/CWではできないような信号ではFT8ではできるということで、極弱いオープンでも極狭い範囲に電波が落ちてくればパイルにもならずQSOができてしまうことも。

今年もいくつかの物語がありました。その中で最も印象的だったことを。

OJ0MRとのQSOです。

直前、私はEA7L局とQSOをし、その後EA7TR局をコールしているところでした。突然「ポンッ」というシステム音。OJ0MRです。しかも強い。即座に反応。0.5秒もかかっていなかったと思います。 FT8の信号構成は。



0.5秒以内に送信を開始できれば「フルに送信しているのと同じ」です。皆さんも経験がお有りでしょう。途中から送信した場合に受け取るレポートSNR値が低かったり、途中から呼んでた局のSNR値がワイドグラフで見て感じたものより低いことを。
呼び出しが終わり待つこと15秒。

なんとコールバックです。体が震えました。スムースに交信が完了。今でも鮮明に記憶が蘇ります。



約4分のオープンでした。

その後オペレーターのPERTTIさん、OG2M局からその時のスクリーンショットが送られてきました。

友人以外のコールサインは伏せておきます。しかしご自身ならば分かると思います。





CQを連続して出していて突然オープンしたことがわかります。実は50.313MHzの直前に50.333MHzでのJAへの入感があったという情報を聞いていますが、50.333MHzではどなたも交信されないまま50.313MHzにQSYしたようです。

突然のオープン。多くの局がコールしたと思います。しかし画面を御覧ください。驚かれる方も多いと思います。最初にデコードされたのは僅か5局。 OJ0MR は WSJT-X を使用していました。 これがJTDXであればデコード数は全く違ったものとなったと思います。そして Call  1stのオプションが選択されています。このオプションは「最初にデコードした局に応答する」というオプションです。

デコードされている局を見ると埼玉南部から東京を経て神奈川というエリアに強くオープンしていたと思われます。その他のエリアにも落ちていてコールされたという話を各方面から伺っていますがデコードされていません。私にとっては非常にラッキーでした。たまたま強いエリアにいた。たまたまクリアーな周波数で運用していた。たまたま最初にデコードされた。偶然の賜物です。私よりSNR値の良い隈部さん JM1SZY局より早くデコードされています。 まさに6m。 Magic band。Call 1stだったのでWSJT-Xは自動で私にコールバックしました。 その続きです。


この続きの画像を見ても14デコード。エリアは西に広がっていますが東側には広がっていません。2局目以降はオペレーターのPERTTIさんがご自身の意志で選んだとのことでした。

伏せているコールサインを知りたいという方はメールを頂ければ、ご本人だった場合にはお見せいたします。

デコードされなければQSOはできません。私は常々DX側の方々にはデコード能力の高いJTDXを使ってもらえればなぁ・・・と思っていましたが、今回は逆にWSJT-Xで良かったと思いました。

その他も感動の場面がありましたが、FT8ではないとQSOできないような場面ばかりです。本当にFT8様様です。

JT65に続いて登場したFT8。このWeak Signal Modeは一種革命をもたらしました。今までのSSB/CWではオープンに気が付かなかったような弱いオープンも分かるようになりました。一部ではご批判もありますが、一つの周波数に張り付いて皆がワッチして時に電波を出すことにより、オープンに気が付きやすくなりました。オープンの始まり等の弱いオープン時やオープン終了間際などは当然ですがBIG GUNの独断場であることは以前のSSB/CWと変わりがありません。しかし一度ある程度の強さでオープンしてしまえば、先にも書きましたけど「相手に届いて、デコードさえしてしてもらえれば相手からコールバックされる可能性がある」のです。JTDXではSNR値の良い局から応答するとか、距離が遠い局から応答する等のオプションもありますが、それを有効にしている局はさほど多くないと思います。しっかりオープンしている時はBIG GUNの方々はコールバック率が下がったとお感じになってらっしゃるかもしれません。特に6m bandでは狭いエリアにオープンすることも多く余計にそう感じるかもしれないですね。
四国ではDPの局がプエルトリコとQSOされたとか、関東でもモービルホイップの局がウクライナやアフガニスタンとQSOしたとか聞きました。FT8は本当にすごいです。

今年のシーズン、CWやSSBでもQSOはしました。CWでは誰も呼んでいなかったEC4C局とはスムースにQSOできました。 しかしSSBに出でていたA41NN局とは苦労しました。オープン戦では勝てずエリア指定でもなかなか順番が回ってこず、コールバックがあった後でもスムースには進まず・・・ 聞いていたりパイルに参加している時はSSB/CWの方が無線をやっている気分がして楽しいのですが。

デジタルモードは進化を続けます。EMEではJT65に変わってQ65がメジャーになってきたと聞きます。FT8も今後どうなるかは分かりません。 SSNが上がってきてレガシィモードSSB/CWでも余裕でQSOできるようなコンディションになれば、効率よくQSOできるレガシーモードのQRV率が以前のようにはならないにしても上がってくると思います。しかしBIG GUNがレガシーモードでガンガンやっている間にデジタルでするりするりできてしまうこともあるでしょうね。

国内QSOに目を向けても、非常に弱い伝搬でCWでもできない場合でもデジタルでは簡単にできてしまうシーンを何度も経験しています。JCC/JCGやGRIDハントには今後も大活躍でしょう。

FT8の恩恵、私はかなり受けていると感じます。今年のシーズン、WSJTの作者の一人であるノーベル賞学者 Joseph Taylor 博士 K1JT局ともQSOできました。 思わずパソコンの前で「ありがとうございます。」と言ってしまいました。(笑) 博士、本当にありがとうございます。

記念局の目的2021年07月31日 11時54分24秒


記念局の目的ってなんでしょうか?

ある「記念すべき出来事」があり、それを記念して広くPRするために運用する。
ということではないでしょうか。そのために記念局は記念QSLを発行したり、アワードプログラムを作ったりしているのだと思います。そしてより多くの局とQSOする。というPRのための運用が求められるのだと思います。

記念局の運用には色々と気を使う部分があると聞きます。CQ DXを出すとクレームが付く。呼ぶとクレームがつく。特にDXを呼ぶと。
しかし要はさじ加減次第。多少はオーケーだと思います。


とある記念局。
HFのことは知りません。しかし6m bandの運用を拝見していると・・・ 人を押しのけすぎなのではと感じます。

御存知の通り6m bandは夏至を挟んで1ヶ月ずつ、約2ヶ月のDXシーズンがあります。北米やまれにカリブ、EUや中東、そしてアフリカ地域までオープンします。個人局にとっては貴重なシーズンです。その中でDXを呼ぶパイルにまじり、個人局を押しのけてQSOする意義は何なのでしょうか? 記念局がDXCC? VUCC? 

個人では既に終わっているから記念局でパイル混じって呼んだのでしょうか?

個人局を押しのけてまでPRしたかったんでしょうから、事後処理もしっかりしていただきたいと思います。


海外局にはBureau経由ではQSLを送れない局もいます。一方的に発行して何も調べずにBureauに送りつけるのでしょうか? いやいや、ちゃんと調べて 1 WAY でQSLを郵送してください。よろしくお願いします。