WSJT-X Foxモードについて おさらい2025年02月22日 11時37分56秒

WSJT-X Foxモードについて
1.F/H , Fox and Hound モードのFOXはWSJT-Xのみの機能
2.F/HのFoxは標準周波数では運用できない
3.Foxは常に1st, even, 00/30で送信する
4.標準周波数で分裂している(マルチスレッド、マルチストリーム)はMSHVである
5.MSHVは運用するピリオドに限定はないのでEven, Oddどちらでも分裂(マルチスレッド、マルチストリーム)する事が可能である。
6.MSHVはF/Hではないので 1000Hzより上 という縛りもないし、グリッドロケーター付きで呼ぶ必要もない。
更に付け加えるとすれば、相手側がWSJT-X FOXモードであったとしてもコールバックのあったDFにジャンプする必要性はありません。つまりWSJT-X Foxモードで運用している局をノーマルモードで呼んでもQSOできます。ただしコールするのはDF 1000より上に限ります。要はHoundになるならないに関わらず、1000Hzより上でTx1で呼べば良いのです。
ですので WSJT-X Foxモード局を F/H だと知らずにノーマルモードで呼んでQSOできたから【相手は MSHVだ】と判断することはできません。 要は標準周波数以外で相手局が EVENに出ているときに、 DF 1000 より下で呼んでQSOできた、レポート付きで呼んでQSOできた、という場合は MSHV だと言えるということです。
相手が ODD に出ていて分裂していればもちろん最初から MSHVと言えるでしょう。
F/HやMSHVを呼び方と誤解しているpostも散見します。
F/HはWSJT-Xに搭載されたDXpeditionに特化されたモードで、呼ぶ側はHoundに設定するかしないかに関わらずQSOできますが、必ず1000Hzより上でcallします。一方、MSHVはソフトウェアの名称です。F/Hに似て非なるマルチストリーム運用が可能なソフトウェアです。WSJT-X F/Hのような呼ぶ側の縛りもありませんので、どこで呼んでもOKですし、最初からレポート付で呼んでもOKです。
《MSHVでもOKだった》《MSHVで呼んだ》という表現のポストをたまに見かけますが、理解されてない事が分かってしまうポストです。
まあ、QSOできれば何でも良いんですけどね。
未だにWSJT-X Foxモード運用局をHoundに設定して呼び、コールバックがあったならばその周波数に《引き込まれる》と表現する方がいらっしゃいますが、あれは自分がHoundモードに設定したソフトウェアが《自らそこにjump》しているのであり、相手側が制御しているのではありません。
なおHoundモードに設定できるのはWSJT-Xだけではなく、JTDXも可能です。
WSJT-X Foxモード運用局をコールするためにはHoundに設定しなくても良い事は書きましたが、コールバックがあったときのソフトウェアの動作が違います。Houndに設定すれば相手側のDFにjumpして応答を送信します。Houndに設定してなければ、応答を送信する周波数は変えずに呼んだときのDFのまま応答します。
コールする周波数が1000Hzより上であればHoundでなくてもQSO可能です。相手からRR73が来た場合Houndに設定してあれは73は返しません。Houndに設定してなければもちろんDFそのままで73を返します。
WSJT-X Foxモード運用局に対しては必ず1000Hzより上でTx1、つまりGrid付きで呼ぶ必要があります。相手側のリグの周波数偏差がありますから、自分が1000Hzに極めて近いDFで呼ぶのは非推奨です。相手側で1000Hzよりと上に認識されなければ応答ありませんので。
相手側がSDR機を使用している場合、受信している周波数が3000Hzより広い場合があります。あまりにコールバックが無い場合に3000Hzより上でcallする事も効果的かもしれません。相手側のリグ情報は相手側のWeb siteに記載されている事もあります。これは賭かもしれませんが。
相手側のソフトウェアがMSHVだと確信できたならば、Houndの概念を捨てて1000Hzより下で呼ぶ、相手側より下で呼ぶ等を試してみると良いでしょう。WSJT-X Fox運用と信じて1000より上で団子になって潰し合うよりコールバックの可能性は高くなると私は思います。しかしご自分の判断でよろしく。


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