LED電球と電気用品安全法 ― 2010年10月21日 16時19分29秒
現時点では「電気用品安全法」の適用外のLED電球ですがが、2010年度第4四半期公布、2011年度施行のスケジュールで「電気用品安全法」の改正が行われるようです。
産業構造審議会消費経済部会製品安全小委員会(第15回)-配付資料
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/data/g100525aj.html
の中の
資料2-1 事故事例等を受けた電気用品安全法の政省令改正について(PDF形式:1152KB)
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g100525a02j01.pdf
には、電気用品からの事故未然防止の観点から、近年事故が散見される製品及び今後急速な普及が見込まれる製品である以下の品目について、規制対象化とするための政省令等の改正を行う。
(1)「家庭用テーブルタップコードセット」(仮称)(規制対象として新規追加)
(2)「電気掃除機」(規制対象範囲を拡大)
(3)「リチウムイオン蓄電池」(規制対象範囲を拡大)
(4)「電子発光体ランプ」(仮称)及び「電子発光体照明器具」(仮称)(規制対象として新規追加)
となっており、(4)がLEDランプ(LED照明器具)のことを指しています。
この中に
【共通事項】
既存の電気製品に共通の技術基準(材料、構造、部品及び附属品、消費電力等の許容量、雑音の強さ、電圧変動による運転性能、二重絶縁構造、始動特性、漏洩電流測定、表示)を適用する。
【個別要求事項】
省令を改正し、既存の照明(器具)の規準を踏まえ、「電子発光体ランプ」にあっては、口金の耐腐食性、口金のねじり強さ、口金の寸法等、「電子発光体照明器具」にあっては、重量による構造制限、引きひもの強度、絶縁性能等を適用する。また、LED 等に特有の長寿命特性等を踏まえた性能規定を追加する。
とあります。 「雑音の強さ」 も規制されるとここなるようで大変ありがたい事です。粗悪品のLED電球やLED照明器具の締め出しを行う改正で、基準に合致できないメーカーは淘汰される事となるでしょう。
当ブログでLED関係の記事は http://jp1lrt.asablo.jp/blog/cat/led/
追記 2012/JAN/25
2012年1月13日に交付された電気用品安全法の改正については
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/topics.htm#1koukijun
にあります。
電気用品の雑音の強さの測定方法が指定され
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/kaishaku/gijutsukijunkaishaku/fuzoku2.pdf
これの 第7章照明器具等 にその基準が載っています。
いよいよ電安法での規制がかかりました。 ちょっとだけ期待しています。
道路用LED照明メーカーからの回答 ― 2010年10月20日 18時35分21秒
岩崎電気株式会社 http://www.iwasaki.co.jp/
http://www.iwasaki.co.jp/whatsnew/release/2010/led-road/
です。 素晴らしい対応です。以下回答です。
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弊社のLED道路灯は本体と電源部が分離しており電気用品安全法の対象品となります電源部にPSEマークを付けております。
下記URLをご覧下さい。
http://www.iwasaki.co.jp/ee/faq/detail/q_106/
電源部のノイズついては電気用品安全法 電気用品の技術基準 電気用品の雑音の強さの測定方法 第7章 照明器具等 1.2雑音端子電圧の許容値
①周波数範囲0.5265以上5以下(MHz)で電源端子に起因する雑音端子電圧 56(dB)
②周波数範囲5を超え30以下(MHz)で電源端子に起因する雑音端子電圧 60(dB) (dBは1μVを0dBとして算出した値)
LED街路灯(電源部)は上記基準をクリアしています。
参考文献:(社)日本電気協会 電気用品の技術基準の解説 オーム社
以上、よろしくお願い申し上げます。
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回答にありました「電気用品安全法」の件ですが次の記事に書き換えました。
http://jp1lrt.asablo.jp/blog/2010/10/21/5430089
当ブログでLED関係の記事は
http://jp1lrt.asablo.jp/blog/cat/led/
道路用LED照明 ― 2010年10月20日 12時59分31秒
道路用のLED照明装置も数社からリリースされています。
東芝ライティック株式会社 http://www.tlt.co.jp/tlt/index_j.htm
http://www.tlt.co.jp/tlt/new/led/e-core_ledroad/e-core_ledroad.htm
岩崎電気株式会社 http://www.iwasaki.co.jp/
http://www.iwasaki.co.jp/whatsnew/release/2010/led-road/
株式会社 因幡電機製作所 http://www.inaba.com/
http://www.inaba.com/ls/ledixway/index.html
今回はこの3社に問い合わせをしました。「ノイズ対策」はどうなっているかをです。屋外に設置しますので、ノイズが発生した場合は広範囲に影響がある事が想像できます。 きっときっちりした対策をおとりだとは思いますが、確認の意味で。
回答が来たらお知らせします。
家庭用のLED電球ですが、「西友」からの回答はまだありません。
当ブログでLED関係の記事は
http://jp1lrt.asablo.jp/blog/cat/led/
大手スーパーからの回答 ― 2010年10月12日 10時14分49秒
●イトーヨーカドー
誠に恐れ入りますが、弊社で販売している低価格LED電球はプライベートブランドではございません。
ノイズ対策につきましては、メーカーに問い合わせを致しましたところ、対策はしているとの回答を頂きました。電安法の基準に基づいて設計し、財団法人電気安全環境研究所(JFT)のS-JET認証を受けているとのことでした。
●イオン お断りがありますので概要だけ
各種基準に準拠する形で部品の選定や回路設計を実施。
以上参考になれば幸いです。また実際に使用して、もしノイズが出たという方がいらしたら是非報告をください。
西友からの回答はまだありません。
当ブログでLED関係の記事は
http://jp1lrt.asablo.jp/blog/cat/led/
大手スーパー プライベートブランドLED電球 ― 2010年10月05日 08時54分06秒
http://www.asahi.com/business/update/1004/TKY201010040243.html
http://www.topvalu.net/?utm_source=aeon.info&utm_medium=banner&utm_campaign=aeon.info_text
10月7日からの発売という事で、「ノイズ対策」について質問のメールを出しました。
イオングループへのメール問い合わせに関しては
「1.当社から返信いたしますメールは、お問合せいただきましたお客さまに対してお答えさせていただくことを目的としています。
当社の許可なくメールの一部または全体を転載、二次使用すること、ならびに当該お客さま以外に開示することは固くお断りいたします。」
という注釈がもうけられています。
よって回答があった場合、 「ノイズ対策がされているか否か」 だけを報告させていただきます。 回答がされない場合はその旨記載いたします。
またイトーヨーカ堂や西友でも低価格LED電球が発売されているという事で、同じ質問メールを送りました。
回答があるか楽しみです。
当ブログでLED関係の記事は
http://jp1lrt.asablo.jp/blog/cat/led/
LED 電球 ノイズ問題その後 ― 2010年09月16日 22時53分58秒
未だに何のレスポンスもない会社は以下の通り。
assistfour http://assistfour.co.jp/
AVOX http://www.c-mex.co.jp/
株式会社トゥーミックス http://www.two-mix.co.jp/
BLUE EARTH株式会社 http://www.eco-blueearth.co.jp/
また色々ノイズ問題がクローズアップされたためか、パナソニック社は6月25日に発売する予定だったLED電球2機種について、7月13日に発売日を延期しました。
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn100621-2/jn100621-2.html
「【延期の理由】
一部の条件下で、ごく稀に輻射ノイズによりテレビ・無線機器等に電波障害が発生することが判明致しました。 万全を期すために製品に内蔵された調光回路の一部を変更します。」
やはり声を上げてメーカーに対策を依頼する事は絶対に必要です。パナソニック社の様な対応は非常に好感が持てます。(PLC機器販売はやめませんが)
また「ノイズゼロ」という謳い文句でLED電球を販売する会社もあります。 「エクセルデザイン(有)」で、同社のホームページは http://exd.iobb.net/led/ です。
LED電球にはメーカーによって品質に大きな差があります。
ノイズの発生源になってしまわないよう、価格だけで選ぶのではなく、大手メーカーなどしっかりとした造りで、その後の対応も期待できるものを選ばねばなりません。
自宅に導入したLED電球のせいで「テレビ」「ラジオ」などの放送受信設備や近隣の「無線局」、また集合住宅の場合「近隣のオーディオ機器」、そして一番重要ですが「自宅を含めて近隣の在宅医療機器」への悪影響が出た場合、責任問題となる危険性を含んでいます。
製品選びは極めて慎重に行う必要性があります。気軽に「エコ」といううたい文句に踊らされるべきではないでしょう。
今後もLED関連製品のノイズ問題には注視していきます。
LEDノイズ関連の記事
http://jp1lrt.asablo.jp/blog/cat/led/
河北新報による 「LED電球のノイズの問題」 ― 2010年08月25日 12時33分16秒
トンネル設備の備忘録 http://tonnerusetubi.blog21.fc2.com/blog-entry-19.html
に詳細記事が掲載されていますが
「エコマックスジャパン」社 http://www.ecomaxjapan.com/
が設置した街路灯LED電球に問題があったと結論づけられたようです。
同社は私からの問い合わせに対して以前
「弊社はノイズの対策を施した製品を販売しております。栗原市の件に関して現在調査中でありますが、障害となるようなノイズはみられないとの中間報告を受けております。報道につきましては、問題となった涌谷町の近隣地域に設置したということから、確認もなく報道されたとの認識を持っております。場合によっては、報道元へ抗議することも考えております。」
と強気の回答をしてきておりました。
LED電球にはメーカーによって品質に大きな差があります。
ノイズの発生源になってしまわないよう、価格だけで選ぶのではなく、大手メーカーなどしっかりとした造りで、その後の対応も期待できるものを選ばねばならないといういい教訓になりました。
自宅に導入したLED電球のせいで「テレビ」「ラジオ」などの放送受信設備や近隣の「無線局」、また集合住宅の場合「近隣のオーディオ機器」、そして一番重要ですが「自宅を含めて近隣の在宅医療機器」への悪影響が出た場合、責任問題となる危険性を含んでいます。
製品選びは極めて慎重に行う必要性があります。気軽に「エコ」といううたい文句に踊らされるべきではないでしょう。
当ブログでLED関係の記事は
http://jp1lrt.asablo.jp/blog/cat/led/
LED 電球 メーカー等からの回答 その9 ― 2010年05月19日 22時20分11秒
から連絡がありました。
私のミスでメールを削除してしまいましたが、内容は以下の通りでした。
自社でラジオなどにノイズを与えるか実験をしたが、顕著なノイズはなかった。
オシロスコープで電源をチェックしたが、波形は大変綺麗で高周波の問題も無いと判断した。
以上です。
当ブログでLED関係の記事は
http://jp1lrt.asablo.jp/blog/cat/led/
LED 電球 メーカー等からの回答 その8 ― 2010年05月11日 14時21分44秒
から回答が届きました。
平素は格別のお引き立てを賜りまして、誠にありがとうございます。
ご連絡が大変遅くなりまして、申し訳ございません。
弊社でも今月初めに新商品としてLED電球を発売させて頂きました。
http://www.elpa.co.jp/product/li04/elpa337.html
弊社LED電球につきましては、テレビやラジオ等の周辺機器への影響の確認を行っており ノイズ発生は確認しております。
現状の照明器具や電球形蛍光灯等で問題が発生していない場所であれば、 同様に弊社LED電球の使用時も特に問題は無いと考えております。
今回、ご指摘頂きました内容につきましても社内にて十分検討し今後の商品開発に生かすよう努力してまいります。
とのことです。
本日現在で未だになんの反応無い会社は
assistfour http://assistfour.co.jp/
AVOX http://www.c-mex.co.jp/
株式会社トゥーミックス http://www.two-mix.co.jp/
BLUE EARTH株式会社 http://www.eco-blueearth.co.jp/
株式会社 アクロス http://www.across-s.jp/
当ブログでLED関係の記事は
http://jp1lrt.asablo.jp/blog/cat/led/
LED電球 メーカー等からの回答 その7 ― 2010年04月28日 16時54分21秒
●株式会社ドウシシャ
弊社製品LuminousLED電球は電磁放射の規制も含まれた白熱電球に関する電安法(電気用品安全法)の基準にもとづいて設計し、白熱電球と同等である証しとしてS-JETの認証を受けております。
従って、現在お使いの白熱電球から弊社製品に交換される場合においても、テレビやラジオに影響を与えることはございません。
お電話もいただきまして丁寧な説明を受けました。
福井県にあるオリオン電機株式会社 http://www.orion-electric.co.jp/jp/index.html からの OEMだそうです。
●株式会社 エス・ティー・イー
弊社のLED電球デコライトシリーズは現在19型番が商品化され、全て同じ回路構成となっております。
AC-DC変換回路としてスイッチング回路を内蔵しており、原理的に高調波ノイズが発生するのは避けられない状況です。
この為、電球内部に対策部品を追加するなどの設計を行い、ノイズを押さえEN55015規格内に収まることを確認しております。
また、これまでノイズによるトラブル報告を受けてはいないことも、合わせてご連絡いたします。
以上参考になれば幸いです。
なお、回答のないメーカーとして記事を書きましたが、いまだに各社からは回答がありません。 連休明けにでも再度質問します。 無視しているとは思いたくないのですけどね。http://jp1lrt.asablo.jp/blog/2010/04/22/5034621
当ブログでLED関係の記事は
http://jp1lrt.asablo.jp/blog/cat/led/
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