LED電球 メーカー等からの回答 その22010年03月18日 22時04分36秒

さて色々なメーカーからの回答が届き始めました。

届いた順に紹介していきます。

●シャープ
お問い合わせいただきました件につきまして、
以下にご案内申し上げます。

弊社LED電球のEMI(Electro-Magnetic Interference)
電磁障害-電子機器が他の電子機器の動作/性能に電磁的に
影響を与えること(ノイズ発生させたり誤作動させたり
する可能性があるか)については、第3者機関
JET(財団法人 電気安全環境研究所)にて認定試験を実施し、
下記電気用品安全法で定められる一般機器での
EMC技術基準(電気用品安全法に準拠)をクリアしております。

【雑音端子電圧】
526.5Hz≦f≦5MHz
→56dB以下
5MHz≦f≦30MHz
→60dB以下
【妨害電力】
30MHz≦f≦300MHz
→55dB以下
※1pWを0dBとする

また、アマチュア無線機器の外乱に対する感度については
わかりかねる部分がございますが、
弊社製品は作り込みの中で一般電気・電子機器と同等の
障害対策を講じ、結果としてJET認証のS-JETマークを
取得しております(調光器対応モデルについてはS-JETマーク
を取得しておりませんが、電球単体での同等試験合格して
おります)。


●光波
お問合せの件、下記回答いたします。

電力線通信(PLC)はノイズが大きく、放送周波数のみノイズが出ないようになっています。アマチュア無線は厳しい状況となっています。
光波での例ですが、VCCIクラスAを若干割る装置では、アマチュア無線、バス無線に3m程度でノイズが入ったとの報告がありバスの例では、約5mの距離では全く問題が無かったとの事です。
光波の現状LED照明は、VCCIクラスBの基準を満足しており、前期製品より20dB(1/10)以上低い値となっております。
VCCIクラスBの基準を満足する製品で、当該のクレームを受けた事は有りません。但し、高感度受信器を1m以内に近づけた場合は周波数によっては影響が考えられます。

また位相調光器との併用は弊社の製品だけでなく、白熱電球の使用でも、短波及び中波ラジオが使用出来ないほどのノイズが出ます。(50%調光)


●NECライティング
お問合わせの件ご返信させて頂きます。

現在LED電球は新しい製品でもあり、国内での規格化が出来ていない製品です。

蛍光ランプ関係としては電気用品安全法が適用され技術基準に適合させる必要がございます。
現在、LED電球につきましても電気用品安全法の対象にする手続きを進めておりますが基本的には蛍光ランプの基準が適用されると考えております。

電気用品安全法の技術基準では「雑音端子電圧」及び「雑音電力」が規定されております。
弊社ではLED電球についても上記の試験を実施しており当面は蛍光ランプ及び照明器具の規格を満足することを確認したうえで販売を行っております。

お問い合わせの高周波ノイズにつきましては測定はしておりませんが、雑音電力にて照明器具等の規格内に入っておりますので問題は無いものと考えております。 


●SONY
この度お問い合わせいただいた件につきまして、事業部へ問い合わせ、以下の回答を得ましたので、ご返信いたします。

弊社が日本国内で販売する製品につきましては、国が定める安全基準や電磁波の放出レベルなど弊社独自の基準を、充分にクリアしております。

LED搭載の液晶テレビ発売あたっても、製品が放出する電磁波による妨害については充分に検討し、これまでの製品と同等、あるいはそれ以下のレベルに抑えております。

ただし、具体的な対策の内容に関しては、まことに申し訳ありませんが公表をしておりません。何とぞ、ご了承をお願いいたします。



●アイリスオーヤマ
メール有難うございます。
ご連絡が遅くなりまして大変申し訳ございませんでした。

さて、お問い合わせいただきました件についてですが
弊社LED電球のノイズにおきましては、電気用品安全法の規定のレベル内の微弱なノイズに低減させていただいております。


●KFE JAPAN
弊社の製品はCE規格に合格している商品です。
電磁波は皆無です。添付の証憑を御高覧ください。
宛先は弊社の委託工場先名が表示されています。
実績としてクリーンルーム等にも採用になっている
商品となります


東芝 日立 は関係部署へ問い合わせ中との回答が来ています。

各社の回答を見ていると 「電気用品安全法」 「VCCIクラスB」 「CE規格」という言葉も出てきています。 いずれのメーカーも何らかの規格に準拠していると説明しているようです。

しかし実際にノイズを測定したという返答はありません。

(私のブログの中の一連のLED電球関係の記事は
http://jp1lrt.asablo.jp/blog/cat/led/

そこでJARL技研にも問い合わせをしてみました。

 LED照明ですがテレビやラジオへの障害も確認されています。LED照明はインバータを使用しているとは思っていなかったのですが、高効率化のために電球の中にインバータがあり数百から1MHzの周波数に変換してます。中国製などの安価な製品には全波整流して点灯させている物もあるようです。これらの製品ではノイズの問題はないようですが光変換効率が悪くなります。
 東芝は昨日、白熱電球の製造を終えました。パナソニックも2012年までにLEDへのシフトを完了させるようですので急速に普及すると思われます。先般、東京ビックサイトで開催されましたLED照明展などでも情報の収集を行ってきました。近々、電磁環境委員会でもLED電球のノイズを測定する予定です。

という回答を得ました。 JARLも実態把握のために動いている様子です。皆さんのご家庭でも LED電球 からのノイズが発生しているのを確認できた場合には、メーカーとJARL技研へ是非レポートを送ってください。 黙っていると 「被害はない物として認定される」 おそれがあります。

よりよい電波環境保持のためには、アマチュア無線家一人一人の力を合わせることが必要ではないでしょうか。


私のブログの中の一連のLED電球関係の記事は
http://jp1lrt.asablo.jp/blog/cat/led/

コメント

_ 光波 ― 2011年12月02日 11時48分48秒

光波ですが、実際に技術がEMIサイトで計測しマルチバンド受信機等で確認した結果をお答えしております。

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