2m SSBのお祭り サバイバル マラソンコンテスト2020年11月11日 14時27分15秒

今年も開催されています。   昨年の記事の再掲です。


2m band を盛り上げる素晴らしい企画なのですが、EMEへの混信を無視した残念な企画でもあります。




ここ数年事務局には「JARLコンテスト周波数」で、と再三お願いしてまいりましたが、華麗にスルーされてまいりました。主催団体が変わって名前がマラソンコンテストとなりましたが、事務局のメンバーはほぼ変わらずです。

少なくとも月が見えている時間は 144.150MHz 以下はクリアーにするほうが良いと思います。

EMEは極々微弱電波で交信をします。地上波はそれに比較して激強でものすごい混信になります。貴方がEMEの電波を受信できなくても、貴方の電波は月から反射してきた電波を受信しようとしている人にとっては「激強の混信」なのです。


各地の月の出と月の入りを調べられるページ
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/   時々落ちています

ちなみに東京都は 

伝え聞いた事務局からの話では・・・

この期間は我慢してほしい。 144.100-200MHzに出ないとすかすかになる。」 だそうです。 我慢ですか・・・ そういう思考なんですね。

規約に「JARLコンテスト周波数で」と一言書くだけで、皆がそれに従います。規約を読まずしてコンテストに参加いる人がいるわけがないし、規約を無視して参加したら失格になるから、皆がJARLコンテスト周波数に出ることとなり、スカスカになることなんてありえないのです。どこからその発想が出てきて、どうしてそこまで断定的に発言できるのか、全く理解できません。

もしかしたらいつもの周波数と称して周波数の独占行為をしている人たちに対して「忖度している」のでしょうか?


この時期に毎年 ARRL (アメリカのアマチュア無線連盟) 主催のEMEコンテストがあり、年によってはもろにその期間が被っています。世界中のEMEerを敵に回す行為です。

サバイバルマラソン今テイストの規約へのリンクです。


EME、自分には関係ないとお思いの方、そんな貴方も最近デジタル通信やっていませんか?  かつてEMEはCWでしたが今はDIGITALです。受信だけならば相手がビックガンの場合見えますよ。一度試してみてください。

追記 : 2021年11月8日  現在主流になっているのは 144MHz 帯では JT65B またはQ65-60Aです。 
最新の WSJT-X でこのモードに出ることができます。  下の画像は Q65A




IARU Region 1とRegion 2 は既に144.100~144.150はSSBではなく、Weak signalおよびEME用になっています。 日本もバンドプランを変更して144.150MHz 未満は SSBには出られなくしてもらうのが一番ですね。 という議論につながるのです。 

すでにお願いという範疇を超えて規制してもらおうという声が聞こえています。後にバンドプランが変更されたとき、144.150MHz未満でのSSB運用ができなくなったのは、某コンテストのせいなんだね、という事になってしまうのでしょうね。

趣向は違えども同じ2m bandの愛好家同士です。棲み分けて互いに軋轢が生まれないようにできるのですから、それをすべきだと思うのですが・・・