最近のDXペディションで使用されるようになった Super Fox モード。信号が強いのにうまくデコードできないという方の X へのポスト等が散見されます。
Super Fox(以後 SF)モードは信号が弱くなるとデコードしづらくなる傾向があるよですが、たとえ信号が強くてもデコードできないというのにはどういった原因があるのでしょうか。
1. 時計合わせ
これはデジタルを運用するうえで基本中の基本ですが、PCの時計はきっちり合わせる必要があります。 やり方は色々あると思いますが、私はGPSで常時同期させています。
2. リグの周波数のズレ
SSB/CWでの運用ではあまり気にならないリグの周波数のズレですが、FT8等ではあまりにずれすぎているとワイドグラフで表示させている範囲が実は違っていたということにも繋がりかねません。。
そこまで極端ではなくても【数Hzから数100Hz】ずれている方はいらっしゃると思います。
SFモードの基準周波数 DF は 750Hz です。 SFモード運用局を受信してデコードされたときに表示させている相手側のDFが 750Hz からずれていた場合、それの意味するところは 《相手側のリグと自局側のリグの周波数偏差》 なのです。
相手がきっちり較正されているリグを使っているとは限りませんが、多くの場合は数100Hzもずれているリグを使ってはいないはずです。
となると、デコードできないのは自局側のリグの周波数のずれが原因かも知りません。
入手した情報ですが
デコードされるのは基準信号の750Hzに対して WSJT-X rc5が+/- 200Hz、rc6では+/- 100Hz
ということです。 つまり周波数のズレは 100Hz 未満に抑えることが必要です。
過去にリグの周波数較正方法を紹介しました。
他のICOMのリグやYAESUのリグでも同様の方法で周波数較正が可能です。
リグ本体の基準周波数調整ができない方は、WSJT-Xの FreqCal だけで簡易的な更正をすればよいと思います。
JTDX WSJT-X の周波数較正
お試しになってみてください。
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