JTDX WSJT-X での周波数較正について記事を書きました。
ふと思ったのですが、全てのシーンで正しい周波数になるようにやっぱりリグそのものの周波数較正をしたほうが良かろうかと・・・
ここで紹介する方法はいろいろなリグで使用可能と思います。
IC-7300 のファームウェアのアップデートをした後の基準周波数調整の値は27.5%になっていました。
周波数較正のツールとして目で見て数値でも分かるようにWSJT-Xを使います。取扱説明書に記載のある方法でも良いですが、耳で聞いて「うねり」がどうのこうのよりも、数値とグラフで目てみたほうがはっきりすると思います。
まずはWSJT-Xのユーザーガイド 13.1 をお読みください。
私の過去記事もお読みください。
1.メニューからモードを選び、一番下の FreqCal を選定します。
2.メニューから設定に進んで周波数へと進みます。運用周波数の Modeをクリックして周波数をモード別でソートします。するとFT8用周波数の下に FreqCal というモードでリストが出てきます。 この中で Region ALL の 5.0 10.0 15.0 の3つだけ残して削除します。他の周波数は日本ではほぼ利用しません。
追記 : 2023年12月3日 サイクルの上がってきた今は 20MHz も利用できます。より精度が上がりますので、地元AM放送局、5MHz 10MHz 15MHz 20MHz で実施しましょう。
スロープ インターセプトは 0になっているか確認します。
3.そしてメニューのファイルからログディレクトリを開くに進んで、もしそこに fmt.allというファイルが在れば削除します。
4.そしてメニューのツールから周波数較正実行をクリック。
5.メイン画面の「モニター」の下4段目 の「測定」 にチェックマークを入れます。
数分間放置プレー。WSJT-Xは30秒ごとに周波数を変えて受信していきます。
1500のところにラインが出ますが、リグの基準周波数がずれているとバンドが変わるごとにラインのズレも大きくなっていきます。
6.この状態でリグの基準周波数調整の値を動かしてみます。
どの周波数でもDFの値が小さくなる値にセットします。すると
ズレがほぼ無くなります。
これでリグの周波数のズレは最小になりました。
この状態で最初からWSJT-Xの周波数較正の作業をやれば完璧です。 WSJT-Xの校正値(スロープとインターセプトの値)と同じ値をJTDXにも入力すれば、当然JTDXでも正しい周波数で運用することができるようになります。
私のリグでは 34.5% が最適値でした。
ICOMの他のリグでも基準周波数の較正ができる機種ならば当然同様の手順でできますし、YAESUのリグでも可能だと思います。例えばFT-991ならばメニューのREF FREQ ADJ を上記「6」の時に動かせばよいわけです。
作業はご自身の責任で実施されてくださいね。
一連の調整は「簡易」なものです。 100%完璧な調整ではないことをご承知おきください。
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