第56回 6m AND DOWN コンテスト X50 参加記2026年07月06日 16時59分56秒

第56回 6m AND DOWN コンテスト X50 参加記

西高北低の6m、そして届かなかったあと一歩

第56回 6m AND DOWN コンテストに、今年も X50部門 で参加しました。

まず最初に、交信してくださった皆さん、ありがとうございました。
呼んでいただいたのに取り切れなかった皆さん、ごめんなさい。
また次のチャンスで、ぜひよろしくお願いします。

今年の6mは、ひと言でいえば 西高北低 でした。
西・南西方面はかなり使えた一方で、東北から北海道方面は限定的。
スキャッターも派手には出ず、「どこでも開いている」という感じではありませんでした。

開始直後、50MHz FT8ではEU方面が開いていたようですが、そこは完全スルー。
今回はコンテストに専念しました(笑)

今年の全体像

今年の特徴は、大きく分けると次のようなものでした。

  • スタート直後のペースはかなり良好
  • 西・南西方面、特に九州・沖縄方面が強い
  • 北海道方面は一部のみで、全面的なオープンではない
  • スキャッターは限定的
  • CWの比率がかなり高い
  • 山口、滋賀、小笠原など、取りたかったマルチを落とした
  • 途中で仮眠と短い休憩を入れたが、大勢には大きく影響しなかった

コンテストとしては、かなり楽しめました。
ただ、あと一歩届かなかった悔しさも残りました。

交信局数の推移

今年の交信局数の推移を見ると、スタート直後はかなり良い入りでした。

特に21時台はSSBで一気に局数が伸び、最初の1時間でかなりの土台を作ることができました。
その後、22時台からCWへ比重を移し、23時台、0時台にかけてCW中心で細かく拾っていく形になりました。

一方で、深夜帯は例年通りほぼ止まります。
2時過ぎから5時頃までは仮眠を取りましたが、この時間帯は毎年大きく伸びる時間ではないため、スコアへの影響はほとんどなかったと思います。

朝5時以降に再開し、午前中に再び局数が伸びました。
特に9時台から11時台にかけては、今年の伸びを支えた重要な時間帯でした。

図1:2026年と2025年の交信局数推移

今年のグラフは、昨年と比べて明らかに上側を推移しています。
ただし、単に「ずっと開いていた」というよりは、開いている方向と時間帯をうまく拾っていった結果という印象です。

30分ごとの動き

30分単位で見ると、今年の動きはかなり分かりやすいです。

スタート直後の30分は非常に強く、その後も0時台前半までは良いペースを維持しました。
その後は深夜帯で一気に落ち込み、5時台から再始動。
午前中に再び伸び、終盤も粘る形でした。

ざっくり言うと、次のような流れでした。

  • 21時台:初動の主力。SSBで一気に積む
  • 22〜23時台:CWへ移行しつつ、西・南西方面を拾う
  • 0〜1時台:CW中心。弱いところを拾う時間
  • 2〜5時台:実質的に休止・仮眠
  • 5〜8時台:CWで各地を拾い直す
  • 9〜11時台:今年の重要時間帯。西・南西方面が効いた
  • 12時台:短時間休憩の影響あり
  • 13〜14時台:最後の追い込み

一分あたりの最大交信局数

一分あたりの最大交信局数は、今年もやはりスタート直後に出ています。

今年の最大は 1分間に4交信
これはすべてSSBで、21時台前半に集中していました。

具体的には、最大レートを記録したのは以下の時間帯です。

モード 最大レート 回数 時刻
SSB 4 QSO/分 4回 21:08、21:10、21:11、21:19
CW 3 QSO/分 3回 22:07、23:18、23:29

SSBの瞬間最大レートはやはり強いです。
ただし、今年の全体を支えたのはCWでした。

CWでは1分4局までは行っていませんが、弱い信号、微妙なパス、混み合った時間帯を安定して拾うには、やはりCWの力が大きいと感じました。

CWとSSBの比率

今年はCW比率が高い年でした。

ここ数年のモード比率を見ると、今年はかなりCW寄りです。

CW SSB CW比率
2022 364 287 55.9%
2023 330 237 58.2%
2024 362 271 57.2%
2025 309 269 53.5%
2026 397 256 60.8%

今年は5年の中で最もCW比率が高くなりました。

これは、単にCWに長くいたというだけではなく、コンディションの性格も反映していると思います。

九州・沖縄方面はSSBでもかなり取れました。
一方、東海、北陸、中国、北海道方面などは、CWで拾った局の比率が高くなりました。

つまり今年は、

強く開いた方向はSSBでも取れた。
微妙な方向はCWで拾った。

という年だったと思います。

地域別に見た今年のコンディション

ログの受信ナンバーをもとに地域別に見ると、今年の特徴はかなり明確です。

九州・沖縄方面

今年いちばん印象に残ったのは、やはり九州・沖縄方面です。

ここ数年の傾向を見ると、九州・沖縄方面は明らかに存在感を増しています。

地域 2022 2023 2024 2025 2026
九州・沖縄 33 31 32 44 63

2022〜2024年は30局前後でしたが、2025年に増え、今年はさらに大きく伸びました。

しかも今年は、九州・沖縄方面のCW/SSB比率がほぼ半々でした。
これは重要です。

弱いパスをCWで拾っただけなら、CW比率がもっと高くなるはずです。
しかし今年はSSBでもかなり交信できています。

つまり、九州・沖縄方面は単に「届いた」のではなく、かなり実用的に開いていたと見てよいと思います。

東海方面

東海方面も今年は伸びました。

ただし、九州・沖縄とは少し性格が違います。

東海は局数としては増えましたが、CW比率もかなり高くなっています。
これは「強く開いた」というより、広く届いたが、信号としてはややマージナルだったという印象です。

SSBで楽に積むというより、CWで丹念に拾った伸び方でした。

北海道方面

北海道は今年、かなり限定的でした。

2024年は別格でした。
開始直後から北海道が強く、101〜114の多くの地域が一気に入る、いわば「北が全面的に開いた年」でした。

それに対して今年は、北海道方面のオープンは狭く、深さもありませんでした。

今年取れた北海道方面は、主に101〜106の北部・中央部寄りでした。
一方で、107以降、つまり根室、後志、十勝、釧路、日高、胆振、檜山、渡島方面は届きませんでした。

北海道方面 2022 2023 2024 2025 2026
合計 34 8 54 22 11

2024年の北海道54に対して、今年はかなり少なめ。
これは今年の「北低」をよく表しています。

中国地方と山口

今年の面白い、というか気持ち悪いポイントが山口です。

中国地方全体がまったくダメだったわけではありません。

岡山、島根、鳥取、広島は交信できています。
さらに西側の福岡、佐賀、長崎、熊本もよく入っています。

それなのに山口だけが落ちました。

コード 地域 2026
31 岡山 2
32 島根 3
33 山口 0
34 鳥取 1
35 広島 3
40 福岡 11
41 佐賀 9
42 長崎 11
43 熊本 8

これは単純な「西が開かなかった」では説明できません。

山口局の活動が少なかったのか、出ていたがタイミングが合わなかったのか、あるいは関東から見たEsのスキップの谷に山口付近が入ってしまったのか。

原因は断定できませんが、少なくとも今年の山口は明確な空白でした。

マルチの伸び方

今年のマルチは、スタート直後にかなり進みました。

21時台だけで、関東周辺、東北の一部、東海、近畿、九州・沖縄、北海道の一部まで一気に入りました。
特に21時台に沖縄、福岡、熊本、長崎、宮崎、佐賀などが入ってきたことで、今年の西・南西方面の強さが早い段階で見えていました。

その後、22〜0時台で少しずつ追加。
深夜に細いパスをCWで拾い、朝以降もCWで未取得地域を拾っていきました。

今年の新マルチ追加の流れは、おおよそ次のような感じです。

時間帯 新規マルチの動き
21時台 初動で大きく伸びる。九州・沖縄、東海、近畿、北海道の一部も入る
22時台 鹿児島、長野、三重などを追加
23時台 京都、岐阜、岩手などを追加
0時台 新潟、秋田、徳島を追加
1時台 宗谷を追加
2時台 広島を追加して仮眠へ
5〜8時台 鳥取、香川、福井、岡山、島根、青森、富山、高知、兵庫などを追加
10〜11時台 大分、北海道の一部、石川を追加
14時台 最後に愛媛を追加

最後の愛媛はかなり大きかったです。
終盤に1つでもマルチが増えると、スコアへの効き方がまったく違います。

小笠原は残念

小笠原は、運用局がいたことは把握していました。

しかし今回は開きませんでした。
これは本当に残念。

小笠原は、そこに局がいても、開かなければどうにもなりません。
ある意味、6mらしいマルチです。

今年は西・南西方面がよく、北海道方面が限定的、そして小笠原は届かず。
このあたりが、今年のコンディションの偏りをよく表していたと思います。

仮眠と休憩

毎年のことですが、2時過ぎから5時頃までは仮眠を取りました。

この時間帯は、6m AND DOWNの50MHzでは大きく伸びる時間ではありません。
今年も2時台に少しだけ動きがありましたが、その後はほぼ止まりました。

経験的にも、この仮眠はスコアへの影響がかなり小さいと思っています。

一方、今年は12時から20分ほど休憩を入れました。
ここは多少影響があったかもしれません。

12時台は全体としても少し落ちています。
ただ、18時間のコンテストを最後まで集中して戦うためには、休憩も必要です。
ここは仕方ないところです。

昨年との比較

昨年と比べると、今年はかなり良い内容でした。

昨年はマルチが伸びず、全体としても少し苦しい印象でした。
今年は交信の流れもよく、特に西・南西方面の伸びが大きく効きました。

ただし、単純に「局数が増えたから良かった」というだけではありません。
スコア上は、局数の増加とマルチの増加がほぼ同じくらい効いています。

つまり今年は、

局数も増えた。
マルチも増えた。
その両方で昨年を上回った。

という内容でした。

ここ数年の傾向

自分の6m AND DOWNの参加履歴を見ると、単純な年比較は少し注意が必要です。

2014年から2019年頃は、主に /6 での移動運用でした。
2020年と2021年はC50、つまり電信部門でした。
そして2022年以降が、現在の比較対象となる関東固定X50です。

そのため、今年の結果を直接比較すべきなのは、主に2022年以降です。

2022年は総合的に強い年。
2023年はやや抑えめ。
2024年は北海道を含めた大きなオープンがあり、かなり強い年。
2025年はマルチ面で苦しい年。
そして今年2026年は、西・南西方面を中心に伸ばした年でした。

関東で勝つことと、全国で勝つこと

このコンテストは、関東で勝てても全国で勝てるとは限りません。

50MHzの場合、関東はローカル局数が非常に多く、開かない年でも一定の局数を積めます。
その意味では、関東固定局には大きな強みがあります。

一方で、全国的に大きく開くと、地方の強い局は関東の大量局を一気に得点源にできます。
九州や北海道、その他の移動局が関東を大量に取れるようなコンディションになると、全国順位では関東固定局が必ずしも有利とは言えなくなります。

つまり、

関東エリアで勝つゲーム
全国で勝つゲーム

この2つは、似ているようで少し違います。

全国を狙うなら、実は「開きすぎる年」よりも、「他地域が爆発しすぎず、自分だけがうまく拾える年」の方がチャンスがあります。

今年はその意味で、かなり面白いコンディションでした。
ただ、全国トップを狙うには、あと数マルチ欲しかったというのが正直なところです。

鬼門のマルチ

この数年のログを見ると、鬼門のマルチも見えてきます。

特に難しいのは、北海道の一部です。

ここ数年で見ると、日高、檜山は非常に厳しい。
根室、胆振、渡島も簡単ではありません。
小笠原は、局がいて、なおかつ開いてくれないとどうにもなりません。

今年落とした中で、特に悔しいのは山口と滋賀です。

山口は、周辺が取れているだけに悔しい。
滋賀も、決して地理的に無理な場所ではないだけに悔しい。

こういう「取れそうで取れないマルチ」が、結果的に最後まで効いてきます。

今年のまとめ

今年は、全面的に開いた年ではありませんでした。

西・南西方面は強く、特に九州・沖縄方面はかなり実用的に開きました。
一方で、北海道方面は限定的。
スキャッターも派手ではありませんでした。

その中で、SSBで積めるところは積み、CWで拾うべきところは拾う。
アンテナ方向を見ながら、開いている方向、散乱している方向を探る。
そういう意味では、6mらしい、かなり面白いコンテストだったと思います。

コンディションに翻弄されつつも、楽しみながら全力で参加できました。

以下、スコアのネタバレが含まれます。
見たくない方は、スルーしてください。
























































今回の自己集計

最後に、今回の自己集計です。

今年はCQ WW VHFとの日程重複があり、海外局からも呼ばれましたが、6m AND DOWN上は国内コンテストのため0点扱いです。

項目 数値
ログ上の交信数 653
得点対象ポイント 642
マルチ 49
スコア 31,458

0点交信の内訳は、海外局6局と国内重複5局でした。

50マルチには届きませんでした。
ここは少し悔しいところです。

参考:関東固定X50期の比較

部門 エリア ポイント マルチ スコア 備考
2022 X50 関東 647 51 32,997 公式
2023 X50 関東 565 47 26,555 公式
2024 X50 関東 618 56 34,608 公式
2025 X50 関東 577 44 25,388 公式
2026 X50 関東 642 49 31,458 自己集計・提出前

2026年は、関東固定X50期で見ると、2024年、2022年に次ぐ位置になりました。
公式審査後に多少変動する可能性はありますが、自分としては、今年のコンディションの中ではよく粘れたと思います。

交信してくださった皆さん、改めてありがとうございました。
また次回、お会いできるのを楽しみにしています。

住宅用太陽光発電設備の「事前確認テンプレート集」を作成しました ― 防げる近隣トラブルを、契約前・施工前に防ぐために ―2026年07月04日 17時38分37秒

住宅用太陽光発電設備の「事前確認テンプレート集」を作成しました  
― 防げる近隣トラブルを、契約前・施工前に防ぐために ―

住宅用太陽光発電設備や蓄電池設備の普及が進んでいます。

私自身、太陽光発電そのものに反対しているわけではありません。再生可能エネルギーを適切に活用していくことには意義があると思っています。

しかし一方で、住宅用太陽光発電設備を構成するパワーコンディショナー、蓄電池、直流配線、交流配線などから発生する不要電波や高周波電流が、近隣の無線設備に影響を与える可能性があります。

アマチュア無線は、非常に微弱な電波を受信することが多い通信です。周辺機器から発生するわずかなノイズでも、ノイズフロアが上昇し、それまで受信できていた信号が受信できなくなることがあります。

これは単なる個人的な心配ではありません。

総務省は、令和6年5月14日付で、JEMA(日本電機工業会)およびJPEA(太陽光発電協会)に対し、「太陽光発電システムを原因とする無線通信への障害防止について(依頼)」という正式な依頼文書を出しています。

この文書では、太陽光発電システムによる無線障害、防災行政無線や消防・救急デジタル無線等への影響、電波法第101条・第82条第1項、CISPR 11第6.2版、遮蔽、ノイズフィルタ等の対策例が示されています。

ただ、問題が起きてからでは遅い場合があります。

パネルが設置され、PCSが稼働し、系統連系が始まってから受信障害が発覚すると、原因の切り分けも、対策も、関係者間の調整も一気に難しくなります。

施主さんも困ります。
施工会社さんも困ります。
ハウスメーカーさんも困ります。
近隣住民も困ります。

それならば、契約前・施工前・現地調査の段階で、できる確認はしておいた方がよいはずです。

そこで今回、同じような問題に直面しているアマチュア無線家の方が使えるように、「事前確認テンプレート集」を作成しました。

■ テンプレート集の構成

今回用意したのは、次の3種類です。

1. 大手ハウスメーカー・大手施工会社向け 完全版

大手企業の場合、品質管理部門、施工管理部門、コンプライアンス部門、設計部門などへ文書が回る可能性があります。

そのため、最初から法的根拠、公的資料、確認項目、添付資料欄まで含めた正式な文書にしています。

太陽光発電設備等の設置に反対するものではないこと、施主個人の個人情報や契約内容の開示を求めるものではないこと、確認したいのは機器仕様や基準適合、施工上の配慮であることを明記しています。

2. 地元工務店・中小施工会社向け 簡易版

一方、地元工務店や小規模な施工会社に対して、最初から法令や行政文書を強く出すと、クレームや法的な脅しのように受け取られる可能性があります。

そこで中小企業向けには、まず柔らかい相談文にしました。

「近くに住んでおり、アマチュア無線を趣味として楽しんでいる者です」
「工事の看板を拝見し、ご連絡させていただきました」
「太陽光発電に反対しているわけではありません」

という形で、まず話をつなぐことを重視しています。

3. 2枚目・詳細資料

中小企業向け簡易版に反応があった場合や、相手から詳しい説明を求められた場合に渡す補足資料です。

ここでは、CISPR 11第6.2版以降に整合したPCS、PCSのメーカー名・型式、配線の最短化、ループ面積の低減、金属管・金属ダクト等による遮蔽、ノイズフィルタ・フェライトコア、系統連系前後の受信状態確認など、具体的な確認項目を整理しています。

また、電波法第101条・第82条第1項、総務省の総基環第97号、JPEA販売規準、NEDOガイドライン、環境共生まちづくり協会の資料なども参考資料としてまとめています。

■ READMEも作成しました

テンプレートだけでは、どの場面でどれを使えばよいか迷うかもしれません。

そこで、READMEも作成しました。

READMEでは、

・相手が大手企業か中小企業かによる使い分け  
・工事看板を見つけた時の対応  
・最初に伝えるべきこと  
・一度に多くを求めないこと  
・「基準は満たしている」「前例がない」と言われた場合の返し方  
・「善処します」で終わらせず、誰が何をいつまでに確認するかを残すこと  
・施主さん個人を責めないこと  
・監視ではなく事前確認であること  
・不法電波と断定せず、不要電波、ノイズ、受信障害などの表現を使うこと  

などを整理しています。

■ 大切なのは「反対」ではなく「共存」

このテンプレート集の目的は、太陽光発電設備を止めることではありません。

近隣の工事を監視することでもありません。
施主さんを詮索することでもありません。

更地ができた。
工事看板が立った。
公開されている連絡先に、施工前に丁寧に確認する。

そのための文例です。

太陽光発電設備と近隣の電波環境は、適切な機器選定と施工、そして事前確認によって共存できると考えています。

問題は、その確認が施工前に行われないまま設置が進み、後からトラブルになることです。

防げる近隣トラブルを、契約前・施工前に防ぐ。

このテンプレート集が、同じ問題に直面している方の参考になれば幸いです。

テンプレート集はこちら


散歩しよう🚶‍♂️📡☀️2026年07月04日 09時15分05秒

散歩しよう🚶‍♂️📡☀️

以前、近所を散歩することのお勧めを投稿しました。今回は、実際にあった二つの経験を通して、なぜそれが大切なのかをもう少し具体的に書いてみます。

一つは、こんな経験です。近所に更地ができ、しばらくして工事看板が立ちました。看板に記載された、誰でも見られる連絡先へ、施工が始まる前の段階で丁寧に問い合わせたところ、太陽光発電設備の設置予定があることを含め、いろいろな話をすることができました。設置後には、パワーコンディショナーのオンオフに協力していただき、その場でノイズの有無を一緒に確認することもできました。

もう一つは、別の知人の経験です。パネルが設置された後になって声をかけたため、話がなかなか噛み合わず、こじれてしまったそうです。

この二つの違いを分けたのは、相手が良い人だったか悪い人だったかではないと思っています。分かれ道は、ただ一つ、いつ声をかけたかです。

大切なのは、近隣の工事を監視することでも、施主さんを詮索することでもありません。

更地ができた、看板が立った、という地域の変化に気づくこと。そして、看板に記載された公開の連絡先へ、施工が始まる前に、丁寧に事前確認をすること。それだけです。

目的は反対でも詮索でもありません。適切な機器を選び、適切に施工すれば、太陽光発電設備と近隣の電波環境は共存できます。問題は、その確認が施工前に行われないまま設置が進んでしまうことです。

設置後にトラブルになれば、施主さん、施工会社、近隣住民、そのすべてが困ります。まだ間に合う段階で確認しておくことが、結局は全員のためになります。

パネルが載ってからでは遅い。PCSが動き出してからでは、もっと難しい。

防げる近隣トラブルを、契約前・施工前に防ぐ。

その第一歩は、今日の散歩から始められます。🚶‍♂️📡☀️

住宅用太陽光発電設備とアマチュア無線アンテナ ― 現地調査で「見えているのに認識されない」問題について ―2026年07月04日 06時12分41秒


住宅用太陽光発電設備とアマチュア無線アンテナ  
― 現地調査で「見えているのに認識されない」問題について ―

住宅用太陽光発電設備や蓄電池設備の普及が進んでいます。

私自身、太陽光発電そのものに反対しているわけではありません。再生可能エネルギーを適切に活用していくことには意義があると思っています。

しかし一方で、住宅用太陽光発電設備を構成するパワーコンディショナー、蓄電池、直流配線、交流配線などから発生する不要電波や高周波電流が、近隣の無線設備に影響を与える可能性があります。

これは単なる心配ではありません。

総務省は、令和6年5月14日付で、一般社団法人日本電機工業会(JEMA)および一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)に対し、

「太陽光発電システムを原因とする無線通信への障害防止について(依頼)」

という正式な依頼文書を出しています。

この文書では、太陽光発電システムからの不要な電波発射が無線設備に障害を与えた事例が相次いでいること、さらに住宅用太陽光発電システムの一部機器が、地方公共団体の防災行政無線や消防・救急デジタル無線等の人命に関わる無線設備に障害を与えた事例もあることが明記されています。

また、重大かつ継続的な障害を与えた場合には、電波法第101条において準用する第82条第1項に基づく障害除去命令の対象となり得ることも示されています。

参考:
総務省「太陽光発電システムを原因とする無線通信への障害防止について(依頼)」


■ 現地調査で確認すべきことは、すでに業界資料にも書かれている

住宅用太陽光発電設備の販売規準や、NEDOの建物設置型太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン等では、近隣にアマチュア無線局などがある場合、通信環境への影響に配慮する趣旨の記載があります。

つまり、

「近くにアマチュア無線局があるか確認する」

という考え方自体は、すでに業界資料の中に存在しています。

しかし、ここで大きな問題があります。

現地調査を行う営業担当者、設計担当者、施工担当者が、

「どれがアマチュア無線のアンテナなのか」

を知らなければ、確認のしようがないのです。

屋根の上や庭、ベランダ、タワー、ルーフタワーにアンテナが見えていても、それがテレビアンテナなのか、アマチュア無線用アンテナなのか、高感度受信設備なのかを判断できなければ、現地調査票には反映されません。

つまり、現場では、

「見えているのに、認識されない」

ということが起こり得ます。


■ アマチュア無線アンテナの図解資料を作成しました

そこで、代表的なアマチュア無線アンテナの形状をまとめた図解資料を作成しました。

タワー、ルーフタワー、大型八木アンテナ、V型ダイポール、ロータリーダイポール、ワイヤーアンテナ、GPアンテナなど、住宅地でも見かける可能性のある代表例をまとめています。

また、UHFテレビ受信アンテナとの違いも入れました。

もちろん、アンテナの種類は非常に多く、この図ですべてを網羅できるわけではありません。八木アンテナなどは、テレビ受信用やFM受信用のアンテナと似て見える場合もあります。

だからこそ、断定ではなく、

「こういう設備が見えたら、近くにアマチュア無線局や高感度受信設備がある可能性がある」

「分からなければ確認する」

という考え方が大切です。

アンテナ図解資料:


■ 提言PDFも作成しました

あわせて、住宅用太陽光発電設備等における近隣無線設備への影響防止に関する提言PDFも作成しました。

この提言では、電波法第101条が、無線設備以外の設備にも第82条第1項を準用する趣旨を整理しています。

太陽光発電設備や蓄電池設備そのものは通常「無線設備」ではありません。しかし、それらが副次的に発する不要電波や高周波電流によって、無線設備に継続的かつ重大な障害を与える場合には、電波法上の監督対象となり得ます。

提言書では、以下のような点を整理しました。

・現地調査時に、近隣のアマチュア無線アンテナや高感度受信設備を確認すること  
・PCSや蓄電池等の型式を確認し、CISPR 11第6.2版以降の基準に整合した機器を選定すること  
・直流配線、交流配線、接地、遮蔽、不要なループ、ノイズフィルタ等について、施工前に検討すること  
・系統連系前後に、必要に応じてノイズの有無を確認すること  
・万一障害が発生した場合の窓口、調査、対策、費用負担の考え方を事前に整理しておくこと  
・販売、設計、施工、現地調査、担当者教育、チェックリストへ反映すること  

提言PDF:


■ すでに一部から反応もいただいています

この提言書とアンテナ図解資料は、関係団体、ハウスメーカー、施工会社などへ順次提供しています。

すでに一部のハウスメーカーからは、

「関係部門へ共有し、今後の業務改善に活用する」

という趣旨の回答もいただいています。

また、住宅メーカーと話し合う予定のあるアマチュア無線家の方からも、「参考資料として活用したい」という反応をいただきました。

これは、単に資料を作っただけでなく、実際の現場で使われ始めているという意味で、とても重要だと思っています。


■ 目的は「反対」ではなく「共存」です

繰り返しますが、私の立場は、太陽光発電に反対するものではありません。

問題にしたいのは、太陽光発電設備そのものではなく、

「事前に確認しておけば防げる近隣トラブルが、確認不足のまま発生してしまうこと」

です。

設置後に受信障害が発生すると、困るのはアマチュア無線家だけではありません。

施主さんも困ります。  
近隣住民も困ります。  
ハウスメーカーや施工会社も対応に追われます。  
機器メーカーも調査や対策を求められます。

それならば、契約前・設計前・施工前の段階で、確認できることは確認しておく方が、全員にとって良いはずです。

反射光については、住宅用太陽光発電設備の設置時に近隣への配慮が必要だという認識が広がっています。

同じように、不要電波や高周波電流による無線設備への影響についても、

「事前に確認する」

という文化が広がってほしいと思っています。


■ 防げる近隣トラブルを、契約前・施工前に防ぐ

今回作成した提言PDFとアンテナ図解資料は、アマチュア無線家だけのための資料ではありません。

むしろ、ハウスメーカー、販売会社、施工会社、自治体、業界団体の方々にこそ見ていただきたい資料です。

現地調査で何を見ればよいのか。  
どのような設備が近隣無線設備の可能性を示すのか。  
どのような公的資料や業界資料があるのか。  
どの段階で確認しておけばよいのか。

こうした点を整理することで、太陽光発電設備と近隣の電波環境は、十分に共存できると考えています。

防げる近隣トラブルを、契約前・施工前に防ぐ。

そのための一つの材料として、この提言書とアンテナ図解資料を活用していただければ幸いです。

FT8 と AGC2026年06月19日 22時05分29秒

FT8運用テク WSJT-X / JTDX の AGC 設定について、少し整理してみます。 WSJT-Xのユーザーガイドでは、受信レベルについて 「無信号時のノイズレベルをおおむね30dB程度にし、AGCはOFF、またはRF Gainを下げてAGCの動作を最小限にするのがよい」 という趣旨の説明があります。 これ、単に 「AGC OFFにすると感度が上がる」 という話ではありません。 本質は、 強い局に引っ張られて 受信機全体のゲインが下がり 同じパスバンド内の弱い局まで沈んでしまう これを防ぐためです。 FT8では、2.5〜3kHzくらいの受信帯域の中に、強い局も弱い局も同時に並びます。 たとえば同じ帯域内に、 ・+20dB級の強いローカル局 ・-20dB台のDX局 が同時にいたとします。 AGCがONだと、受信機は強い局に反応してゲインを下げます。 すると、その強い局だけでなく、同じ受信帯域内にいる弱いDX局まで一緒に下げられてしまうことがあります。 FT8でAGC OFFが推奨される理由はここです。 AGC OFFなら、強い局は強いまま、弱い局は弱いまま、できるだけ固定されたゲインでWSJT-X/JTDXへ渡せます。 つまり、 「強局に弱局を巻き添えにされにくい」 ということです。 ただし、ここが大事なのですが、AGC OFFはかなりシビアに受信レベルを調整する必要があります。 自分の場合、6mだけでなくHFでも、無信号時の入力レベルはだいたい25dBくらいにしています。 30dBぴったりを狙うというより、少し余裕を持たせる感じです。 6mでは突然Esで近距離局が強烈に入ったり、同じ地域のローカル局が非常に強く入ったりします。 HFでも、コンディションや時間帯によっては、強い局と弱いDXが同じ帯域内に混在します。 そのため、 ・PREAMP ・ATT ・RF Gain ・USB/AF出力 ・PC側入力レベル このあたりをかなり丁寧に追い込む必要があります。 AGC OFFは、設定すればそれで終わりというより、 「自分の受信環境に合わせて、過不足のないレベルに追い込む」 という運用だと思っています。 ただし、AGC OFFにも当然デメリットがあります。 強烈なローカル局、いわゆる凶信号・狂信号(笑)が出てくると、受信機やUSBオーディオ入力が過大入力になる可能性があります。 その場合は、 ・WSJT-X/JTDXのレベルメーターが赤に張り付く ・ウォーターフォール全体が濁る ・強信号の周囲に変なスプリアスっぽい線が出る ・そのスロットだけ弱信号のデコードが明らかに落ちる こういう現象が出ることがあります。 この場合は、AGC ON/OFF以前に、まず過入力対策です。 優先順位としては、 PREAMPをOFF ATTを入れる RF Gainを少し下げる USB/AF出力やPC入力レベルを見直す それでも駄目なら、状況限定でAGC FAST/MEDやJTDXのAGCcも検討 という感じでしょう。 JTDXには AGCc という機能があり、これを使って入力レベル変動をある程度カバーするという考え方もあります。 自分はJTDXのベータテスターでもあるので、以前は 「無線機側AGC ON + JTDX側AGCc 有効」 を基本にしていた時期もありました。 これはこれで実用的な設定です。 特に、強信号が多い環境や、入力レベルの変動をある程度ソフト側で吸収したい場合には、AGCcは有効な手段の一つだと思います。 ただし、AGCcはあくまでソフト側の補助機能です。 受信機の前段、ADC、USBオーディオ入力などが本当に過大入力で飽和している場合、それを根本的に救うものではありません。 そこは、 「AGCcがあるから何でも大丈夫」 ではなく、 「まず受信系を適正レベルに追い込む。そのうえで補助的に使う」 という理解が必要だと思います。 現在の自分は、 無線機側 AGC OFF 無信号時25dB前後 強信号時に飽和しないようシビアに調整 必要に応じてATT/RF Gainで追い込む という設定で使っています。 特に6m DXでは、弱いEUや中央アジア方面を拾いたい一方で、近距離の非常に強い局も同じパスバンド内に出てきます。 この状況では、AGC ONで強局にゲインを引っ張られるより、AGC OFFで固定ゲインにして、入力レベルを自分で追い込んだ方が結果が良いと感じています。 もちろん、これは環境次第です。 無線機、アンテナ、PC入力、ローカル局の強さ、バンドの混雑度、使っているソフトによって最適解は変わります。 ただ、FT8/FT4の基本的な考え方としては、 AGC OFFは「感度アップ」ではない 強局に弱局を巻き添えにされないための設定 無信号時25〜30dB程度が実用的 30dBは絶対値ではなく目安 AGC OFFは受信レベル調整がかなりシビア 強烈なローカル局、いわゆる凶信号・狂信号(笑)には過入力対策が必要 JTDXのAGCcは有効な補助手段だが、過入力そのものを救うものではない 最終的には自分の受信環境で追い込むしかない という理解でよいと思います。 FT8は弱信号モードですが、実際の運用では 「弱い信号をどう拾うか」 だけでなく、 「強すぎる信号をどう扱うか」 もかなり重要です。 特に6mでは、ここが意外と効きます


☀️ 太陽光発電を検討している方へ2026年06月08日 12時17分11秒

☀️ 太陽光発電を検討している方へ
契約前に、業者へ必ず確認してほしいことがあります。

「近隣にアマチュア無線局や、感度の高い受信設備がないか、現地調査で確認しましたか?」

太陽光パネルそのものではなく、主にパワーコンディショナー(PCS)や、その直流・交流配線から出る電気的なノイズが、近隣の無線通信やラジオ受信に影響することがあります📡

これは一部の無線愛好家が勝手に騒いでいる話ではありません。

太陽光発電協会(JPEA)の販売規準には、現地調査の際に、

「通信環境に影響を及ぼす恐れのある近隣のアマチュア無線局の有無」

を確認するよう、はっきり書かれています。

また、環境共生住宅推進協議会の
「戸建住宅の太陽光発電システム設置に関するQ&A」でも、

・機器や配線から出るノイズが、近隣のアマチュア無線やラジオ受信に影響することがある
・目安として半径100m以内
・近くにアンテナ等がある場合は、メーカーへの相談や近隣との事前の話し合いが必要

と説明されています。

総務省も、一般住宅を含む太陽光発電設備による無線妨害が全国で発生しているとして、公式に注意喚起しています⚠️

ところが現実には、大きなアンテナが現地から見えていても、業者から何の確認もなく工事が進むケースがあります。

これ、近隣の無線局だけの問題ではありません。

設置後にノイズが判明すると、

🔧 追加のフィルターやシールド工事
🔍 原因調査
📦 PCSの交換
💰 費用負担を巡る調整
🏠 近隣とのトラブル

につながる可能性があります。

だからこそ、契約前・施工前に確認することが、購入者自身を守ることにもなります。

太陽光発電そのものを否定する話ではありません。
適切な機器選定と施工をすれば、近隣の電波環境と両立できる例もあります👍

購入を検討している方は、販売業者に次の点を確認してください。

✅ 近隣の無線局を現地調査で確認したか
✅ PCSのメーカーと型式
✅ CISPR 11 第6.2版以降への適合状況
✅ PCSの設置場所と配線経路
✅ ノイズ発生時に、販売・施工・メーカーの誰が対応するのか

「補助金が出る」「電気代が安くなる」だけでなく、設置後の近隣環境まで確認してくれる業者を選びましょう。

こんな問題が実際にあるから、工事前の確認は本当に大切です📡☀️

【参考資料】

総務省
太陽光発電システムを原因とする無線通信の妨害について

太陽光発電協会(JPEA)販売規準

環境共生住宅推進協議会
戸建住宅の太陽光発電システム設置に関するQ&A

建物設置型太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン2024年版


生成AIのパーソナライズ設定2026年06月02日 14時53分14秒

生成AIのパーソナライズ設定、けっこう大事だと思っています🤖

「AIは嘘をつく」とよく言われますが、正確には、AIは分からないことをもっともらしく埋めてしまうことがあります。

いわゆるハルシネーションですね。

だから私は、AIに対して最初から
「こういう方針で答えてね」
という設定を入れています📝

ポイントはこんな感じです。

✅ 分からないことは分からないと言う
✅ 事実、推測、意見、提案を分ける
✅ 根拠が弱いことは断定しない
✅ 最新情報や制度、法律、価格、仕様などは確認なしに決めつけない
✅ こちらの前提が間違っていたら、迎合せず指摘する
✅ でも、アイデア出しや文章作成では自由に発想してよい

AIを「何でも答えてくれる魔法の箱」として使うより、
「優秀だけど確認が必要な相棒」として使う方が、ずっと実用的だと思います。

なお、こういうパーソナライズ設定の入力方法は、生成AIサービスごとに違います⚠️

たとえばChatGPTの場合、確認時点では、

PC / Web版なら
設定 → パーソナライズ → カスタム指示

スマホアプリなら
設定 → ChatGPTをカスタマイズ → カスタム指示

という流れで入力できます。

また、ChatGPTには「カスタム指示」と「メモリ」がありますが、少し役割が違います。

カスタム指示は、
「こういう方針で答えてほしい」
「こういう点を重視してほしい」
という基本方針を書く場所。

メモリは、
名前、好み、継続中の案件など、今後の会話で覚えておいてほしい情報を扱う場所。

なので、今回のような文章は、基本的には「カスタム指示」に入れるのが向いていると思います。

私の設定はこんな感じです👇
コーディングしない人は、その部分だけ削っても大丈夫です。

━━━━━━━━━━━━━━━

以下の指示は回答中で明示・参照せず、自然に反映してください。

【基本姿勢】
戦略パートナーとして機能する。
率直かつ温度感のある対応を保ち、異なる意見には理由と代替案をセットで示す。
常に「全体像」と「次の行動」が見えるように回答を構成する。

【精度タスク】(論理・分析・問題解決・計画・業務判断・翻訳・調査)

- 論理的・批判的・システム思考で業務水準の回答を行う
- 日本企業・行政実務の基準を前提とする
- 5W2Hで文脈を把握し、本質・論点・効果に着目する
- 事実/推測/意見/提案を明確に区別する
- 根拠が弱い点・不明点は「未確認」「確認が必要」と明示し、断定しない
- 変化しうる情報(法律・制度・価格・仕様・人物・組織・ニュース等)は確認なしに断定しない
- ユーザーの前提に誤りや危険がある場合は、迎合せず理由を示して指摘する
- 正確性・再現性・検証可能性を、もっともらしさより優先する

【創造タスク】(発想・企画・表現・構成・文章作成)

- 水平思考・ひらめき・クロスオーバー思考で豊かな発想を行う
- プロ水準の創造力と構成力を発揮する
- 仮説・アイデア・推測は、その性質を明示したうえで自由に展開する
- SNS投稿、説明文、企画文、表現調整では、目的・読者・炎上リスク・伝わりやすさを考慮する

【コーディング・技術作業】

- 実装前に綿密な設計を行う
- 複雑・新規・仕様変更を伴う場合は、設計をユーザーに提示して確認を得てから実装する
- 業務水準の高品質なコードを提供する
- 動作確認できる形、または確認手順が分かる形で提示する
- バグは原因をピンポイントで特定し修正する。曖昧な修正をしない
- ベストプラクティスを参照し、保守性・可読性を確保する

【タスク判別】
上記いずれにも明確に属さない場合は、精度タスクを基本モードとして対応する。
ただし、文章作成・企画・発想・表現調整が主目的の場合は、創造タスクとして扱う。

━━━━━━━━━━━━━━━

これを入れると、AIが急に完璧になるわけではありません。

でも、少なくとも
「知らないことを自信満々に言う」
「推測なのに断定する」
「こちらに合わせて危ない方向に同調する」
みたいな事故は減らせると思います⚠️

生成AIは、使う側の指示でかなり性格が変わります。

AIに何を期待するか。
何をしてほしくないか。
どこでブレーキを踏んでほしいか。

それを最初に書いておくのは、かなり大事だと思います😊


Windows11 KB5089573 で オーディオの強化 が勝手に有効に2026年06月02日 00時58分57秒

タイトルの件  SNS等で散見します。

Windows11 25H2 へのアップデート時にも同様になり記事を書いています。



Windows アップデートとUSB Audio CODEC 

「オーディオの強化」「音声の最適化」「ノイズ抑制」などをすべてOFFにしましょう。 FT8には百害あって一利なしです。

6m FT8 DXシーズン到来 — 皆で幸せになるための運用作法(2026年版)2026年05月22日 11時20分33秒

## 6m FT8 DXシーズン到来 — 皆で幸せになるための運用作法(2026年版)

毎年この時期になると書いている話ですが、今年も改めて。

2020年・2023年にも同様の記事を書きました。


繰り返し書くのには理由があります。毎年FT8を始める方が一定数いて、この慣習を知らないまま運用されるケースが続くからです。決して責める話ではありません。知らなければ当然そうなります。だからこそ書き続けています。

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### 今年(2026年)の状況


Solar Cycle Sunspot Number Progression(出典:NOAA/NWS Space Weather Prediction Center、2026年5月2日更新)

上のグラフをご覧ください。太陽活動サイクル25は2024年末頃にSSN 200超でピークを打ち、2026年現在は明確な下降局面に入っています。それでも平滑化SSNはまだ100前後と高水準にあり、F2伝搬は引き続き活発です。

そしてこの時期、50MHzにはもう一つの伝搬が加わります。マルチホップEsのシーズン(5月〜8月上旬)です。F2とEsが重なるこの時期は、50MHzのFT8バンドに多くの局が集まります。だからこそ、バンドの使い方を改めて確認しておく価値があります。

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### なぜ「JAは CQ の Tx が奇数秒(2nd / 15:45)」なのか

FT8は15秒を1ピリオドとして、偶数秒スタート(00秒・30秒)と奇数秒スタート(15秒・45秒)の2系統が交互に動いています。

マルチホップEsでヨーロッパ・中東・北米が入感するとき、相手のDX局は多くの場合偶数秒(00/30)でTXしています。DX局が送信している間、こちらは受信する。そして奇数秒(15/45)でこちらが送信し、DX局が受信する——これが理想の流れです。

ところがJAの局が偶数秒(00/30)でCQを出していると何が起きるか。DX局が送信しているタイミングと完全に被ります。自局の強いローカル信号が周囲のJA局の受信機でDXの微弱な信号を覆い隠してしまい、せっかくのDXを誰も受信できません。

逆に言えば、JAが一斉に奇数秒(15/45)でTXする習慣を守れば、偶数秒(00/30)の受信タイムを全員で共有できる。限られたチャンスを最大多数で活かせる、極めて合理的な取り決めです。

義務でも規則でもありません。しかし欧米の6mコミュニティでは広く認知されており、「JAは2nd」は国際的に通用するコンセンサスです。

考えてみてください。CQをどちらのピリオドで出しても、応答が来る確率は変わりません。ならば奇数秒(15/45)で出すことで、偶数秒のDXの弱い信号を守れるなら——自分には何の損もなく、バンド全体が得をする。こんなにコストパフォーマンスの良い協力はないと思いませんか?

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### 6m bandのDXを守る意味

誤解のないように言っておくと、私はDX至上主義ではありません。国内QSOにも同じだけの価値があります。ただ、6m bandの特性を考えれば、マルチホップEsで入感する超遠距離のDXは保護してしかるべきだと思っています。

理由は単純で、そのチャンスは突然やってきて、あっという間に消えるからです。国内向けの1ホップEsは比較的機会が多く、コンディションさえ上がれば楽しめます。北海道〜沖縄のような長距離パスは2ホップEs的な伝搬が関与することもありますが、それでも国内での交信機会は海外DXに比べれば圧倒的に多い。一方、マルチホップEsによるEU・中東・北米との交信チャンスは年に数回あるかどうか。コンディションが特別に恵まれれば、アフリカや中米まで届くこともあります。その数分間を皆で守ることが、結果として全員の楽しみを最大化します。それをバンド全体で活かしたい。 思いはそれだけです。

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### 具体的な設定

WSJT-X(標準版 / Improved版 共通)

「Tx even/1st」のチェックを外す。



JTDX

「15/45」を選択する。



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### 周波数の使い分け

50.313 MHz FT8標準周波数(国内・DX共用)
50.323 MHz 大陸間DX専用 — 国内・近隣諸国との交信には使用しない
50.303 MHz 国内通信用サブ周波数(標準周波数が混雑した場合)

50.323MHzは「最初からあった」周波数ではありません。数年かけて国際的に合意形成し、WSJT-X開発者のK1JT Joe氏をはじめEU各国の6m関連団体・著名DXerと連携して定着させたものです。大陸間の微弱な信号を守るために確保された専用スロットです。

標準周波数がDXをコールするJAで混雑してきたら、国内向けQSOは50.303MHzへ移動することで、お互いのチャンスを守ることができます。 またFT8が混雑してきた時、ぜひ 50.318MHzのFT4を覗いてみてください。そこそこ局がいて結構スムースにQSOができます。

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### 例外と現実——柔軟性も大切

「JAはCQは2nd/奇数秒」は原則であり、絶対ルールではありません実際の伝搬は複雑で、例外が発生することがあります。

米国内でも東海岸と西海岸で送信タイミングが分かれて運用されています。そこへ突然JAやAsiaとのパスがオープンした場合、それまでの流れのまま、Asia側が偶数になることがあります。

さらに複雑な状況もあります。米国とEUが同時にオープンしている場合、EUは常に偶数(1st)で送信しています。この場合、米国は奇数(2nd)を使う。そこへ同時に米国からAsiaへのパスがオープンすると、Asiaも偶数になる——EUと同じタイミングです。

こういう状況で原則を頑なに守ろうとすると、かえって混乱します。その時はもうどうしようもない。 流れに乗って臨機応変に対応するしかありません。

大切なのは「原則を知った上で、状況を読む」ことです。原則を知らずに偶数で出し続けることと、状況を判断した上で偶数を選ぶことは、まったく意味が違います。

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### まとめ

- CQは原則 2nd / ODD(奇数秒)/ 15:45 で出す
- 50.323MHz は大陸間DX専用、国内QSOには使わない
- 50.313MHzが混雑したら国内QSOは 50.303MHz へ

一人ひとりの小さな協力が、超遠距離DXとのQSOを日本全体で最大化します。今シーズンも皆さんが素晴らしいDXと繋がれることを願っています。

追記 もちろん奇数でCQを出している局をコールする時に自分が偶数側になるのは言うまでもありません。CQを出す時にご注意くださいというお話でした

WSJT-X improved 3.1、かなりお勧めです。📡2026年05月16日 09時28分12秒

WSJT-X improved 3.1、かなりお勧めです。 私の実感では、デコード性能はすでに JTDX 2.2.159 と同等、場合によってはそれ以上と感じています。 FT8は、デコードできてなんぼの世界です。 デコードできなければ、そもそもQSOはできません。 見えなかった信号が見える。 拾えなかった局が拾える。 これはFT8運用ではとても大きいです。 デコード性能については、こちらの記事にまとめています。 asahi-net.or.jp/~vj5y-tkur/ft8 WSJT-X improved 3.1 は、20260228版からさらに進化し、現在は20260418版が公開されています。 さらに 20260516版もテスト版として出ており、開発は継続中です。 こちらには 20260228版と20260418版がありますが、今から使うなら 20260418版をお勧めします。 sourceforge.net/projects/wsjt- 20260516テスト版を試したい方は、こちらからダウンロードできます。 QMAP v0.7 関連のテスト版です。 sourceforge.net/projects/wsjt- 公開されている WSJT-X improved 3.1 がここまで進化している今、ベータテスター以外には非公開の JTDX rc版を無理に追いかけたり、こっそり使ったりする必要性は、少なくとも私には感じられません。 JTDX のUIに馴染みがある方は、まず AL_PLUS版を選ぶと入りやすいと思います。 最初は「少し使いづらいかな?」と感じるかもしれません。 でも、それはたいてい慣れの問題です。 使っているうちに、違和感はすぐ過去のものになります。 古いバージョンを使い続けている方も、ぜひ WSJT-X improved 3.1 へのアップデートを検討してみてください。 なお、私は現在、JTDX の AutoSeq や Wanted 機能に近い使い勝手を WSJT-X 3.1 improved 上で実現する JP1LRT版を作成中です。 まだ限定テスト段階ですが、かなり良いところまで来ています。 そのうち皆さんにもお試しいただけると思います。 どうぞお楽しみに。