画像QSLカード 0928-1010p2016年04月26日 09時47分03秒

Hamlogからデータを引っ張ってきて、交信データを電子画像QSLに変換するソフトウェアがあります。

0928-1010p というソフトウェアで JH3ECA 中島さんが配布してらっしゃいます。
ダウンロードは http://jh3eca.huu.cc/からのリンクで可能です。

私自身は電子QSLは eQSL を愛用しておりまして、QSLの電子化には大賛成です。
このソフトウェアも、電子化への後押しになるかと思い大変素晴らしいものだと思っております。

Hamlogからデータを移入するとはいえ、そのデータの表記にはかなりの自由度があり、ユーザー自身でほぼ全ての項目が変更可能となっています。 Hamlogの表記のまま発行すると「不備扱い」されることもありそうなので幾つか注意点を僭越ながら書かせていただきます。

まずは JH3ECA中島さんのページに表示されている画像です。リンクでご参照ください。
http://jh3eca.huu.cc/160107-075052.jpg
これが Hamlog からデータを引っ張ってきたデフォルトの状態です。

しかしこのままでは問題がありますので以下の点についてユーザー自身が修正をする必要があります。実際私にも届いた画像QSLをもとにしたはなしです。


1.交信周波数について
 多くの方が BAND と表記し、数字だけの画像を送ってきています。
 BAND は周波数帯を意味しますのでその単位が必須となります。
 MHzなのか GHzなのか、はたまた波長表記の m なのか cmなのかを
 明示しないQSLは不備として扱われることもございます。10MHzなのか
 10mなのかわからないという事態も発生します。 ご理解いただいている
方は MHz と単位を添えていらっしゃいますし、中には BANDではなく
MHz と単位をタイトルにされてらっしゃる方もいます。 もし BANDという
タイトルを使うのであればその単位も必要ですので訂正をお願いします。

2.交信時間について
 ほぼ全ての方が J と付けて発行していますが、これは完全なる誤りです。
 Hamlogでは 「便宜上」 JST を J と表記していますが、これはあくまで便宜上
 です。 J というタイムゾーンは世界に存在しません。 日本時間は India 、
 つまり I time zone ですので、 I  と表記せねばなりません。 しかし多くの方が
 日本が Iタイムゾーンであることをご存知ありませんので、無難に JST と表記
 するほうがいいでしょう。
 なお、 UTC を U と省略するのも誤りです。 U time zoneはアラスカ時間です。
 詳しくは下記URLをご覧ください。
http://www.timeanddate.com/time/zones/


3.相手の了解度と信号強度の項目について
 これも Hamlogの表記である His をそのまま使っている方が多く存在します。
しかしHis の意味は「彼の」ですので、ご自身がログを付ける際には「相手の」
 RS RST RSV , JT65等では受信したレベルを入力します。ログを付ける人にとっては
 「相手の = His」 であっても、そのままの表記でQSLを発行すると、受け取った人
には本来の「His」の英語の意味からすると「意味不明」状態になってしまいます。 
ここを理解している人は 「UR」 と直して発行しています。でも分かりやすいのは
やはりタイトルにはその交信に用いたレポート交換が何であったかを入力すること
でしょう。ですのでタイトルを「RS」や「RST」と直したほうがFBかとも思います。 
eQSL の様に 「UR Sigs」 を使うという手もあります。
少なくとも 「His」 というのは英語の意味から言っても誤りです。

以上です。




せっかくの素晴らしいソフトウェアですが、それで発行されるQSLに不備があったのでは残念です。ほんとうに残念です。このお話は作者の中島様とも共有させていただいております。