WSJT-X 3.0.0-rc1 のパラメーター設定2025年10月01日 05時44分00秒

WSJT-X ユーザーの皆さん、今までJTDXのデコード性能にずっと負けてきたWSJT-Xですが、3.0.0-rc1 からJTDXのデコード技術が移植され、遜色ないレベルになっています。

WSJT-X の rc 版はどなたでも使えます。rc版は新機能を試して開発者にフィードバックを提供したいユーザー向けではありますが、とりあえずそのデコード性能を経験してみませんか??? 

きっとその差に驚くことだと思います。 今までの WSJT-Xが《超イモ》に思えるレベルです。

どうせ使うならば、improved版を断然お勧めします。

WSJT-X_IMPROVED は、Uwe Risse(DG2YCB)によって公開されています。これは、Joe Taylor(K1JT)、Steve Franke(K9AN)、Bill Somerville(G4WJS)、彼自身、およびその他の開発者(https://sourceforge.net/projects/wsjt/)による優れたソフトウェア WSJT-X の拡張版であり、いくつかの追加機能と改良、さらに頻繁な更新とバグ修正が提供されています。

ダウンロードは https://sourceforge.net/projects/wsjt-x-improved/ 
から入り


Files をつリックして進み



 WSJT-X_v3.0.0  をクリックして進みます。



赤枠で囲った3つのファイルが該当しています。 どう違うかといえばインストールして起動したときの画面がオリジナルのWSJT-Xに近いのか、JTDX風なのか等です。ダウンロード数が一番多いのは improved_PLUSですね。 各人のお好みでどうぞ。

インストールするだけではだめです。パラメーターの設定をしましょう。

JTDXユーザーにはおなじみの項目です。



左の赤枠を選択するのは必須です。 青は任意です。
スレッド数は今バージョンからCPUのマルチスレッドに対応したので、何スレッドでWSJT-Xを動かすかという選択です。 通常は Auto で問題ありません。 ご自身のPCのCPUのスレッド数より大きな数字は選択しないようにしてください。



デコード回数は2か3を選択しましょう。お使いのPCのCPU性能が低い場合は 3 だと重く感じると思いますので、その際は 2 を選択しましょう。



ここの選択は High で良いと思います。



ここの選択は サブパスを使用 がベストなのですが、CPU性能が低い場合は 低閾値 の選択を試してみてください。



ここの選択は標準で良いかと思いますが、各人の環境によって違うと思います。CU性能の高い方は色々実験してみてください。

今までの WSJT-X であり得なかったデコード性能を手に入れた 3.0.0-rc1 、使わない手はないと思います。

FT8 はデコードしてなんぼの世界です。

Windows ユーザーを前提にして記事を書いているのでもう一つ。 電源の設定についても見直してください。


WSJT-X 3.0.0 improved 版は rc 版ではない というご意見も聞きますが、 《本家》がrc1 として出しているものをベースにしていますので rc  と書いています。使う方はその点については全く気にならないと思いますが。