WSJT-X 2.4.0-rc1に搭載された新モード、Q65。
WSJT-X 2.4.0-rc1 は
からダウンロード可能です。 まだrc版なので自己責任で。
6m で友人たちと試してみました。FT8と同じ15秒のモードで試しましたが・・・
個人的な印象としては・・・
帯域食い過ぎ
混信に弱い
強くてもデコードしない
15秒での話ですが。まだβ版ですけど。
EMEとかで30秒以上のモードで使うのかなという印象。
けっしてマルチホップEsで使うモードではないと思います。
リリースノートの日本語訳では
「WSJT-X 2.4.0-rc1は新しいモードQ65を搭載しました。Q65はQRA64の実績の上に開発されたモードで、VHF帯からマイクロ波帯に至るまでのEME通信のため、柔軟なシンボルアルファベットと低コードレートを有しています。またVHF帯における電離層散乱通信にも有効です。Q65は、FT8、MSK144、FT4、FST4などと同じように77ビットのメッセージペイロードを持ちます。さらにQ65は、電波伝搬状況に応じて、送受信時間が15秒から5分までいくつかの値をとることができ、また、トーン間隔も基本間隔からその16倍までパラメータ設定することができます。通常のウォータフォールには現れないような微弱な電波も検出できるように、ワイドグラフプロッターは超高感度同期スペクトラム表示を持ちます。新しい同期プロット、優れたAPデコード、複数回の受信におけるメッセージデータの累加と平均化処理により、あらゆる条件下で従来のモードを超える非常に微弱な電波での交信が可能となります。」
とあります。
通常の交信でも帯域は広いし、標準周波数はすぐにいっぱいになってしまうでしょう。しばらくは様子見ですね。
WSJT-Xの標準周波数は 50.211MHzと50.275MHzです。一部EUの方々が実験的に50.305MHzを使っているようですが、まあ日本では関係ないですね。 夏場の国内FT8交信が50.303MHzで行われるので混信になる、とヨーロッパの人々日は全く関係のない日本のローカル事情で噛み付いている方もいるようですが、先に書いたようにマルチホップEsで使われることはほぼ無いと思います。 帯域広いは混信に弱いはでは標準周波数では使い物にならないでしょう。 50.305MHzもしかり。誰かに知られていたらすぐに混信になってしまいます。こっそりスケジュールを決めて違う周波数で一対一でやるのならばまだしも。
6m EMEのオーソリティー、W7GJ Lanceさんは早速50.211MHzでの実験を計画されているようです。
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