一昨年の記事の再掲載です。
タイトルの件、私も含めて無線雑誌には、夏至前後のDXシーズンについて
マルチホップEsで入感する大陸超えのDXとの交信では、日本の局はTX/RXのシークエンスを合わせ、受信シークエンスで日本の局同士が強い信号で影響を与え合わないよう、原則として送信は 2nd, ODD(奇数秒), 15/45 のピリオドで行う
という自然発生した慣習を書かせていただいております。
原則ですので、反対側にでてきたDXをコールするのを止めましょうというわけではありません。
毎年5月から、マルチホップEsで北米、中央アジア、中東、ヨーロッパ、そしてアフリカまでが入感する可能性のある8月上旬までは、国内向けまたDX向けに関わらず、CQを出す際は「2nd, ODD(奇数秒), 15/45 のピリオドで行う」様にご協力いただければと思います。
CQは応答があるまでの長時間出す方がほとんどです。その間仮に 1st、00/30側で出されると、DXの入感に備えて待機している場合、実際にDXが入っている場合ともに影響を免れません。
一方で 2nd, 15/45 でCQを出されていたとすると、応答があったとして影響は最短で1分チョットです。
この時期だけ奇数側 2nd 15/45 と言っても無理だと思い、私はCQ誌の別冊付録で 「CQは原則 2nd ODD(奇数秒) 、15/45で出すことを強く推奨します」と書きました。普段からこの習慣がついていれば意識しなくてもできるからです。
実際、何もオープンしていない時はどちら側で出しても何の影響もなく、DXerと呼ばれる方々も時には 1st, 00/30 で国内向けCQを出されます。しかしこれはコンディションを把握した上でのことであって、何も考えないで出しているわけではないはずです。 オープンに気がついたらすぐに 15/45 にシフトできるのであれば問題はないでしょう。
私はDX至上主義ではありません。しかし 6m bandの特性を考えれば、DX、特にマルチホップEsで入感する超遠距離のDXは保護してしかるべきであろうと思います。
昨年の FT8、また2017年のJT65の運用においても 「JAは2nd 」とという慣習が守られてきました。 この慣習は欧米で広く認知されています。 今年も皆さんのご協力の下、私も含めてできるだけ多くの方が、普段できないような超遠距離DXとの交信を成功するように祈願しております。
JTDXは15/45 に、WSJT-Xは TX even/1st にチェックマークを付けないようにしてください。
WSJT-X
JTDX
50.323MHz は大陸間通信専用です。国内や近隣諸国との交信には使わないでください。
画像は OE4VIE Joさんに作っていただきました。 2021年用は?と尋ねたところ、もう結構広まったからいいでしょう、とのことでした。 (^^)
50.313MHz FT8運用の標準周波数
50.323MHz 大陸間のDX通信専用周波数
国内通信や近隣諸国との交信には用いない
50.303MHz 日本国内で運用実績のある「日本国内通信用周波数」
標準周波数がDX通信などで混雑してきた場合の代替周波数。
ただし米国を中心に ALL DX 用として提唱されているて、標準周波数
が混雑した場合に、近隣諸国も含めて全てのDX通信に用いる、とあるので
DXが出てきて混乱することもあるかもしれませんが。
FT8が混雑してきた時、ぜひ 50.318MHzのFT4を覗いてみてください。そこそこ局がいて結構スムースにQSOができます。
続けて失礼します。
6mでJAがCQを出す際のOddのススメごもっともです
HFでも今後そうなるのかなぁ?
最近HFではJAもDX局も種々様々で??あれ?たしかHFはCQ出す側がEvenってシキタリだったよなぁ?って思ってましたが
空いてるタイミング?でってことになってきてるんでしょうか?
乗り遅れてたらご教授くださいませ
JF1OQMさん、HFのことはよくわかりませんが、夏季にDXがオープンしたときはJAはODDっていうのはもはや常識ですね。
いつもお世話になっております。先日はQSOありがとうございました。
当局のような弱小局にとって、奇数秒送信の紳士協定でやっていただかないことには、地方の局であっても数少ないチャンスを逃すことになってしまいます。
この記事を周知する意味で、Twitterへリンクを掲載してもよろしいでしょうか。
益々のご活躍を期待しております。
久々にコメントします。ベストタイミングのご投稿でしたね。本日夕方以降、今シーズン初めて近隣アジアや国内全エリアが同時オープンして、いよいよDXシーズンがスタートするのかと思いました。DXerの皆様の邪魔をしないようにコツコツとQSOを積み重ねていきたいと思います。投稿(記事)は、休日ごとにチェックして、GPS受信機やFake it など活用しております。今シーズンもよろしくお願いします。
当ブログへのリンクはご自由にどうぞ。
JH6AUVさん、今年もよろしくお願いいたします。
有益な情報ありがとうございます。
先日はFT-8のQSOありがとうございました。
昨年秋よりHFでFT-8にデビューして、今年は6mのDXにチャレンジしたいと準備しております。
今後ともよろしくお願いいたします。
あと、ブログ再開し、URL変更になりましたので、再リンクいただければ幸いです。
こちらもリンクさせていただきますね。
雑誌の記事にTwitterの公開アカウントで批判的な発言をしているという話が、3方面から入ってきました。また色々な考えの人もいますから。(笑) しかし物事をよく理解していないで発言されるとどういう影響があるのか・・・ 経緯とか趣旨とか。 50.323MHzは最初からなんて発言は取り組みを始めた私としては、「最初からあった」とか書かれると正直不快感を感じますね。323を定着させるためにどれだけ各方面とやり取りしたか。 WSJT-Xの K1JT Joe氏を始め、W EU の6m関連団体、名だたるDXer、QSTの6mコラム担当者などつたない英語で意図を伝え、ようやく周波数も決め実験を開始したのですから。EUのDXerの中で最初に返事をくれたOE4VIE(現 OE6VIE) Joさんと一緒にその後は進め現在に至っています。
昨年実験開始3年目でようやく花開いた感がありました。
「50.323は最初からあった」
2000年代初頭にWSJTがEMEで普及して以降、そんなのは聞いたことが無いですね。
323の運用が慣習化されたのは、ここ数年の流れです。
慣習法は国際法の基本ですから、あまりないがしろにするとJAが世界から不利益を被る恐れがありますね。
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6mでJAがCQを出す際のOddのススメごもっともです
HFでも今後そうなるのかなぁ?
最近HFではJAもDX局も種々様々で??あれ?たしかHFはCQ出す側がEvenってシキタリだったよなぁ?って思ってましたが
空いてるタイミング?でってことになってきてるんでしょうか?
乗り遅れてたらご教授くださいませ