FT8デコード能力比較2025年10月06日 20時12分28秒


これはあくまで私の個人的な意見ですので、あまり深刻に受け止めないでくださいね。

FT8デコード能力比較 JTDX 2.2.159 >>>>>>> WSJT-X 2.7 とそれ以前 WSJT-X 3.0.0-rc1(3.0.0 improved ed.) >>>>>>>WSJT-X 2.7 とそれ以前
JTDX 2.2.159 ニアリーイコール WSJT-X 3.0.0-rc1(WSJT-X 3.0.0 improved ed.) WSJT-X 2.7 とそれ以前 >>>> MSHV FT8 はデコードしてなんぼの世界  であれば、ペディションや移動運用でマルチスレッド運用するなら MSHV ではなくて WSJT-X 3.0.0 improved を使い、標準周波数以外で F/H 運用するのが一番効率が良いと思う。
リグの受信帯域MAX広げて、DF 3000Hz よりも上で呼ばれてもピックアップできるようにする工夫もすればよけいに良し。もちろん ワイドグラフもそれに合わせて表示範囲を広げる必要があるのは言わずもがな。 もし従来のWSJT-Xを使うのであれば、最低限でもデコード設定はディープでAP使用にしないとデコード能力低すぎで呼ぶ側がイライラします。


3.0.0 を使うのであればパラメーター設定はしっかりやりましょう。

そして選局は CQ: First を選択するのが一番公平性が高いと思います。

この記事は、DXペディションに参加する方々や、移動運用を楽しみながら多くの局と数多くのQSOを成立させたいと考えている方々への小さな提案です。

WSJT-X improved ed's Waiting Function2025年10月05日 15時58分06秒

**Understanding WSJT-X improved ed's Waiting Function**

WSJT-X has three different "Wait" features: **Wait and Reply**, **Wait and Call**, and **Wait and Pounce**.

1. **Wait and Reply**: This feature is always enabled unless you choose to disable the Wait functions. It means that the program will automatically send a reply to the station you have entered in your DX Call box, even if you don’t have the "Enable Tx" option activated. This is particularly useful because you can call a station once and then simply wait by disabling "Enable Tx." If that station responds to you later, WSJT-X will automatically resume your QSO and, hopefully, lead it to a successful conclusion.

2. **Wait and Call**: This feature takes things a step further. You must enable it by clicking the 'DX Call' button, which will then turn red. With Wait and Call enabled, the program will automatically call the station you have in your DX Call box up to three times when that station reappears on the band and sends either "CQ," "RR73," or "73." After three attempts, it will switch to Wait and Reply mode.

3. **Wait and Pounce**: This feature allows you to automatically reply to incoming CQ calls from other stations. This can be quite engaging, especially when you set the appropriate parameters in the CQ: combo box (for example, CQ: Max Dist). You can also combine this feature with filters for enhanced functionality.

It's important to note that both Wait and Reply and Wait and Call rely on the content of the DX Call box. They are not influenced by whether the other station's number is even or odd. For instance, if the other station switches from an even to an odd number, the program will still respond to their messages just as if you had double-clicked on the message again.

I understand opinions differ, but placing the station's call sign in the DX call column is helpful when you’re feeling a bit drowsy or stepping out for a quick errand.

The waiting function in JTDX resets when a station in the DX call box appears on the opposite side of the even/odd setting. Therefore, regarding the waiting function, I believe that the improved version of WSJT-X is more advanced.


JTDX より進んでいる WSJT-X improved版のwaiting mode2025年10月05日 15時54分05秒

WSJT-X improvedには3種類の「待機(waiting)」機能があります:待機と返信、待機とコール、待機と突撃です。

待機と返信は、待機機能を無効にしない限り常に有効です。これは、送信有効化がオフの場合でも、DXコールボックスに登録した局に対して自動的に返信を送信することを意味します。これは非常に便利です。一度だけ局をコールした後、単に待機する(=「送信有効化」を無効化する)だけで済みます。その後、その局がしばらくして応答してきた場合、WSJT-X Improvedは自動的にQSOを再開し、(うまくいけば)成功裏に終了させます。

「待機とコール」機能はさらに一歩進んだものです。「DXコール」ボタンをクリックして有効化すると(ボタンが赤色に変化)、この機能はDXコールボックスに登録した局がバンド上に再出現し、CQまたはRR73または73を送信した場合、最大3回まで自動的にコールします。その後「待機と返信」モードに移行します。

「待機&突撃」は、他局からのCQコールに自動応答する機能です。特にCQ:コンボボックスで適切なパラメータ(例:CQ:最大距離)を設定すると非常に有効です。フィルタとの併用も可能です。

ご覧の通り、「待機と返信」も「待機とコール」もDXコールボックスの内容を使用します。偶数/奇数などの設定とは無関係です。例えば相手局が偶数から奇数に変わった場合でも、プログラムは引き続き該当メッセージに反応します。これは該当メッセージを再度ダブルクリックした場合と同様の動作です。

意見は分かれるかもしれませんが、少し居眠りしたり、ちょっとした用事で席を外したりする際に、QSOしたい局のコールサインをDXコール欄に設定しておくのは便利な機能です。

JTDXのwaiting機能は、DXコールボックスに入れた局が、セットしたときの偶数/奇数の反対側に出てきた時はリセットされてしまいます。


WSJT-X 3.0.0-rc1 のパラメーター設定2025年10月01日 05時44分00秒

WSJT-X ユーザーの皆さん、今までJTDXのデコード性能にずっと負けてきたWSJT-Xですが、3.0.0-rc1 からJTDXのデコード技術が移植され、遜色ないレベルになっています。

WSJT-X の rc 版はどなたでも使えます。rc版は新機能を試して開発者にフィードバックを提供したいユーザー向けではありますが、とりあえずそのデコード性能を経験してみませんか??? 

きっとその差に驚くことだと思います。 今までの WSJT-Xが《超イモ》に思えるレベルです。

どうせ使うならば、improved版を断然お勧めします。

WSJT-X_IMPROVED は、Uwe Risse(DG2YCB)によって公開されています。これは、Joe Taylor(K1JT)、Steve Franke(K9AN)、Bill Somerville(G4WJS)、彼自身、およびその他の開発者(https://sourceforge.net/projects/wsjt/)による優れたソフトウェア WSJT-X の拡張版であり、いくつかの追加機能と改良、さらに頻繁な更新とバグ修正が提供されています。

ダウンロードは https://sourceforge.net/projects/wsjt-x-improved/ 
から入り


Files をつリックして進み



 WSJT-X_v3.0.0  をクリックして進みます。



赤枠で囲った3つのファイルが該当しています。 どう違うかといえばインストールして起動したときの画面がオリジナルのWSJT-Xに近いのか、JTDX風なのか等です。ダウンロード数が一番多いのは improved_PLUSですね。 各人のお好みでどうぞ。

インストールするだけではだめです。パラメーターの設定をしましょう。

JTDXユーザーにはおなじみの項目です。



左の赤枠を選択するのは必須です。 青は任意です。
スレッド数は今バージョンからCPUのマルチスレッドに対応したので、何スレッドでWSJT-Xを動かすかという選択です。 通常は Auto で問題ありません。 ご自身のPCのCPUのスレッド数より大きな数字は選択しないようにしてください。



デコード回数は2か3を選択しましょう。お使いのPCのCPU性能が低い場合は 3 だと重く感じると思いますので、その際は 2 を選択しましょう。



ここの選択は High で良いと思います。



ここの選択は サブパスを使用 がベストなのですが、CPU性能が低い場合は 低閾値 の選択を試してみてください。



ここの選択は標準で良いかと思いますが、各人の環境によって違うと思います。CU性能の高い方は色々実験してみてください。

今までの WSJT-X であり得なかったデコード性能を手に入れた 3.0.0-rc1 、使わない手はないと思います。

FT8 はデコードしてなんぼの世界です。

Windows ユーザーを前提にして記事を書いているのでもう一つ。 電源の設定についても見直してください。


WSJT-X 3.0.0 improved 版は rc 版ではない というご意見も聞きますが、 《本家》がrc1 として出しているものをベースにしていますので rc  と書いています。使う方はその点については全く気にならないと思いますが。

Parameter settings of WSJT-X 3.0.0-rc12025年09月30日 19時07分14秒

The enhanced decoding capabilities in WSJT-X 3.0.0-rc1 appear to stem from technology transfer from JTDX. While JTDX users are already aware of the optimal settings, I thought it would be helpful to share this information with WSJT-X enthusiasts who might not be familiar with them.



Please configure the section highlighted in red as shown here.


WSJT-X version 3.0.0-rc1 now supports multi-threaded CPUs, and it is generally recommended to set this option to "Auto."



For the decoding cycle, choose either option 2 or 3. If you have a high-performance CPU, option 3 should perform well. However, if your system is less powerful, selecting option 3 may lead to longer decoding times. I recommend experimenting with the settings on your computer to find the best option for your setup.




Make sure to adjust both of the above items to the settings indicated in the red frame. Keep in mind that using subpass may feel sluggish on less powerful CPUs..



The ideal setting can vary depending on CPU performance. Typically, "Normal" is a suitable choice, but it's a good idea to experiment to find the optimal configuration for your system.

By adjusting these parameters, you can achieve decoding capabilities that were previously unattainable with earlier versions of WSJT-X. Please test different settings to find the best configuration for your specific environment.

Thoughts on WSJT-X 3.0.0-rc12025年09月23日 10時53分21秒

My thoughts on WSJT-X 3.0.0-RC1. It seems to incorporate JTDX's features, evolved specifically for FT* decoding, with almost no modifications. This clearly reflects the JTDX development team's intent. I believe the JTDX development team decided not to release a GA version until the war ended, instead providing WSJT-X with JTDX's excellent features. This is purely my personal impression, and I don't know the truth, but it must have been a difficult choice.


Features like multithreaded CPU support and decoding settings are identical to JTDX.


WSJT-X enthusiasts will surely be surprised by the sudden, dramatic improvement in WSJT-X's decoding capabilities.



WSJT-X 3.0.0-rc1 の新機能 New Features2025年09月19日 15時11分03秒

先日リリースされた WSJT-X 3.0.0-rc1 ですが、新機能があります。

JTDXに搭載されていた機能をほぼそのまま移植した感じです。

The recently released WSJT-X 3.0.0-rc1 includes new features.

It feels like they've ported over nearly all the features that were in JTDX.





ようやくCPUのマルチスレッドに対応しました。

デコード数はJTDXとほぼ同じです。

今までデコード能力だけで仕方なくJTDXを使用していた方、JTDXのrc版を不正使用している皆さん、いかがですか?  WSJT-X 3.0.0-rc1 をお試しになられては。

At last, it supports CPU multithreading.

The decoding rate is nearly identical to JTDX.

For those who've been forced to use JTDX solely for its decoding capability, and everyone using JTDX's rc version without authorization—how about it? Why not give WSJT-X 3.0.0-rc1 a try?

WSJT-X 3.0.0-rc1 リリース2025年09月16日 06時52分45秒


タイトルの件リリースされています。



WSJT開発チームは、多くの新機能と能力を提供するメジャーリビジョンであるWSJT-X 3.0.0の準備を完了すべく尽力してきました。新機能の多くは既にWSJT-X Improved 2.8.0でテスト済みであり、同エディションのユーザーには馴染み深いものとなるでしょう。一方で、全く新規の機能も存在します。

変更点の完全な概要については、新しいリリースノート https://wsjt.sourceforge.io/Release_Notes.txt および WSJT-X ユーザーガイド https://wsjt.sourceforge.io/wsjtx-doc/wsjtx-main-3.0.0-rc1.html#NEW_FEATURES のセクション 1.1 を参照してください。


なおご理解いただいているとは思いますが、rc版は新機能を試して開発者にフィードバックを提供したいユーザー向けです。

RIGとVSPE2025年09月05日 15時24分05秒


IC-7300とVSPEというタイトルの記事を書きました。

VSPE の FAQには ICOM では という指定が書いてありました。


このページの下から2つ目の例です。



Data processing mode を Switch にしろと。


またFAQの一番下では YAESU / KENWOOD は Data processing mode を Smart router  にしろとあります。




ICOMは  Switch   、  Yaesu と Kenwood は Smart router をお試しください。

Smart routerを選択すると、Settingsからリグのリストを表示させて選択することができます。


IC-7300 と VSPE2025年06月30日 14時25分16秒

IC-7300 は COM PORTが1つしかありません。 Turbo Hamlog で周波数読み込みをするだけならば問題はありませんが、USBケーブル一本の接続でCTESTWINを使ってロギングとCWキーイングをさせるにはCOM POT が2つ必要です。

色々なサイトを見ましたが、VSPEのSPLITモードを使うと記載されています。

私もそれを使用していました。 しかし CTESTWIN でコンテストに参加していると、突然周波数の読み込みやモードの取込みをしなくなってしまう現象に出会います。その都度CTESTWINを再起動するのも嫌なのでどうしたものかと思っていました。

そこで VSPE側に状況を伝えどうしたらよいかを尋ねたら、速攻で返信が来ました。

SPLIT ではなくて Connector と Router(switch mode) を使えと。

その通り実践したら全て解決しました。


同じ状況に悩んでいる方もいるかも知れないと思い、やり方を説明します。

先ずはIC-7300ほ起動します。 その後 VSPE を起動します。



そして右クリックで 《Create new device》 をクリックします。



するとここでこの場面が出てきます。 ここで以前は SPLIT を選んでいましたが 《Virtual Connector》 を選択します。 すると以下のような画面に変わります。



ここで所望のPORT ナンバーを入れます。 ここでは説明の画面を作るために COM30 としました。 同じことを繰り返して COM31 も作ります。




すると上記のような画面が出てくるかと思います。

つして次に  Serial Router を作ります。

上記の画面から右クリックで《Create new device》 をクリックします。
そして Serial Router を選択します。



そしてこの部分を switch  にします。



次に大元となるCOM PORT を指定します。 私の環境では COM4 なので COM4 を選択します。


そしてそのソース COM PORT につなげる  virtual COM POT を指定します。




今回作った COM30 と COM31 を追加しました。



完了を押すとこの様になります。


ここをクリックして動作開始するとこうなります。




この状態をセーブすれば次回からこの設定で立ち上がります。



VSPE のこの FAQ のページの下から2つ目の例が該当します。




今まで使っていた SLPIT モード




VSPE側からのアドバイスで今回 Virtual Connectorと Router(switch mode)の画面



USBIF4CW とかをお使いならば問題は発生しないです。 あくまでもUSBケーブル一本でロギングとCWキーイングをIC-7300にさせる場合のお話です。


皆様のお役に立てれば幸いです。