QSLのデータ欄 ― 2015年10月29日 11時06分24秒
今回は細かい話で申し訳ございません。
昨日JARLからQSLカードが届き、ちょっと見ていたところ意外にも交信周波数の項目について 「不備」 とも言える記載があるので紹介させていただき ます。 誤解のないように予め申し上げますが、例のようなQSLを送付された方を非難しているのではなく、皆様とともに情報を共有して誤りのないQSLの 発行を心がけたいと思っております。
交信周波数の項目ですが、「BAND」と表記される方、「MHz」とされるかた、「FREQ」とされる方、または日本語で書かれる方色々だと思います。
まず「BAND」ですが、これは交信した周波数「帯」を意味しますので「BAND」表記ならばそこには 7MHz とか 40m という記載をするかと思います。 そこにただ単に 「7」 とか 「10」とか「50」 とかしか記載がない場合はいかがでしょう? そうです、この場合単位であるMHz が抜けているので正確な表記ではなくなっています。「10」の場合は 10MHzなのか 10m bandなのか???? 交信した本人は分かるかもしれませんが、アワード申請で出されて checkする立場だったら分かりません。
「BAND」と印刷するのであれば、そこには 「MHz」等の単位を付ける必要があります。 Hamlogでデータ欄の枠から一括で印刷している場合は対 策として 「BAND」を「MHz」に定義で書き換えるか、「BAND」のままで使うのであれば周波数帯の数字の後に「MHz」を書く定義に変更する必要があります。
正しく書かれているQSLでも「BAND」と記載するならばRIG連携の細かい周波数は必要ないのかもと個人的には感じています。なぜならば「BAND」は「周波数帯」を意味しますので、細かい「周波数」を書く欄ではないと思うからです。
つぎに「MHz」という項目表記を使っている方、もしくは「BAND」表記でもちゃんと「MHz」の単位も印刷される方で、周波数を細かく印刷する際 は注意が必要です。 リグの周波数を取り込む機能を用いている方で例えば 50.170MHz でQSOしたとします。 印刷時にそれを 「50,170」 としてしまった場合、何がおかしいでしょうか? そうです。本来「.」とするところを「,」とカンマを打ってしまうと違う意味になっ てしまいます。意図は理解できます。しかし意味は違うものになっています。
さらには「.」も「,」も付けず 「7115」 という感じで印刷されるとそれもまた違うものになります。
小数点の「.」(ピリオド)は国によっては「,」(コンマ)で表記するようです
https://goo.gl/UGJ508
しかし日本は「終止符」ですので、日本人が発行するものは「終止符」であるべきだと思います。そしてこの記事も主に日本人向け(外国の方でここ見ている方がいらしたらすみません)ですので(^_^;)
「FREQ」 と言え表記の方でも上記の例のような間違いが散見されます。周波数の単位が付いていなかったり、「.」「,」の間違いだったり。
手書きで書かれている方にはほとんど見られない間違いです。(一部で21.170MHzを21170MHzと書いてらっしゃる方はいましたが)
Turbo HamlogのRIG連携機能を用いて周波数取り込みをされている方の一部で、QSL印刷定義のちょっとした間違いがその交信証の持つ意味を大きく変えてしまいます。
今一度ご自身の発行されるQSLを見てみてください。 定義の修正が必要な方は是非お直しください。
私自身のQSLは「MHz」項目の場合は写真のように 7.028 という様に、「FREQ」の場合も予め MHz は印刷済みで 21.240 という様に印刷しております。ただしコンテストなど CTESTWINからHamlogにデータ移植した場合は、50 とか 7 とかしか印字していません。本来は細かく書く必要性はありませんので。
★まとめ
◎交信周波数の欄のタイトルが 「BAND」
交信周波数の記入は単位が必要 例、「21MHz」 「1.2GHz」 「40m」 「6m」
RIG連携機能を用いた細かい数字はオプション。
◎交信周波数の欄のタイトルが 「MHz」 などの単位
交信周波数の記入には数字のみでOK 例、「7」 「144」
RIG連携機能を用いた細かい数字を記入するときは小数点の位置に注意が
必要。カンマとピリオドの間違いにも注意。
◎交信周波数の欄のタイトルが 「FREQ」
交信周波数の記入には単位が必要 例、「21MHz」 「7.115MHz」
RIG連携機能を用いた細かい数字を記入するときは小数点の位置に注意が
必要。カンマとピリオドの間違いにも注意。
◎交信周波数の欄のタイトルは色々だが日本語の時
交信周波数の記入には単位が必要、また小数点の位置も注意。
予め MHz 等の単位が印字されている時に 「7M」 「144M」 と書くのは間違い。
★記事のようなミスが定義の中にあった場合の対策
◎「BAND」という項目に数字だけしか印字していない場合
1. 「BAND」 を 「MHz」 等の単位に置き換える。 その際 SHFの周波数の場合は
GHz にするか、1.2GHzであれば 1200MHz等となるように注意。
逆に単位を小さくして kHzとし例えば 「7050」 と印字するのも正解。
2. 「BAND」の周波数記入枠内に小さく単位を印字する
の2つの対策がある。
◎「FREQ」という項目に数字だけの場合
1.単位を印字するようにする。
2.「FREQ」を「MHz」等の単位に置き換える。
の2つの対策がある。
◎小数点の位置、カンマとピリオドの間違いが在る
正しい位置に正しくピリオドが印字されるようにする。
この記事の内容に間違いなどございましたらぜひご指摘ください。よろしくお願い致します。
コメント
_ JM1EKM ― 2015年11月05日 20時36分35秒
_ JP1LRT ― 2015年11月08日 20時12分45秒
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今まであまり意識しませんでしたが、BANDで単位なしの方結構いますね。
DXからの手書きのものにも「10」しか書いていない、最悪のものがあります。
使う予定はありませんが、フィールドチェックは通るんですかね?