DIGITAL MODE の FT8、かなり普及してきて運用する局がだいぶ増えてきました。
ローカル局の強い電波を受信する頻度もかなり多くなったと思います。
さて、ご自身がCQ、または個別呼び出しをを出す前にはそのバンドが現在どういう状況かを確認されると思いますが、改めてそのポイントなどを整理したいと思います。
少なくとも1分ほどモニターしてどんな感じなのかを確認されると思います。そのときに・・・
1.強いローカル局が出ていました。 貴方はCQを出そうと思っています。 さて奇数/偶数、 00/30 or 15/45 どのシークエンスでCQを出しますか?
その強いローカル局と同じシークエンスでCQを出しましょう。 答えは明快。強い局には当然自分の電波も強く届きます。お互いの受信シークエンスに強い局がいれば当然何かしらの影響を受けます。相手のことも考え自分のことも考えれば、受信は静かな方がいいに決まっています。間違ってもCQを出している強い局の至近に、反対側シークエンスで出すのは止めましょう。自分にもいいことは一つもありません。喧嘩売っているのと同じです。
2.ある局がパイルとなっており沢山の局が呼んでいます。その中の数局は結構な強さです。貴方はCQを出したい。 さてどのシークエンスでCQを出しますか?
パイルに参加している局と同じシークエンスでCQを出しましょう。大パイルのコールの中から弱い信号をピックアップできる受信性能に相当自信があったとしても、パイルになっているDXの信号と同じシークエンスで出れば、そのDXの受信に影響を与える恐れがあり恨みを買う結果に繋がりかねません。
「同期型のデジタルモードではご近所同士シーケンスを合わせたほうがいいでしょう」 強い局と同じシークエンスで出ると潰されて相手に届かないのでは? という心配はご無用です。向こうにはそれなりに弱まって届きますし、離れていれば何の影響もありません。
3.強いローカル局がCQだ出ているシークエンスに、呼びたい局がいる。 呼ぶのを決意したとして貴方はどのDFでコールしますか?
その強いローカル局からはできるだけ離れたDFでコールしましょう。ローカル局の受信に影響をできるだけ与えないように。間違ってもCQを出している局の至近でコールするのは止めましょう。相手の受信に影響を与えます。まさに喧嘩を売っているのかと勘違いされます。
呼ぶ局と同じDFではなく、離れて呼ぶ事を基本としています。
4.強いローカル局がとある局を呼んでいます。そのシークエンスに呼びたい局を発見しました。貴方はどのDFでコールしますか?
そのローカル局が呼んでいる局がどのDFに出ているかを把握し、そこからできるだけ離れたDFでコールしましょう。 これも同じく呼ぶ局と同じDFではなく、離れて呼ぶ事を基本としています。その局がどのDFに出ているかは
https://pskreporter.info/pskmap.html
で調べられます。
6mのマルチホップEsのシーズンに北米やヨーロッパとQSOする際 、JAが奇数側で出ようと慣習ができたのは、互いの受信シークエンスに悪影響を与えないようにという事からです。
書かれていることは、少し考えれば判ることなのですが、
ここを読むまでは気づきもしませんでした。
記事をアップいただいて感謝しております。
CQの出ているウォーターフォールの画面を見ていて、CWや電話での感覚のままでいると、周波数が違っても同じタイミングでCQを出すとなんだか妨害しているような感覚に陥りそうですが、FT8は全く違うモードなんですよね。頭を切り替える必要がありそうです。(私はCWやフォーンではウォーターフォールを見ながら運用する環境にないので慣れていないこともあるのですが・・・)