FT8 1ピリオドで87デコード2021年01月18日 07時46分22秒

昨日の40m FT8でKP4/AB2RF が物凄いパイルでした。

1ピリオドで87デコードもしたのは初めてでした。 私のアンテナはVDPですので、大きな利得のあるアンテナの方はもっとデコードされたでしょうね。




JTDX 2.2.0 rc156_1 試用中2021年01月20日 09時02分03秒


24スレッド対応になった JTDX 2.2.0 rc156_1 ですが、私のPCのCPUは i9-9900K なので8コア16スレッドです。

で、実験してみました。

まずは「オート」の設定から。Windows10のリソースモニターを見ると



jtdx9.exeは 12 となっています。 jtdx.exe は13ですね。

rc155 までは

1 / 1
2..4 / (number of logical cores)-1
5..8 / (number of logical cores)-2
8 ..15 / (number of logical cores)-3
n>15 / 12

です。

rc156_1 では
オートだと

1 / 1
2..4 / (number of logical cores)-1
5..7 / (number of logical cores)-2
8 ..14 / (number of logical cores)-3
15..20 / (number of logical cores)-4
21..29 / (number of logical cores)-5
n>29 / 24

なので多く使いたい方はマニュアルで設定する必要がありそうです。
そこでマニュアルで15にしてみました。


jtdx9.exeは 15 に増えました。 jtdx.exeは 13 のままです。 スレッド数は jtdx9.exe が関係しているようです。

JTDXの設定を重くして実験してみました。
デコード周期 3、 デコーダー感度 サブパス としてみました。
非常に混んでいる場面ですと、lagの値が2秒以上時には3秒近く行く場合もあるのですが、1秒前後から2秒未満で収まっています。 軽い設定にすれば当然ですが「負の領域」へ突入します。

使用するスレッド数の数で表示させているワイドグラフの幅を分割してデコード作業を行いますので、当然速くなります。またその効果と同時にデコード数も増える傾向にありますね。

Ryzen 3900X でPCを組みたくなりました。 (^_^;)

Windows10の設定とクロック2021年01月21日 07時24分27秒

皆さんのPC、タスクマネージャーで見てみてクロックの速度は基本速度より高い値ですか?  その値は変動しますか?



もし変動していたとして、その値が基本速度より低くなっていたりとかしますか?

試していただきたいのは電源の設定のここです。




いつでも元気100%に。 (^^)

もちろん外でバッテリーで使うとかの場合はちゃんと考えてください。自宅でのデジタル通信用のPCの設定ですので。

この設定で動作速度が速くなり(クロックが高くなり)ますと、FT8のデコードに影響します。一瞬の出来事なのでターボブーストが効いてクロックが高くなるよりも、予め高めておこうというお話でした。 多くの友人が効果を実感しています。お試しあれ。

もちろんプラン「高パフォーマンス」の最小プロセッサは100%なので、そのプランを選択しても良いです。



E51CG/E51USA/ZK1CG SK2021年01月23日 11時22分04秒


タイトルの件1/20にお亡くなりになったそうです。

On behalf of his wife Eleanor and the Rivera family, it is with great sadness and heavy hearts that we announce the passing of our dearly beloved husband, son, father, uncle, brother, papa, cousin and friend who passed away in Rarotonga last night.
VICTOR RIVERA
Sunrise: 17 January 1950
Sunset: 20 January 2021

6m bandでQSOしていただいておりました。  R.I.P.

QSLは正確に2021年01月24日 06時44分46秒

非常に恥ずかしい気持ちになりました。
私の台湾の友人、BV3UF Yangさんが2m でJAとQSOして送られてきたQSLカードを嬉しそうにFaceBookのご自身のタイムラインに写真を並べていらっしゃいます。

しかし・・・  なんとと不備の多いことか。

1.BAND表記なのに144としか書いていない。その単位は必須です。この場合は MHz。

2.QSOモードに2wayまたは 2x という記載がない。

3.QSO時刻にどこの時間か表記がない。(海外局との交信なのにJSTなカードが沢山。)

4.SSBの交信なのにレポートが599

5.何よりも一番恥ずかしいのはBV3UFのコールサインを間違えて書いてある。

不備ではないけど外国局宛のQSLなのに日本語オンリー。住所の市をsityと書いてある。3.にも書いたけど時刻がJST。

自分が発行するQSLの正確性に無頓着なのだろうか・・・ 喜んでいる彼にとても申し訳ない気持ちになってしまいました。


フジインダストリー ポール特別仕様2021年01月24日 17時35分23秒

私も愛用している特別仕様品、こちらもフジインダストリーの廃業とともに入手できなくなります。

欲しい方いらっしゃいましたらば JO1PSX 柴さんまで。

型番:FSP-508B (JO1PSX特注タイプ・ハムショップ非販売品)
5段の最小約1.8m 最大約7.8m
重量約7kg
旧タイプ FSP-508Dのピンを取り去り、
ピンの穴に付属のボルトを入れて留める事により、FAPとFSPの利点を
兼ね備えるポールになります。特にパイプのすっぽ抜けは防止出来ます。
また、トップのポールのアルミ栓を撤去し、その上に「被せパイプ」を被せる事が
可能になりアンテナの仮設・撤去時間の短縮に繋がります。
トップのポールには穴が開いていますので更に1段ポールを入れて伸ばす事も
可能と思います。

付属品:被せパイプx1, ボルトセットx1, トップ用のステーリングx1
(従来のFSP508Xの途中に付いているステーリングは有りません。)
価格: 30,500円(税込み) 別途送料が掛かります。

問い合わせ先は私の方(jarl.comメール)で構いません。
他のフジ・インダストリー製品の問い合わせも対応可能です。

宜しくお願いします。
JO1PSX 柴









CQ誌 2021年2月号2021年01月27日 15時47分07秒


2021年2月号 183ページ、JK1KSB 奥村さんが 「よくぞ書いてくださった」 という記事を掲載されてらっしゃいます。

ぜひお読みください。

JTDXとWSJT-XのSNR計算の違い2021年01月27日 16時54分16秒

JTDXとWSJT-Xで同じ信号を受信してもレポートが違うことが多いです。

その理由を JTDX開発チームの Igorさん が解説していますので許可貰って転載いたします。

There are several reasons we had withdrawn WSJT-X approach to calculate SNR of FT8 signals:

- WSJT-X algorithm completely breaking SNR calculation if narrow filter is selected in receiver while keeping wide audio bandwidth in SW waterfall.

- WSJT-X algorithm is based on the code we had to delete to improve FT8 decoder sensitivity.

- WSJT-X approach to evaluate noise in wide bandwidth would increase number of CPU cycles and FT8 interval decoding time if implemented in JTDX multithreaded FT8 decoder where we split whole spectrum to several threads.

For this reasons we did develop own algorithm of SNR calculation in FT8 signal bandwidth, 50Hz, that is why in overcrowded band conditions one can often observe SNR different to WSJT-X.

You can find our SNR algorithm in ft8b.f90 source code, it had several changes\patches before and IMD it is in good shape now, while any possible improvement would be appreciated.

Due to the multipath decoding approach with signal subtraction It is difficult to say which algorithm has better accuracy, as any overlapped signal will get different SNR value if decoded before or after subtraction of any QRM-ing signal.

73 Igor
 

FT8信号のSNRを計算するためにWSJT-Xのアプローチを取りやめた理由はいくつかあります。

- WSJT-Xアルゴリズムは、SWウォーターフォールで広いオーディオ帯域幅を維持しながら、レシーバーで狭いフィルターを選択した場合、SNRの計算を完全に破壊してしまいます。

- WSJT-Xアルゴリズムは、FT8デコーダの感度を向上させるために削除したコードに基づいています。

- 広帯域のノイズを評価するWSJT-Xのアプローチは、スペクトル全体を複数のスレッドに分割したJTDXマルチスレッドFT8デコーダに実装すると、CPUサイクル数とFT8インターバルデコード時間が増加します。

このような理由から、FT8信号帯域幅50HzのSNR計算アルゴリズムを独自に開発しました。そのため、バンドが過密な状態では、WSJT-Xとは異なるSNRが観測されることがあります。

我々のSNRアルゴリズムはft8b.f90のソースコードにありますが、以前にも何度かパッチを変更しており、IMDは今では良い状態ですが可能な改善があれば幸いです。

信号の減算を伴うマルチパスデコードのアプローチのため、QRM信号の減算前と減算後では、オーバーラップした信号は異なるSNR値を得ることになるため、どちらのアルゴリズムがより良い精度を持っているかを言うのは困難です。

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There is the only difference: JTDX evaluates noise in the 50Hz bandwidth of FT8 signal, not whole waterfall bandwidth. Any signal compression(if signal is not fit in the receiver's/RX path's dynamic range) or IMD in receiver will affect SNR in JTDX, while WSJT-X will not show user has issues in the receiver.

違いはそこだけです。JTDX は FT8 信号の 50Hz の帯域幅でノイズを評価します、ウォーターフォール帯域幅全体ではありません。信号の圧縮(信号が受信機/RXパスのダイナミックレンジに収まらない場合)や受信機のIMDは、JTDXではSNRに影響を与えますが、WSJT-Xでは受信機に問題があることは表示されません。

JTDX 2.2.0-rc156_2 試用中2021年01月30日 23時06分12秒

先程試用が開始された 2.2.0-rc156_2 を使っています。

There is rc156_2, changelog:
 
- a little speedup of autoseq after 73 like messages received
- more efficient approach to doing big FFT
- callsign filter shall have highier priority versus wanted prefix, grid and country
- reduced decoding time in FT8 mode
- speedup Notifications
- thread safety to message unpacking


ということで、全体的にスピードアップが図られています。

実際試用してみて、一番重い設定にしているのにも関わらず Lag の値が 156_1 よりもかなり小さくなっています。 「デコード周期 = 3」「QSO RX周波数の感度 = 高」「デコーダー感度 = サブパスを使用」


サクサク感があります。

もう少し色々やってみます。