JPEA からの回答2011年01月18日 09時26分38秒

「JPEA 太陽光発電協会」
http://www.jpea.gr.jp/index.html
から回答が来ました。質問の要点を再度書いておきますと以下の通りです。


1.「太陽光発電システムから発生する高周波ノイズ」についてはどのようなスタンスなのか。
2.会員各会社に対して指導できる立場か? 各社で統一した対策を取るように指示できるの?
3.末端の設置会社や販売会社に至るまで、「高周波ノイズによる電波障害の可能性」を教育しているのか?


以下回答です。



弊協会は、民間団体であり、個別の会社の事業を指導監督する立場ではありませんので、この点、御理解下さい。
お問い合わせの電波障害の件も含め、製品の品質については、会員メーカにおいて、必要な安全性や性能を確保するべく、規制、標準等の要求事項への適合性を確保し、安全性、品質を確保していると理解しております。また、場合によっては、規制等がない場合、弊協会にて業界としての自主ルールを作り、対応しています。
お尋ねの電波障害の件ですが、現状、各社では、系統連系型住宅用太陽光発電システムに供するパワーコンディショナに関しては、JETの任意認証を取得しており、その際に、ご指摘のVCCIクラスA以上のレベルで適合しているとのことですので、ご懸念の点については、一定の対応ができていると思います。なお、個別の事例については、メーカにお尋ねください。


とのことでした。
「JET認証を受けている」「VCCI CLASS Aを満足」 ということで一定の対応ができているという認識のようです。
VCCI CLASS A とはどういうものかと言いますと・・・・

VCCIのホームページ http://www.vcci.jp/general/flow.html  によれば、CLASS A は CLASS Bよりも緩やかな規格です。
●「クラスB情報技術装置」
クラスB情報技術装置とは、クラスB情報技術装置の妨害許容値を満たす装置である。クラスB情報技術装置は主に家庭環境で使用されることを意図した装置。

●「クラスA情報技術装置」
クラスA情報技術装置とは、クラスA情報技術装置の妨害許容値を満たすが、クラスB情報技術装置の妨害許容値を満たさないすべての情報技術装置。

注:家庭環境とは当該機器から10m以内の距離でラジオ・テレビジョン等の放送 受信機を使用することが予想される環境をいう。住宅環境ともいう。
(クラスAでは事業所等での使用を前提としており、シールドラックや情報処理室等へ設置することを想定されているため、クラスBよりもおだやかな規制となります。)

屋根の上に載せるのですから、当然10m以内にラジオやテレビは存在すると思います。ですので本来は CLASS B であるべきと私は思っています。

最近一部メーカーは VCCI CLASS A よりより厳しい CLASS B に準拠するという動きもあるようです。
サンヨーの5.5KWパワーコンディショナーの資料にもそう記載がありました。
http://sanyo.com/technical_review/jp/no75/pdf/7506.pdf
雑音端子電圧はその値が低いほど、他の電子機器にノイズによる誤動作などの悪影響を与える可能性や、弱電界地域における電波障害の発生の可能性が低くなりますのでいい事だと思います。

業界として 「ノイズ」 の問題がクローズアップされてきたため、対応する方向に動いている、と解釈できるのであれば喜ばしいことだと思います。

今後もこの問題を注視していくつもりです。情報がありましたらどうぞ私までご連絡ください。

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