アルインコ社からの回答 ― 2010年07月12日 19時02分49秒
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この度は弊社製品に対するご意見を頂き、誠に有り難う御座います。
早速ですが貴信について、電子事業部広報担当としてお返事を差し上げます。
まず弊社のDR-06DX/HXはJARDによって正式に技術基準適合品として認定されたアマチュア無線用無線機です。確かに日本のバンドプランに合致しない点はございますが、貴殿自身がご理解なさっているように国内で技適対応として販売されている無線機には他のバンド向けの物でもバンドプランから逸脱しているものが多数ございます。理由は、バンドプランは国や地域で微妙な違いが多く全てに対応させるのは至難であり、免許を受けて運用するハムの良識が尊重されているものと考えます。ちなみにUSAでは50.800~51.000MHzは20KHzセパレーションによるアマチュア無線局のリモコン信号用に割り当てがあるなど、必ずしも51MHz以下が世界的に狭帯域通信専用とは言い切れません。
もちろん将来的に現在の仕様が技術基準に適合しないとJARDがご判断になれば、周波数の変更、それ以前に生産の継続を含めた判断をすることにもなりましょうが、現時点では該当製品に仕向先別のプログラミングをする予定はございません。
以上、貴重なご意見にお礼を申し上げますと同時に、今後も技適基準に沿ってよりよい機器をご提供できるように努力致しますので,よろしくお願い申し上げます.
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>免許を受けて運用するハムの良識が尊重されているものと考えます。
とありますけど、問題なのは無免許違法局です。免許を受けた正規局がバンドプランを守るのは当たり前です。メーカーとしては正規局が使用するのが前提なので、無免許違法局がどのような使用方法をするかは関知しない、売れてしまえば何処の誰がどういう使い方をしようが知ったことではない、ということなんだと思いますか・・・・
ちなみにUSAがどうのこうのというのは、全く関係ない話しです。
>現時点では該当製品に仕向先別のプログラミングをする予定はございません。
ということですが、「よし、では日本向けは51MHz以下のFMの送信ができない仕様にしよう」 となればアルインコ社への評価はかなり上がると思われますが、そのチャンスを逃す様で残念です。少なくとも日本のメーカーの日本国内向けなのですから。
高価なHF機と違い、安価なVU機は無免許不法局にとって手に届きやすい性格の物だ、という事は言うまでもなくメーカーサイドも理解できるはずです。不法局が増え正規局が減っていくようでは、市場としてもおいしい物では無くなっていくということですが、市場が日本だけではないメーカーにとっては、そんな事はどうでも良いのかもしれないですね。
不法局が簡単に手を出せるような安価過ぎる無線機、アマチュア無線家に支持されないような製品を市場に供給することが、どういう事なのかをアルインコ社にはもう一度考えてもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。
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