太陽光発電システムからのノイズ シリーズ ― 2012年01月05日 13時17分42秒
「近隣(100m以内)にアマチュア無線のアンテナがあるところには、太陽光発電システムを販売、設置しないでください。」
これを受け、他のメーカーについて対応を質問してみました。
問い合わせたメーカーは JPEA 一般社団法人 太陽光発電協会 のHPにある 太陽光発電のメーカーについて知りたい にリストされているメーカーです。 メールでの問い合わせを受け付けていない会社はスルーしました。
質問の内容は、P社S社の対応を踏まえ、貴社としてのスタンスはどうなのか?
1.御社としても半径100m以内にアマチュア無線用アンテナがあったの3点です。
場合には販売・設置はしない、と販売店に指導するのか。 2.今後その件をパンフレットやホームページに明記するのか。 3.今後も引き続き、万が一不幸にも御社のシステムから電気的雑音
(ノイズ)が発生した場合は対処していただけるのか。
現時点までの回答を紹介します。 回答文は一部平文に直しています。
●ミサワホーム株式会社
ミサワホームでは主に京セラ製の太陽光発電システムを採用しいるが、現時点では
いない。現時点では今後の対応は未定だが、諸般の状況を勘案して今後の対応について
検討することになるだろう。
●三菱電機株式会社
■質問1: 現時点では、パワーコンディショナの取付工事説明書(工事店向け)
の取付場所の選定の項には「TV、ラジオのアンテナやケーブルに
近いところ(3m以上離すこと)には取付けできません」と記載し、
施工指導している。また、問合せがあった場合は、この旨回答して
いる。
■ご質問2: 現時点ではパンフレットやホームページへの表記をしていない。
また、今後についても今のところ記載予定はない。
なお、パワーコンディショナの取扱説明書(お客さま向け)の
<お願い>には、「パワーコンディショナ・接続箱にテレビやラジオを
近づけないで下さい。(電波障害が発生する原因にもなります)」
と記載し、確認してもらえるようにしている。
■ご質問3: 設置者から、相談を受けた場合には、内容の説明をし、対応をするが、
周囲状況や、ラジオ等の周波数帯域によっても状況が大きく変わるの
で、対策が難しい場合もある。従って、対策を約束することができ
かねるということを、理解してほしい。
●ソーラーフロンティア
この度は、ソーラーフロンティア太陽光発電システムへのお問い合わせ回答すると言いつつも、まったく回答になっていない・・・・・・・・・・・・・
頂き、誠にありがとうございます。お問い合せの件、ご回答いたします。
太陽光システムのノイズ対策の件、ご指摘ありがとうございました。 お伺いしました内容は、今後のカタログ作成時の参考とさせていた
だきます。
●株式会社ホンダソルテック
弊社太陽光発電システムにて使用しているパワーコンディショナは 電気安全環境研究所(JET)の認証を受けた製品であり情報処理装置等JET 、 VCCI CLASS A と聞き慣れた単語が出てきました。 私は本来は CLASS Bであるべきだと思っています。
電波障害自主規制協議会(VCCI)クラスA規格を満足しております。
また、太陽光発電システムから発生するノイズが、ラジオやテレビ等の
受信感度が高い機器へ影響を及ぼす可能性があることは認識をしている
ため弊社販売店には、ラジオ、テレビ等の電波影響を受けやすい機器の
近くにはパワーコンディショナを設置しない様、施行マニュアルや
施行研修会を通じ、ご案内をしております。
現在まで、弊社システムをご使用頂いているお客様での無線機等に
電波障害が発生した事例は、御座いません。
そのため、電波障害が発生した場合の対応につきましても、経験が
御座いませんので現段階では、具体的にご案内は致しかねます。
●サンテックパワー
ご質問に以下の通りご回答させていただきますので、ご確認ください。
1.御社としても半径100m以内にアマチュア無線用アンテナがあった場合には
販売・設置はしない、と販売店に指導するのか。
→ 弊社で取り扱っているパワーコンディショナメーカーで対応が違います。
三洋電機製 : 半径100m以内設置禁を指導
オムロン製 : 設置距離制限はない
2.今後その件をパンフレットやホームページに明記するのか。
→ 三洋電機製パワーコンディショナについては掲載準備中です。
3.今後も引き続き、万が一不幸にも御社のシステムから電気的雑音(ノイズ)が
発生した場合は対処していただけるのか。
→ 調査はさせて頂きます。
調査結果を考慮した上で、その後の対応を決めさせて頂きます。
その他現在回答準備中のメールが数社から届いています。
また JPEAその物にもスタンスを再度確認中です。
総務省関東総合通信局にも
1.法規制に関しEMIの担当官庁である経済産業省とどのようなすりあわせをしている
のか?
2.経産省とすりあわせをし、より厳しい基準、例えば VCCI CLASS Bにせよ、などをしな
いと、日本国内の無線局がノイズまみれの環境になってしまう。
無線局の監督官庁である総務省が、電波環境を汚染されないように頑張って欲しい。
など問い合わせと希望を再度メールしました。
コメント
_ JM1SZY ― 2012年02月04日 12時22分16秒
_ TAK ― 2012年02月05日 07時54分13秒
当方もNTTとISDN TUノイズで遣りあい、現在は京セラ太陽光(パワコンOMRON)でゴタゴタしています。
NTTは三鷹の通研が調査に来たりしましたが、お決まりのVCCI試験を持ち出したり、京セラはJET合格を言っていますが、本当に可笑しくてなりませんね。
実機でなぜ問題が出ているのか?を疑わないのか、多分知ってて合格証をもらうだけの試験(合格する条件、測定法)でしょうね。
NTTでも通信メタルワイヤーを負荷にしたりしたシステムレベルの試験をしていないなど笑ってしまいました。
コンデンサー屋さんやリレー屋さんでは、とても無理なのかも知れません。
_ TAK ― 2012年02月05日 08時43分27秒
隣家 着工前に京セラに質問を送り、回答をもらいましたが、当方の予想が的中し、障害が起こってからの発生程度が軽い機種への変更では、補助金の問題やカタログ記載機種でない為、ユーザーからの変更拒否などゴタゴタしてします。
また京セラの回答には回答者の部署名、氏名の記載もなく対応姿勢が??
(京セラへの質問、回答 抜粋 2011/5)
弊宅のご近所の新築工事で御社の太陽光発電が取り付けられておりますが、太陽光発電に取り付けられているパワーコンディショナーからの電磁ノイズが太陽光パネル等に漏出し不要輻射を生じて周囲の電波環境への障害が報告されています。
御社での事例を調査したところ、数年前、御社とアマチュア無線連盟との共同調査等からパワーコンディショナーのIGBTの問題、パワーコンディショナーの型式の影響(PVC403が悪く、PVC402は良好)などを把握されているとの聞いております。
Q1 現在出荷品は対策済との理解でよろしいのでしょうか?
⇒パワーコンディショナにつきましては変更ありません。
アマチュア無線への影響については設置環境等により異なり、判断ができないためです。
Q2 或いは通常出荷品は未対策品で個別に型式変更等されるのでしょうか?当方の無線アンテナとは10m程度の距離しかなく、太陽光発電システムからの不要輻射があるとノイズ発生は避けられないと考えられます。
⇒上記理由から対策品の設定をしておりませんので、個別の型式変更も行っておりません。
Q3 今回、新築されている物件で、引渡し後にゴタゴタするのもよろしく ないので、予めの対策機器の設置はできないものでしょうか?
⇒対策品の設定をしておりませんので、事前に対策機を設置することもできません。また、実際にノイズが発生した場合にも、太陽光のユーザーの協力が不可欠になりますので、ノイズが発生するかどうかわからない現在の段階で、ユーザー様への協力依頼も出来ない状況です。
ご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんが、何卒ご了解賜りますようお願い申し上げます。
また、回答が遅れたにもかかわらず、ご要望に沿うことができず重ねてお詫び申し上げます。
_ TAK ― 2012年02月06日 10時34分04秒
もし、明らかに判る無線アンテナを上げられているなら三洋のおじさんの名刺や販売店名が判れば、パナソニック(三洋)に質疑、対応を要求できると思います。
・100m以内に販売、設置をしないと言っているのと矛盾する。
・至急に自宅から100m以内の勧誘を中止する様に指導徹底する。
・もし、受注方向にある案件があるなら、辞退するよう指示する。
・メーカーの趣旨の不徹底が想定されるので、全販売チャンネルに再度 指示徹底する。
どうでしょうか?
_ JP1LRT ― 2012年02月06日 13時41分43秒
きっと相談に乗ってくれるでしょう。 そういう回答でしたから。
もし放置プレーならばそれはそれでまた問題です。まだ相談していないのであれば、今からでも遅くはありません。ぜひ総務省を巻き込んでください。
_ TAK ― 2012年02月06日 20時13分24秒
しかし隣家がカタログに載っていない機種はイヤだと言い出し、どうなることやらと思っていましたが、1クラス上の5.5KWのコンディショナー(OEM S社)が、短波ノイズは気なるほどの問題はなく落着しました。しかし中波放送へのノイズが大きくラジオを聞く人は辛いでしょうね。(その隣家が中波好き笑)
LRTさんの調査で京セラは、個別対応すると回答ですが402の在庫も底を尽き、発火騒ぎで、もう手立てが無いでしょう。パナの様に販売しないことを表記するのでは?と見ています。
シャープは、エグイ会社ですよ。ユーザーがあの小さい注記を見逃して販売店に相談が無かったら、販売設置して、それから対策?やらやるとのこと。ユーザーが見落としたのに責任があるとの解釈。
三洋は、文面にある様に、ユーザー側からの相談申し出の用件は無く、販売店、設置業者が現地下見時に確認するスタンス。どこまで周知されているかが懸案ですが・・・
現在、近所のパナ、三洋の販売店に認識状況をヒアリング中で、色々、判り次第コメント入れさして頂きます。
_ JP1LRT ― 2012年02月06日 23時07分28秒
またお願いですが、TAKさんはサフィックスだと思いますが私の過去の交信リストにはTAKというサフィックスの方はいらっしゃいませんでしたのでどなたかわかりません。ぜひフルコールでコメントされてください。私のブログにサフィックスだけでコメントしている方やニックネーム使用の方は、私がわかる方ばかりです。よろしくお願いします。
_ TAK ― 2012年02月07日 11時33分04秒
10数年前のNTT TU事件の時にJARLや当時の郵政省に相談しましたが、為になる情報、アドバイスもなく、当方でノイズの検出している電柱、電線+電話線、住宅引込み線を調査して東京電力とNTTを呼び対応させました。
発生元のお宅への事情説明、対応一切やらせました。
LRTさんのHPは継続的にノイズ問題を取り上げて情報収集、発信されており感服してります。当方の事例が参考になればと思い投稿させてもらいました。
JARLがこの種の問題をHPで情報収集、発信、メーカー、行政への働き掛けを行えば、大きな声として動かしやすくなるのですがね。
73
_ TAK ― 2012年02月08日 18時27分15秒
近所の販売施工店でヒアリングしたところパナソニックがカタログに書いているのを知っている業者は稀(1/7軒)で、そこも加害者意識より、被害を受ける可能性があるので注意しているとのことで、注意書きより講習会等での変な流布が浸透してしまっている様です。
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