ALL JA コンテスト レビュー 20122012年04月30日 10時25分16秒

ALL JAコンテストにご参加になられた各局、お疲れ様でした。そしてQSOしていただいた皆さん、ありがとうございました。私は今年もいつも通り X50H に参加しました。みなさまはいかがでしたでしょうか?

過 去の交信データを振り返り、今年の目標も昨年と同じ目標としました。QSO 600 over Multi 30 over です。

コンテスト前日のコンディションは夕方から近隣諸国が聞こえるというコンディションでした。Scも時々発生していたようです。国内のEsのビッグオープンはなかったようでした。

今年からコンテスト用周波数が変わりました。昨年の6m&DownでDXとのQRMを感じ、DXerとContesterの軋轢が発生しないように、せっかく広いバンドなのだからとJARLに提案しました。私一人が提案し、そして変更が行われたとは思っておりませんが、試案に近い形で変更が行われています。周知期間が短すぎるというご意見もネットで拝見しましたが、色々なご意見があろうかとは思いますが私としては十分だと思っています。なぜならばコンテストに参加するにあたって規約を読むことが当然であるからです。そこには周波数についての記載もあり、読めば間違えることもありません。この周波数変更についての実感などはあとで記述したいと思います。

コンテスト開始前のコンディションはあまりパットしない感じで推移しました。毎年同じ事を書きますが、コンテスト時には大オープンがないほうが、関東エリアにとってはありがたいのです。6Dで関東の局が一位になるのが至難なのは、日本の北と南西がEsのオープンで有利になってしまうからです。 H な局が使いこなせるScが出れば関東にはかなり有利となります。

20時からシャックに入り、バンド内をスイープ。他のバンドの様子もチェックした後に 50.308MHz に陣取りました。 エッジが 50.300MHz ですからPhoneとしては下の方です。例年は +40KHz 位にいたのですが、今回の変更がどういう影響があるか感じてみたかったので下にしました。 もっと際でもよかったのですが、すでに他の方がいらっしゃいました。ラグチューをしながらコンテストの開始を待ちます。アンテナの方向はズバリ"筑波山"です。なぜ筑波山か。筑波山からは毎回多くの方が参加され、強力な電波を飛ばしてこられます。コンテスト開始前にそちらに向けて電波を出していれば、近くには来ないのではないかという勝手な思い込みからですが・・・・ 作戦という程でもありません。

コンテスト開始前の1分間。 この1分間のドキドキ感がたまりません。コンテストでの成功を祈りつつ、時計を見ながら。

21時です。 コンテスト開始からのスタートダッシュは例年のそれに比べ、かなり良かったです。こんなに呼ばれるの?状態でした。スタート時以外は挨拶も軽く入れますが、この時ばかりは 「**** 5910H!」 と超ショートコンタクトです。最初の数分のログです。

  4  28 2100 JH1UBK  
  4  28 2100 JJ1HHJ    
  4  28 2100 JP1ITN     
  4  28 2101 JQ1ZAQ       
  4  28 2101 JE1MPR/1   
  4  28 2101 JJ1RSH     
  4  28 2101 7K2ODM/1     
  4  28 2102 JA1XUY      
  4  28 2102 JA1LJF       
  4  28 2102 JH1DHV/1   
  4  28 2103 7L3NOO       
  4  28 2103 JS1NYY    
  4  28 2103 JI1TYY     
  4  28 2103 JA1BNT    
  4  28 2104 JR1CCP/1   
  4  28 2104 JG1INV       
  4  28 2104 JA1JFT       
  4  28 2104 JG1RHF     
  4  28 2105 JA1CIC     
  4  28 2105 JA1YFA       
  4  28 2105 JH1DOM      
  4  28 2106 JF1RFZ       
  4  28 2106 JH0NVX/1    
  4  28 2106 JA1GSG       
  4  28 2106 JF1WNT     
  4  28 2107 JH1XXM       
  4  28 2107 JF1FHM/1   
  4  28 2107 JK1SNS     
  4  28 2107 JA1WNZ     
  4  28 2108 JF1MLG      
  4  28 2108 JF1CPD     
  4  28 2109 JP1KVE      
  4  28 2109 JR1YRI      
  4  28 2109 JJ1BCV     

今年も開始3時間はSSBでRUNという方針でしたが、かなりレートが良いので少し延長しました。開始三時間で日が変わりますが、そこま での目標交信局数は 200 です。今年は230 QSOできました。目標を 30QSO も超えるレートです。なのでもう少し SSB やろうという感じでした。しかしだらだら SSB をやるのも自分のペースが乱れると思い、0:22 を最後に CW に移行しました。 CWも 上の際に近いところにしました。影響を感じてみたかったからですが、SSBのQRMも感じないなか順調に交信局数が伸びていきます。仮眠予定時刻は 03時。いつものペースです。 3時の時点で 326QSO。 去年より +28QSOです。 
マルチは昨年の17に対して、今年は24です。安心して仮眠できました。

再開は毎年5時です。

5時台はCWです。早朝なので大きな声を出したくないというのが主な理由ですが。その後もモードを切り替えながら推移します。 昨年のスコア比較で 1時間分以上 の余裕があります。

変化があったのは 10時過ぎからです。私は DX Clusterも見ていますが、HL方向のオープンがある様でした。アンテナを西北西に向けると福岡や長崎からコールされました。次は13時過ぎの KH6 のオープンです。、KH6方面のオープン時はよくScが発生しましす。 110度方向にScがあることを発見し、アンテナを向けCQを出しました。 32  34 のマルチをGet!  その後 DX は VK FK が入感。お空の様子はいいようです。 110度方向のScにも見切りをつけ、15時過ぎからは南西から南南西に向けます。 15時半すぎには沖縄からコールされました。また17時過ぎからはバズが南西方向から入って来ました。これはEs来るかな・・・と思いましたが、それはありませんでした。しかしScがあると思ったらズバリでした。南西から南々西方向に素晴らしいScが。Scは19時過ぎまでありました。が、毎年書きますがScをコンテストでうまく利用してくれる局は意外と少なく感じます。もっと呼ばれてもいいような感じのScでしたが、実際はポツポツという感じでした。DX では XVが入っていました。皆さんDXに浮気されていらしたのでしょうか。

その後もペースを維持しながら頑張りました。  途中15分ほどの気絶を2回ほどしていました・・・・

最後は 50.253MHz でCWで終了。 JF1KWG局が最後でした。


21時で終了後、50.250MHzでお馴染み各局と反省会。今年は JA1UAV  JJ2JQF/1  JM1SZY と4局でラウンドQSO。 JQF局はマルチバンドで参加だそうですが、一部アンテナの不具合があり大変だったとのこと。

暫定結果の報告です。自分はいつも50MHz H部門に参加と明言していますし、実際コンテスト中にHのナンバーを送っていますので他の方への影響はほぼ無いと思い、ここに発表します。



<結果>

交信局数  得点  マルチ
654          654 ×   38  =  24852


<時間ごとの交信局数> (括弧内は電信の内数)

    
 [21]  129      
 [22]   56       
 [23]   45        
 [00]   44(25)   
 [01]   27(27)   
 [02]   24(21)    
 [03]    1(1)      
 [04]    0         
 [05]   17(17)    
 [06]   31       
 [07]   21(17)    
 [08]   24(19)    
 [09]   31       
 [10]   26(19)    
 [11]   28(3)    
 [12]   16(3)   
 [13]   19(16)   
 [14]   22(22)    
 [15]   13(10)   
 [16]   12(12)    
 [17]   28(5)     
 [18]   15(15)    
 [19]   11(5)     
 [20]   14(9)     

Total  654(246)  


<時間ごとの累積交信局数> (括弧内は電信の内数)

   

 [21]  129      
 [22]  185       
 [23]  230       
 [00]  274(25)   
 [01]  301(52)  
 [02]  325(73)  
 [03]  326(74)  
 [04]  326(74)   
 [05]  343(91)  
 [06]  374(91)   
 [07]  395(108)  
 [08]  419(127) 
 [09]  450(127)  
 [10]  476(146) 
 [11]  504(149)  
 [12]  520(152) 
 [13]  539(168)  
 [14]  561(190) 
 [15]  574(200)  
 [16]  586(212)  
 [17]  614(217) 
 [18]  629(232)  
 [19]  640(237) 
 [20]  654(246)  


<マルチプライヤーの獲得状況> (括弧内は電信の内数)

      

 [21]   13        
 [22]    1        
 [23]    2        
 [00]    3(3)      
 [01]    3(3)      
 [02]    2(2)      
 [03]    -         
 [04]    -         
 [05]    -         
 [06]    -        
 [07]    2(1)       
 [08]    2(1)     
 [09]    1       
 [10]    1         
 [11]    1(1)     
 [12]    -        
 [13]    -         
 [14]    3(3)     
 [15]    1(1)     
 [16]    1(1)     
 [17]    2        
 [18]    -         
 [19]    -        
 [20]    -        

Total   38(16)    


<時間ごとの取得マルチプライヤー>

[50 MHz]
 [21] 15 10 12 16 11 13 17 14 06 09 04 07 18
 [22] 08
 [23] 21 20
 [00] 31 44 35
 [01] 22 19 29
 [02] 27 24
 [07] 40 23
 [08] 36 30
 [09] 05
 [10] 38
 [11] 42
 [14] 34 32 26
 [15] 47
 [16] 28
 [17] 33 03


去年のスコアを超えることができました。また目標を局数、マルチともクリアーできました。ひとえに交信していただいた皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。

昨年との比較です。

一昨年との比較です。

終了時のQSOレートは


去年と比較すると、やはりスタートダッシュが効いています。それを維持したまま終わることができました。

今回はコンテスト中に「インシデント」が起きました。 まずは写真を御覧ください。

これはリグの電源ケーブルのヒューズボックスです。 ヒューズは切れずボックスが過熱で溶解し、焦げて白煙が発生しました。


片側だけでなく・・・・・

なんか臭いな・・・・ と感じたら煙が出ていました。 リグの電源ケーブルですからリグしか繋がっていません。メーカー純正部品です。

後でメーカーに連絡したいと思います。


さて、周波数の件ですがみなさんはどう感じられたでしょうか? 私は実際に CW/Phoneのボーダ付近で運用しましたが、特別問題は感じませんでした。しかしネットで拝見しましたが、QRMでだめだとかいうご意見もあります。これは個人的な意見ですが、「QRMで使い物にならない」とお感じになられる方は、ボーダー付近を避けた運用をすれば良いだけなのではないでしょうか。 自分が問題無いと思って運用しても、交信相手ではQRMでダメ、というのは、「いままでもどのモードでも一緒」です。例えば 50.080MHz CWで運用していて、自分サイドでは何ら問題がなくても、遠く離れた3エリアではQRMがひどく聞こえない、呼べないという事態はあったはずです。そのQRMが同じCWなのかSSBなのかという差だけなのではないでしょうか?
50.298MHz CWで強い局がいれば、私だってあえて 50.300MHz に近いところでは出ません。自分が出るときに混信になる局がいるかいないかだけです。これは今までもどのモードでも一緒です。
CWが10KHz幅が広がったことによるCW同士のQRM緩和には役立っていると感じました。

またDXもかなり入感しましたが、著名DXerに質問しましたところ、コンテストからのQRMはほぼ皆無であったとのこと。 DXerとContesterの相互にメリットがあったと思います。

また国内局でコンテスト非参加局が、バンドプランに則る感じでコンテスト用CW帯にSSBで出ることも関東ではありませんでした。(自分の聞いた範囲では)空いているエリアではあったとも聞きます。しかしこれは責められることでもありませんし、かつ推奨されることでもありません。その方ご自身の判断だと思います。QSOする相手も少なくチャンスも低くなりますが、法的には問題ありませんので。
今回のコンテスト用周波数の変更が、非参加局を無視した暴挙だ、という意見もネットで拝見しましたが、今までだって 50.250MHz以上ではコンテスト開催中は非参加局は運用しづらかったことは一緒ですし、何ら事態に変わるものはありません。 JARLメジャーコンテスト以外では、参加局の数からコンテスト用CW周波数帯に非参加局のSSBが出てくることもあるでしょう。でもそれはそれでいいのではないでしょうか?  それにJARLのコンテスト用周波数をローカルコンテストが必ず準拠しなければならないということはありません。コンテスト主催者が「周波数帯は旧JARL制定で」と規約に書けば良いのです。 先にも書きましたが、コンテストに参加する以上 「規約を読む」 のは必須です。そこに記載してあることがすべてです。

まだJARL主催コンテストは今回のALL JAだけです。あと3つあります。また様子を見てみましょう。(^^)

最後に、QSOしていただいた皆さん本当にありがとうございました。また次のコンテストでもよろしくお願いいたします。自分は固定からどれぐらいできるか という事に重きを置いて参加しています。都市ノイズもありピックアップできないことも多々あろうかとは思います。お呼びいただいたのにQSOできなかった 皆さん、次回も是非コールして下さい。アンテナを振りながら追っかけます。よろしくお願いいたします。

QSLカードはJARLに発送予定です。 PSE QSLとは書きませんのでご負担のようでしたら折り返しは結構でございます。

コンテストは本当に楽しいですね。 (^^♪